メタリン酸ナトリウムとは?効果や添加物としての用途は?副作用・毒性がないかも紹介!
【管理栄養士監修】メタリン酸ナトリウムとは何か知っていますか?歯磨き粉や生クリームにも使われている添加物です。今回は、メタリン酸ナトリウムの効果や使われている製品・食品などを紹介します。メタリン酸ナトリウムに副作用・毒性はないかや妊娠中は避けるべきなのかも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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メタリン酸ナトリウムとは?
メタリン酸ナトリウムは歯磨き粉や生クリームなど私達に馴染みのあるものに含まれていますが、どんなものなのでしょうか。ここでは、メタリン酸ナトリウムの持つ効果について説明します。
メタリン酸ナトリウムの効果
メタリン酸ナトリウムはリン酸塩の一種で、1962年に食品添加物として認可されました。金属イオン(カルシウムイオンや、マグネシウムイオンなど)による品質劣化を防いだり、食品の食感を良くする効果もあります。
メタリン酸ナトリウムの添加物としての用途は?
緩衝材・品質劣化防止・品質改良など様々な効果を持つメタリン酸ナトリウムは、添加物としてどのように使われているのでしょうか。ここでは、メタリン酸ナトリウムが使われている製品や食品を紹介します。
メタリン酸ナトリウムが使われている製品
メタリン酸ナトリウムが使われている製品には、以下のものがあります。
・歯磨き粉
・ホワイトニング
・化粧品
メタリン酸ナトリウムの緩衝材としての効果を活かしているのは、歯磨き粉とホワイトニングでメタリン酸ナトリウムの緩衝材としての効果が期待されているのは、歯磨き粉とホワイトニングです。実験でメタリン酸ナトリウムを配合したガムが、ステイン着色を除去するホワイトニング効果を確認したという発表もあり、そのホワイトニング効果が注目されています。
化粧品には、品質劣化を防ぐためにメタリン酸ナトリウムが使われています。金属だけでなく食品や水などにも含まれる金属イオンは化粧品に含まれる成分の酸化を促進し、変色・異臭・濁り・沈殿などを引き起こしてしまいます。これらを防ぐために、メタリン酸ナトリウムが使われているのです。
メタリン酸ナトリウムが添加されている食品
メタリン酸ナトリウムが添加されている食品には、以下のものがあります。
・ガム
・生クリーム
・ラーメン
ガムは歯磨き粉やホワイトニングと同様、汚れを付着させない緩衝材としてメタリン酸ナトリウムが添加されています。また、泡立てて使用することの多い生クリームには、均一に混ざりやすくするための乳化剤として使用されているようです。
メタリン酸ナトリウムは、ラーメン作りに欠かせない食品添加物のかん水にも含まれています。小麦粉にかん水を加えることで、ラーメン特有のコシ・弾力・歯ざわり・黄色の色味が生まれるのです。かん水が身体に良くないと言われるようになり、近年ではかん水を使っていないラーメンも販売されています。
メタリン酸ナトリウムに副作用はない?毒性は?
メタリン酸ナトリウムは口に入れるものや肌に触れるものにも含まれていますが、副作用や毒性はないのでしょうか。ここでは、メタリン酸ナトリウムの安全性や使用基準について説明します。
日本においてメタリン酸ナトリウムに危険性はないとされている
日本では食品の安全性を確保することを目的に、1947年に食品衛生法が制定されました。食品衛生法にはメタリン酸ナトリウムの使用基準は定められておらず、メタリン酸ナトリウムに危険性はないとされています。
メタリン酸ナトリウムを大量摂取すると副作用の恐れも
日本ではメタリン酸ナトリウムの使用基準は定められておりませんが、国際機関のJECFAが一日の使用基準は70mg/kgと発表しています。普通に食事をしていてメタリン酸ナトリウムの摂取量が基準量を超える可能性はほとんどありません。しかし、日常的に過剰摂取する可能性は低いものの、副作用を知ることは重要でしょう。
メタリン酸ナトリウムの大量摂取の副作用には低カルシウム血症があり、骨形成に悪影響をもたらしてしまいます。特に妊娠中の方は胎児にも影響するため、メタリン酸ナトリウムの大量摂取には十分注意してください。
小林花菜
管理栄養士
毎日使う歯磨き粉。口に入れるため食品添加物を気にする方も多いと思います。そんなときは料理に使う「塩」を使った塩磨きが個人的におすすめです。塩の粒子によるマッサージ効果や、浸透圧による歯茎の引き締め効果が期待できます。炎症が起きている場合は刺激となり腫れてしまう場合があるため注意して使用してみてください。