ぶどうに白いふわふわが?カビの種類・見分け方や食べられるか否かの判断法も紹介!
【太田ぶどう園監修】ぶどうにカビっぽいものが生えて食べられるか迷っていませんか?白いのはカビではなく「ブルーム」の可能性があります。今回は、ぶどうのカビの種類と見分け方や、カビたぶどうは食べられるのか否かも紹介します。ぶどうが腐って食べられない状態や、カビ防止の保存方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ぶどうにカビが生えた…?
夏から秋にかけての味覚の一つであるぶどうですが、白い粉が付いている・カビのようなものが発生して、食べて良いのか判断に迷った経験を持つ人もいるかもしれません。ここでは、ぶどうにカビが生える原因について解説します。
ぶどうにカビが生える原因
ぶどうにカビが生える原因には、いくつかの要因があります。その原因をお知らせします。
・保存状態が悪い
・長期間の保存
・高温・多湿な場所での保存
ぶどうの適正な保存温度は5~10℃前後なので、冷蔵保存が基本です。ぶどうの賞味期限は冷蔵で5日程度と短めで、特に夏など暑い季節は1日でカビが生えてしまう場合もあるので気をつけましょう。
ぶどうのカビの種類と見分け方は?食べられる?
ぶどうに発生するカビにはどのような種類があり、どのようにしたらカビの種類を見分けることが出来るのでしょうか?そしてカビが発生してしまったぶどうは、食べることが出来るのかを紹介します。
①白いふわふわしたものが実・皮に付いている場合
ぶどうの実や皮に、蜘蛛の巣によく似た白いふわふわした綿やほこりのようなものが付いていたら白カビです。カビが生えている果実を取り除き、その周囲をしっかり洗い流します。カビが付いている実ときれいな実を一緒に洗わないようにして下さい。カビている果実は、下痢や嘔吐の症状が出る恐れがあるので食べずに廃棄しましょう。
②茎・実が黒く変色している場合
ぶどうの茎や実が黒くなったり皮に黒い点がある状態は、黒とう病や黒カビ病という病気にかかり茎や実・皮にカビが発生している状態になります。他のぶどうにそのカビが移らないように病気になっている実や枝は枝ごと切って捨てているので、市場に出回ることは殆どありませんがこのようなぶどうは食べないようにしましょう。
この黒とう病はぶどうを育てている過程でみられる病気で、いつまでも硬くて柔らかくならなかったり甘くならなかったりします。萌芽期から梅雨明けまでの期間は、雨が長く続き沢山カビの胞子が作られて飛び散ることで感染しやすくなるようです。
太田寛樹
太田ぶどう園
他にも主に収穫時期に発生する「晩腐病」という病気があります。この病気は主に実に発生します。症状は、黒い斑点が現れそのまま放置すると斑点が広がります。その実をつけたままにしていると、斑点の表面にオレンジ色のねばねばしたものが発生します。
③白い粉のようなものが皮に付いている場合
ぶどうには白い粉のようなブルームという、果実に含まれる脂質から作られた成分がついています。ぶどうの皮に付着しているブルームは、水分の蒸発を防いだりブドウの表面についた雨や朝霧などの水分をはじき病気を予防したりして、鮮度を保っているのです。
ブルームはぶどうが作った天然のワックスといわれていて、ブルームがついているぶどうは果実の水分の蒸発を防止しており、新鮮な証でもあるので食べても全く問題ありません。