カゼインナトリウム(カゼインNa)とは?安全性は?用途や食品表示についても解説!

カゼインナトリウム(カゼインNa)とは何か知っていますか?そもそも「カゼイン」とは何でしょうか?今回は、カゼインナトリウムの用途と食品表示に関してや、注意すべき乳アレルギーについて紹介します。カゼインナトリウムに副作用はないか、安全性についても紹介するので参考にしてみてくださいね。

目次

  1. カゼインナトリウム(カゼインNa)とは?
  2. そもそも「カゼイン」って何?
  3. カゼインにナトリウムを加える理由
  4. カゼインナトリウムの用途と食品表示について
  5. カゼインナトリウムが使われる目的と商品例
  6. カゼインナトリウムの食品表示のされ方
  7. カゼインナトリウムのアレルギー症状について
  8. カゼインナトリウムは乳アレルギーを引き起こす恐れがある
  9. カゼインナトリウムの安全性は?副作用はない?
  10. 1日の許容摂取量も決められておらず基本安全とされている
  11. 発がん性が疑われていることもある
  12. カゼインナトリウムについて知っておこう

カゼインナトリウム(カゼインNa)とは?

食品のパッケージに書かれた原材料名の中に、カゼインナトリウムという成分が記載されていることがあります。ここではそもそも「カゼイン」とはどういったものなのか、カゼインにナトリウムを加える理由について紹介します。

そもそも「カゼイン」って何?

牛乳にレモン汁などの酸を加えると固まって沈殿が起きますが、これがカゼインです。聞き慣れない方もいるでしょうが常用食品として扱われています。カゼインは乳たんぱく質の約80%を占めていて、非常に栄養価も高いためサプリメントなどの栄養補助剤としても使用されています。

カゼインにナトリウムを加える理由

カゼインは水に溶けにくいため、アルカリを加えて中和させる必要があります。そのためアルカリ性物質であるナトリウム(Na)を加えて中和させ、水溶性となったものがカゼインNaと呼ばれるのです。こうすることで用途の幅を広げることができています。

カゼインナトリウムの用途と食品表示について

カゼインナトリウムは幅広い食品に乳化剤などの添加物として使われています。ここではカゼインナトリウムが使われる目的や使用例、商品表示のされ方について紹介します。

カゼインナトリウムが使われる目的と商品例

カゼインナトリウムは水と油を均一に混ぜ合わせるための乳化剤として、主にアイスクリームやミルクコーヒーなどの乳製品に用いられています。他にも食肉の色を安定させるための安定剤としてソーセージやハムなどに含まれていたり、加工食品の栄養強化剤として含まれていたりします。

水に溶けやすく様々な用途で使うことができるので、幅広い食品に使用されている成分です。

カゼインナトリウムの食品表示のされ方

カゼインNaが添加物として使用されている食品の場合、必ず成分表示内にカゼインナトリウム(カゼインNa)と表示があります。原材料の表示が義務付けられていない食品の場合は入っているか区別がつきませんが、ハムやソーセージなどの畜産加工物にはまず含まれていると考えるのが妥当です。

また缶コーヒーにも乳化剤として含まれていることが多いですが、乳化剤としてまとめて表示されず別に表記されます。これはカゼインNaにアレルギーが発現する可能性があるためです。

カゼインナトリウムのアレルギー症状について

幅広い食品に乳化剤などの添加物として使用されているカゼインナトリウムですが、アレルギー症状を引き起こすことがあります。ここではカゼインナトリウムによるアレルギー症状について紹介します。

カゼインナトリウムは乳アレルギーを引き起こす恐れがある

牛乳アレルギーのある方はカゼインナトリウムでもアレルギー反応を起こす可能性があります。

・目の周りのかゆみ、充血や涙目
・唇や舌の違和感、口が腫れる
・全身に湿疹やかゆみの伴う蕁麻疹ができる
・くしゃみ、鼻水、鼻づまり
・呼吸困難
・下痢、嘔吐、血便
・アナフィラキシーショック


乳アレルギーはカゼインと乳たんぱく質に含まれるβ-ラクトグロブリンが原因だと言われていますが、これらは耐熱性があるため加熱してもアレルゲン性は低下しません。乳たんぱく質の約80%がカゼインで、アレルギーもカゼインに由来するものが多いです。

カゼインナトリウムの安全性は?副作用はない?

普段から食事に取り入れている牛乳由来の成分とはいえ、副作用などがないか安全性は心配な部分です。ここではカゼインナトリウムの安全性や、発がん性など副作用の有無について紹介します。

1日の許容摂取量も決められておらず基本安全とされている

カゼインナトリウムは牛乳由来の成分ということもあり、1日許容摂取量(ADI)が設定されていない安全性の高い添加物です。しかしこの安全基準はJECFEが定めたもので、日本人基準ではない点に注意が必要です。日本人の約95%乳製品を分解する酵素であるラクターゼが活性化されておらず、人によっては下痢や腹痛を引き起こす可能性もあります。

発がん性が疑われていることもある

人間の消化器官は乳製品を分解するのに特化していないため、継続的に摂取すると体内に蓄積してやがて癌細胞の発生を助長する可能性がある程度の問題です。骨粗鬆症財団によると「カゼインが体の中に入ったときに胃酸や酵素の働きで一時的に固まりますが、その後確実に分解される」ということなので過度な心配は必要ありません。

またWCRF(世界がん研究基金)によると牛乳は大腸がん、膀胱がんのリスクを低下させる可能性があるとした一方で牛乳、乳製品、チーズは前立腺がんのリスクを上昇させる可能性があるとも記述されています。日本人のデータはまだ不十分であり、現時点で確証はありません。

カゼインナトリウムについて知っておこう

身近な食品にも使われていることが多いカゼインナトリウムですが、その正体はあまり知られていないようです。発がん性が疑われていることもありますが、正しく知っておくことで過度に拒絶する必要はありません。ソーセージや缶コーヒーを手にした際には成分表示を確認してみましょう。

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