ソースカツ丼の発祥の地とは?様々な説を普及の歴史とともに紹介!
ソースカツ丼は約100年の歴史を持つ料理だと知っていますか?今回は、ソースカツ丼の〈福井・福島・長野〉など発祥の地とされる地域について日本に普及した歴史とともに紹介します。ソースカツ丼が有名な県についても紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ソースカツ丼とは?
カツ丼と聞くと卵でとじたカツ丼を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、実は地域によってはソースカツ丼を思い浮かべる人の方が多くなるようです。ここではまず、ソースカツ丼の歴史について紹介します。
ソースカツ丼は1920年頃にできた歴史を持つ料理
ソースカツ丼は丼ご飯の上にカツを乗せ、ソースをかける料理で、特定の地方の名物料理ともなっています。発祥については諸説ありますが、1920年頃にできた料理だとされていて、実に100年以上の長い歴史を持ちます。ソースカツ丼の決め手となるソースはウスターソースをベースに香辛料や調味料を加えたものです。
ソースカツ丼の発祥の地はどこ?
長い歴史を持つソースカツ丼ですが、同じようなレシピで各地域の名物として広まっており、発祥地だと名乗りを上げる地域がいくつかあります。ここではソースカツ丼の発祥地だとされるいくつかの地域について詳しく紹介します。
説①福井県(東京早稲田)
発祥地とされる場所の一つは福井県で、県内にあるヨーロッパ軒のソースカツ丼は、福井県民のソウルフードと言えます。元々ヨーロッパ軒は東京早稲田にあったお店で、福井県出身の高畠増太郎がドイツでの料理留学を終え、日本に帰国したのちに開店したお店でした。
そこでソースカツ丼が提供されていたことから、ヨーロッパ軒を発祥とする説が有力となっています。なお、ヨーロッパ軒は関東大震災を経て早稲田から故郷の福井に戻って地元に根付いたため、発祥地に関しては東京早稲田とする説もあるようです。
早稲田のヨーロッパ軒で提供されたソースカツ丼は薄くスライスした豚肉に目の細かいパン粉をまぶしてラードで揚げ、秘伝のソースにくぐらせてからご飯に乗せるのが特徴です。
説②福島県会津
福島県会津も発祥の地とされる場所の一つで、昭和初期の1930年に会津のソースカツ丼の元祖とされる「若松食堂」が創業しました。福島県のソースカツ丼の提供店の有志で結成された伝統会津ソースカツ丼の会によると、洋食屋のコックがウナギのかば焼きからヒントを得て、とんかつを甘辛いソースにくぐらせてご飯に乗せたのが始まりだと言われています。
会津のソースカツ丼はキャベツの千切りをカツの下に敷くのが特徴で、このようにソースカツ丼にキャベツを最初に入れたのが会津の若松食堂だと言われています。
説③長野県|伊那・駒々根
ソースカツ丼の発祥地としては、長野県の伊那・駒々根も有力な候補地の一つです。昭和3年に開店した駒ヶ根にある飲食店「喜楽」がソースカツ丼の発祥とされています。初代の店主が当時流行だった洋食の波に乗り、考案された料理がソースカツ丼でした。駒ヶ根のソースカツ丼はご飯の上に千切りキャベツを敷き、秘伝のたれにくぐらせたカツを乗せるのが特徴です。
説④群馬県桐生
群馬県桐生もソースカツ丼の発祥地とされる地域で、別名上州カツ丼とも呼ばれています。元祖は「志多美屋」という飲食店で、80年以上も続く歴史のある地元の老舗です。桐生のカツ丼はご飯の上にソースにくぐらせたカツのみというシンプルな見た目で、キャベツは入っていません。