「ココナッツ」と「ヤシの実」の違いは?実は同じ物?食べ方・用途とともに紹介!
「ココナッツ」と「ヤシの実」の違いを知っていますか?実は、同じ物を指す場合、ささない場合があります。今回は、「ココナッツ」と「ヤシの実」の違い・呼び分け方を特徴とともにそれぞれ紹介します。ヤシの実(ココナッツ)の食べ方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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「ココナッツ」と「ヤシの実」って同じ?違うもの?
ココナッツもヤシの実も南国のイメージが強い果実ですが、どちらも同じものだと思っている人は少なくないことでしょう。ココナッツやヤシの実と聞くと、表面がなめらかな緑色の実や茶色い色をした実が思い浮かびますが、実際に違いはあるのでしょうか。
「ココナッツ」と「ヤシの実」は同じ物を指すことが多い
一般的にはココナッツとヤシの実は同じ物を指すことが多いですが、厳密に言うと同じものではありません。日本ではココナッツの名称が有名で、流通もココナッツがほとんどを占めることから、ヤシの実がココナッツとして出回っているケースも多いようです。それぞれの違いや特徴についてはこの後紹介します。
ココナッツとは?
ココナッツは厳密に言えばヤシの実とは同じではないと紹介しましたが、ここではココナッツとはどういうものなのか、詳しく説明していきます。
ココナッツはココヤシの果実を指す
ココナッツはヤシ科の単子葉植物ココヤシの果実を指します。ココヤシは茎から葉、実や種子まで活用できるので利用価値が高く、通常植物か育たないような沿岸部でも農薬や化学肥料なしで育つため、世界中の様々な熱帯地域で栽培されています。
ココナッツの用途
捨てるところがないとも言われるココナッツは3つの殻とその中の種子からなり、表面から順に以下に分けられ、様々な用途に使われます。
・外果皮:土質改良剤
・中果皮:たわしやロープ
・内果皮:器や楽器
・胚乳:ジュース・ココナッツミルク・菓子・ヤシ油
中果皮からはその繊維を利用してたわしやロープなどが作られます。固い内果皮は器や楽器などに加工され、高温で焼くと出来上がる活性炭は良質です。
種子の中は液体と固形の胚乳と呼ばれるもので、液体の胚乳はそのままジュースとして飲まれます。固形で若く柔らかい胚乳はそのまま食べられ、熟して固くなったものを水と混ぜて作られるのがココナッツミルクです。固形の胚乳を乾燥させたものは菓子などに使われるココナッツファイバーやヤシ油の原料となります。
ヤシの実とは?ココナッツと違いはどこ?
ヤシの実はココナッツとどう違うのでしょうか。ここではその違いについての詳細と、呼び分けがされる場合について紹介します。
ヤシの実はココナッツなどヤシ科植物の果実全般を指す
ヤシ科植物が誕生したのは1憶年以上前の白亜紀とも言われており、現在ではその種類は全部で3000を超え、ココナッツもそのうちのひとつです。ヤシ科の植物はその他にも以下のものがあります。
・ナツメヤシ
・ワカバキャベツヤシ
・アブラヤシ
ナツメヤシの実はドライフルーツとしても有名なデーツ、ワカバキャベツヤシの実はスーパーフードとしてよく知られるアサイーです。アブラヤシの種子や果肉からはパーム油が取れ、マーガリンやスナック菓子、化粧品など、身近な製品に使われています。
ヤシ科の植物は亜熱帯から熱帯、温帯にかけて分布しており、食用から薬用まで利用価値の高いものが多いです。そのため、それぞれの地域で大切な資源として利用されてきました。
ヤシの実とココナッツで呼び分けられることもある
先述の通り海外には様々なヤシの実が存在しますが、日本に出回るのはほとんどがココナッツです。そのため、収穫される前の成熟していない緑色の果実をヤシの実、茶色く成熟したものや加工品に対してココナッツと呼び分けられることもあります。