白玉ねぎの特徴は?品種別の旬・主産地や食べ方・レシピのおすすめも紹介!
【野菜ソムリエ監修】白玉ねぎとはどんな玉ねぎか知っていますか?茶色い玉ねぎとの違いはあるのでしょうか。今回は、白玉ねぎの種類別の〈旬&収穫時期・産地〉や栄養価のほか、保存方法についても紹介します。白玉ねぎの食べ方・レシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
旬・収穫時期:1月から3月上旬
主産地:静岡県 (浜松市)
静岡県浜松市の砂地地帯で栽培されている、平たく白い肌が特長の白玉ねぎです。気候が一年を通して温暖なため、日本で最も早く出荷される品種でもあります。肉質は柔らかくてみずみずしく、辛味が少ないことが特徴です。
④ホワイトベアー
旬・収穫時期:5月上旬〜6月中旬
主産地:兵庫県 (淡路島)
兵庫県淡路島で栽培される品種で、水分量が多くぷっくりとした形をしています。層が厚く、パールのように白く透き通った美しい断面が特徴です。食感が爽やかで甘味があるため、生のままサラダにしても美味しく食べられます。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
白たまねぎは基本的に水分量が多く傷みやすいのですが、淡路島産のホワイトベアーは新玉ねぎよりも2~3週間ほど日持ちする保存性の高い品種になっています。
白玉ねぎの栄養価と効能
美しい白さが特徴の白玉ねぎですが、どのような栄養が含まれているのでしょうか。ここでは白玉ねぎに含まれている代表的な栄養素を2つ紹介します。
①アリシン
アリシンは玉ねぎの辛味成分で、ビタミンB1の吸収を高めてその働きを助けたり、血液をサラサラにするほか、ストレス解消にも効果があるといわれてます。長時間水にさらしたり加熱したりすることでその機能が失われてしまいますが、生で食べられる白玉ねぎなら、アリシンの効果を損なうことなく摂取することができます。
②カリウム
白玉ねぎには人体に必須のミネラルであるカリウムが豊富に含まれています。カリウムには塩分の摂取によってとりこまれた余分なナトリウムを排出する働きがあり、むくみの改善や高血圧を防ぐ効果が期待できます。
水にさらしたり熱を加えたりすることで減少してしまう栄養素ですが、白玉ねぎは水に晒さず生のまま食べられるので、効率よくカリウムを摂取することができます。
(*玉ねぎの栄養素と効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
白玉ねぎは保存方法に注意?
黄玉ねぎは長期の保存に向いた品種ですが、黄玉ねぎとは違って水分の多い白玉ねぎはどのように保存すればいいのでしょうか。ここでは正しい保存方法と、注意点について紹介します。
白玉ねぎは普通の玉ねぎのように常温保存はNG
普通の玉ねぎは常温で保存できますが、白玉ねぎは収穫後すぐに出荷されるため水分が多く、常温での保存に向いていません。おいしさを長持ちさせるためには冷蔵保存がおすすめです。
①白玉ねぎを1個ずつ新聞紙で包む
②ポリ袋に入れて軽く口を縛る
③冷蔵庫の野菜室で保存する
水分の付着は傷みの原因になるので、保存前に水洗いする必要はありません。新聞紙が白玉ねぎから出る水分を吸収して、適度な湿度を保ちます。使いかけのものはラップをしっかり密着させるようにして包んで冷蔵庫で保存してください。