コチニール色素の原料は虫?アレルギーなど危険性は?スタバ商品でも使われていたって本当?

【管理栄養士監修】コチニール色素とはどんな食品添加物か知っていますか?実は原料が「虫」と知ったら驚くひとが多いでしょう。今回は、コチニール色素の原料や食品表示のほか、使用基準と実際の使われている製品について紹介します。コチニール色素の危険性についても紹介するので参考にしてみてくださいね。

(このページにはPRリンクが含まれています)
専門家監修 |管理栄養士・栄養士 シェルファ
Instagram
ブログ
管理栄養士、フードコーディネーター3級、食生活アドバイザー2級。大学卒業後、管理栄養士として大手給食会社の社食調理、アレルギークリニックでの栄養指導を経て、...
Instagram
ブログ
管理栄養士、フードコーディネーター3級、食生活アドバイザー2級。大学卒業後、管理栄養士として大手給食会社の社食調理、アレルギークリニックでの栄養指導を経て、現在は保育園の献立作成・発注をしています。料理が趣味で3年前からブログを運営し、Instagramでもレシピを公開中。雑誌レシピの監修や企業様案件のレシピ監修などを行っています。簡単・時短をモットーにしたおうち居酒屋レシピも得意です。よろしくお願いします!

目次

  1. コチニール色素(カルミン酸)とは?
  2. 【閲覧注意】コチニール色素は原料の虫から抽出される色素
  3. コチニール色素の食品表示
  4. コチニール色素の使用基準と用途
  5. コチニール色素が使用されている製品
  6. コチニール色素が使用できない食品
  7. コチニール色素の危険性は?アレルギー症状あり?
  8. コチニール色素は天然由来のため危険性は低いとされている
  9. コチニール色素でアレルギー症状が出る場合もある
  10. コチニール色素について知ろう

コチニール色素は自然界にある虫を原料とした天然の着色料であるため、科学的に作られた合成着色料より安全性は高いとされています。とはいえ化粧品など肌によく触れる製品にも多く使用されるため、日本では虫の成分を低減化する処理をしてより安全性を高めるよう工夫されています。

シェルファ

管理栄養士

日本国内で使われているコチニール色素は精製度が高いため、アレルギーの原因となるたんぱく質はほぼ取り除かれているそうです。

コチニール色素でアレルギー症状が出る場合もある

天然由来の着色料であるコチニール色素ですが、100%安全性が保証されているわけではありません。海外例ではコチニール色素で着色した製品を使用後、皮膚の赤みやアナフィラキシーショックなどのアレルギー症状を発症したという報告が残っています。このような症状の原因は、原料であるエンジムシのタンパク質が抽出過程で除去しきれないことが考えられています。

こうしたアレルギー症状を重く受け止めた日本の消費者庁では、2012年の5月にコチニール色素に関する症例をまとめ、注意をするよう関係者に向けて情報を発信しました。自然由来の添加物だからと安心せず、コチニール色素を使った製品で異変を感じたら直ちに使用を中止し医師に相談してください。(※2)

コチニール色素について知ろう

コチニール色素は虫から作られる天然の着色料で、過去にスタバの商品にも使用されたほど鮮やかな赤色をした着色料です。その発色の良さから食品以外の化粧品や絵の具など、古くから多岐にわたって使用されてきました。危険性は低いですがまれにアレルギー症状が出る場合もあるので、普段から成分表示欄をチェックしてできるだけ避けるようにしましょう。

関連する記事