コチニール色素の原料は虫?アレルギーなど危険性は?スタバ商品でも使われていたって本当?
【管理栄養士監修】コチニール色素とはどんな食品添加物か知っていますか?実は原料が「虫」と知ったら驚くひとが多いでしょう。今回は、コチニール色素の原料や食品表示のほか、使用基準と実際の使われている製品について紹介します。コチニール色素の危険性についても紹介するので参考にしてみてくださいね。
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コチニール色素は自然界にある虫を原料とした天然の着色料であるため、科学的に作られた合成着色料より安全性は高いとされています。とはいえ化粧品など肌によく触れる製品にも多く使用されるため、日本では虫の成分を低減化する処理をしてより安全性を高めるよう工夫されています。
シェルファ
管理栄養士
日本国内で使われているコチニール色素は精製度が高いため、アレルギーの原因となるたんぱく質はほぼ取り除かれているそうです。
コチニール色素でアレルギー症状が出る場合もある
天然由来の着色料であるコチニール色素ですが、100%安全性が保証されているわけではありません。海外例ではコチニール色素で着色した製品を使用後、皮膚の赤みやアナフィラキシーショックなどのアレルギー症状を発症したという報告が残っています。このような症状の原因は、原料であるエンジムシのタンパク質が抽出過程で除去しきれないことが考えられています。
こうしたアレルギー症状を重く受け止めた日本の消費者庁では、2012年の5月にコチニール色素に関する症例をまとめ、注意をするよう関係者に向けて情報を発信しました。自然由来の添加物だからと安心せず、コチニール色素を使った製品で異変を感じたら直ちに使用を中止し医師に相談してください。(※2)
コチニール色素について知ろう
コチニール色素は虫から作られる天然の着色料で、過去にスタバの商品にも使用されたほど鮮やかな赤色をした着色料です。その発色の良さから食品以外の化粧品や絵の具など、古くから多岐にわたって使用されてきました。危険性は低いですがまれにアレルギー症状が出る場合もあるので、普段から成分表示欄をチェックしてできるだけ避けるようにしましょう。