カゼインナトリウム(カゼインNa)とは?安全性は?用途や食品表示についても解説!

【管理栄養士監修】カゼインナトリウム(カゼインNa)とは何か知っていますか?そもそも「カゼイン」とは何でしょうか?今回は、カゼインナトリウムの用途と食品表示に関してや、注意すべき乳アレルギーについて紹介します。カゼインナトリウムに副作用はないか、安全性についても紹介するので参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |管理栄養士・栄養士 シェルファ
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管理栄養士、フードコーディネーター3級、食生活アドバイザー2級。大学卒業後、管理栄養士として大手給食会社の社食調理、アレルギークリニックでの栄養指導を経て、...
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管理栄養士、フードコーディネーター3級、食生活アドバイザー2級。大学卒業後、管理栄養士として大手給食会社の社食調理、アレルギークリニックでの栄養指導を経て、現在は保育園の献立作成・発注をしています。料理が趣味で3年前からブログを運営し、Instagramでもレシピを公開中。雑誌レシピの監修や企業様案件のレシピ監修などを行っています。簡単・時短をモットーにしたおうち居酒屋レシピも得意です。よろしくお願いします!

目次

  1. カゼインナトリウム(カゼインNa)とは?
  2. そもそも「カゼイン」って何?
  3. カゼインにナトリウムを加える理由
  4. カゼインナトリウムの用途と食品表示について
  5. カゼインナトリウムが使われる目的と商品例
  6. カゼインナトリウムの食品表示のされ方
  7. カゼインナトリウムのアレルギー症状について
  8. カゼインナトリウムは乳アレルギーを引き起こす恐れがある
  9. カゼインナトリウムの安全性は?副作用はない?
  10. 1日の許容摂取量も決められておらず基本安全とされている
  11. 発がん性が疑われていることもある
  12. カゼインナトリウムについて知っておこう

カゼインナトリウムの安全性は?副作用はない?

普段から食事に取り入れている牛乳由来の成分とはいえ、副作用などがないか安全性は心配な部分です。ここではカゼインナトリウムの安全性や、発がん性など副作用の有無について紹介します。

1日の許容摂取量も決められておらず基本安全とされている

カゼインナトリウムは牛乳由来の成分ということもあり、1日許容摂取量(ADI)が設定されていない安全性の高い添加物です。しかしこの安全基準はJECFEが定めたもので、日本人基準ではない点に注意が必要です。日本人の約95%(約3人に2人)乳製品を分解する酵素であるラクターゼが活性化されておらず、人によっては下痢や腹痛を引き起こす可能性もあります。

シェルファ

管理栄養士

乳製品を摂取して不快な症状が出現することを「乳糖不耐」といいます。欧米人に比べ、乳製品の摂取量が少ない日本人は多いと言われています。

発がん性が疑われていることもある

人間の消化器官は乳製品を分解するのに特化していないため、継続的に摂取すると体内に蓄積してやがて癌細胞の発生を助長する可能性がある程度の問題です。骨粗鬆症財団によると「カゼインが体の中に入ったときに胃酸や酵素の働きで一時的に固まりますが、その後確実に分解される」ということなので過度な心配は必要ありません。

またWCRF(世界がん研究基金)によると牛乳は大腸がん、膀胱がんのリスクを低下させる可能性があるとした一方で牛乳、乳製品、チーズは前立腺がんのリスクを上昇させる可能性があるとも記述されています。日本人のデータはまだ不十分であり、現時点で確証はありません。

カゼインナトリウムについて知っておこう

身近な食品にも使われていることが多いカゼインナトリウムですが、その正体はあまり知られていないようです。発がん性が疑われていることもありますが、正しく知っておくことで過度に拒絶する必要はありません。ソーセージや缶コーヒーを手にした際には成分表示を確認してみましょう。

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