公園のたんぽぽを食べるのはOK?栄養価・味わいや食べ方のおすすめを紹介!

【管理栄養士監修】たんぽぽは実は食べることができる野草だと知っていますか?葉っぱ・根っこは漢方薬としての歴史も持っているのです。今回は、食用たんぽぽの採取の仕方や美味しいたんぽぽの選び方にくわえ、栄養価・効能なども紹介します。たんぽぽの味わいや食べ方・レシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |管理栄養士・栄養士 広口 みどり
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管理栄養士。日本美腸協会認定講師。大手料理教室の講師、老人保健施設の給食業務を経て、我が子たちの体調不良を機に【腸】について学ぶ。現在は腸活管理栄養士として、自宅腸もみサロン『...
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管理栄養士。日本美腸協会認定講師。大手料理教室の講師、老人保健施設の給食業務を経て、我が子たちの体調不良を機に【腸】について学ぶ。現在は腸活管理栄養士として、自宅腸もみサロン『ちょっきり』の運営と、個人、企業、教育現場などでの腸と食の講師活動や、レシピ作成、調理の場の主催など。食事やライフスタイルを通して『ゆるく楽しく継続できる腸活』を、お伝えしています。

目次

  1. たんぽぽって食べられるの?雑草でしょ?
  2. たんぽぽは漢方薬・薬膳としての歴史もある
  3. たんぽぽは葉っぱ・根っこまで食べられる
  4. 食用たんぽぽの採取の仕方は?公園でもいい?
  5. 道端・公園のたんぽぽは避けたほうがよい
  6. 美味しいたんぽぽの選び方
  7. たんぽぽの採取方法・時期
  8. たんぽぽの栄養価・効能は?
  9. たんぽぽの味わい・食べ方は?
  10. たんぽぽの味わい・食感
  11. たんぽぽに合う料理・調理方法
  12. たんぽぽの美味しい食べ方・レシピ
  13. ①たんぽぽの葉っぱの天ぷら
  14. ②たんぽぽの根っこのコーヒー
  15. ③たんぽぽの花のジャム
  16. たんぽぽを食べよう

たんぽぽって食べられるの?雑草でしょ?

春の温かい季節になると、あらゆる場所に黄色のたんぽぽが咲き始めます。たんぽぽは雑草の一種として知られていますが、たんぽぽを食材の一つとして食べている人もいるようです。たんぽぽは食べられる植物なのでしょうか。

たんぽぽは漢方薬・薬膳としての歴史もある

たんぽぽは日本では古くから薬膳として食べられていた植物で、江戸時代にはたんぽぽが汁物やおひたしなどの料理の材料に使われていました。中国ではたんぽぽが乳腺炎の治療や母乳の分泌促進に役立つほか、胃腸を健全に保つ作用があるとして、漢方薬の材料に活用しています。

広口 みどり

管理栄養士

漢方ではタンポポの根を乾燥させたものを蒲公英根(ほこうえいこん)といい、これを主薬とした蒲公英湯という漢方薬は、乳汁分泌を促す薬として使われています。産後ママの強い味方ですね。

たんぽぽは葉っぱ・根っこまで食べられる

たんぽぽは、花だけでなく葉っぱや根っこ、茎まで全てを食べることができます。なお、たんぽぽを採取すると茎から乳汁と呼ばれる白い汁が出ますが、苦味はあるものの毒性はないため食べても問題はありません。

広口 みどり

管理栄養士

たんぽぽはアクが強く、体質によってはおなかが緩くなることがあります。はじめは少量から試すのがお薦めです。

食用たんぽぽの採取の仕方は?公園でもいい?

たんぽぽは道端や公園など様々な場所に生えていますが、食用とするたんぽぽはどこで採取したらよいのでしょうか。食用たんぽぽの採取方法や美味しいたんぽぽの選び方などについて解説します。

道端・公園のたんぽぽは避けたほうがよい

道端や公園に生えたたんぽぽは、以下のような理由で食用には向いていません。

・公園のたんぽぽ:農薬が散布されている可能性がある
・道端のたんぽぽ:犬や猫などの汚物が付着していることがある


公園内に生えたたんぽぽは、整備の際にたんぽぽを含む野草に農薬をまいていることがあります。農薬がついた野菜などを定期的に食べると、がんの原因やホルモンの異常を引き起こす恐れがあると言われています。

また、道端に自生しているたんぽぽは、犬や猫などの動物の尿や糞などの汚物がついている可能性が高いです。農薬の問題や衛生状態を考慮すると、公園や道端に生えたたんぽぽを採取するのは避けたほうが無難でしょう。

広口 みどり

管理栄養士

ブタクサ、キク、マリーゴールド、デイジーなど、たんぽぽと類縁関係にある植物にアレルギーを有する人は、たんぽぽにアレルギー反応を起こすことがありますので注意してくださいね。

美味しいたんぽぽの選び方

たんぽぽには在来種と外来種の2種類がありますが、採取する場合は苦味が弱く食べやすい在来種を選ぶのがおすすめです。なお、在来種は総苞(そうほう)と呼ばれる茎の上の膨らみが上を向いているのが特徴で、下にカールしているのが外来種です。苦味が苦手な人は、総苞が上向きになった在来種のたんぽぽを選ぶと良いでしょう。

また、たんぽぽの葉っぱは大きいものよりも小さいもののほうが柔らかくて食べやすいため、葉っぱが小さいものを選んで採取してください。

たんぽぽの採取方法・時期

たんぽぽは道端や公園、畑など日が当たる湿気の多い場所に生えていますが、食用として採取する場合は私有地を避けて自然が豊かな人通りの少ない場所で探すと良いでしょう。たんぽぽは葉っぱが生え変わるのに時間がかかるため、一株から全ての葉っぱを取るのではなく、複数の株から汚れの少ない綺麗な葉っぱを選んで少しずつ採取してください。

たんぽぽを採取する時期は、たんぽぽの花が開花する前のつぼみができる時期が理想です。たんぽぽは3月から5月ころに開花のピークを迎えるため、この時期よりやや早い時期に採取すると良いでしょう。外来種のたんぽぽは3月から10月まで咲いていますが、この種のたんぽぽは苦味が強いため、生食では食べにくいかもしれません。その際は加熱調理がおすすめです。

たんぽぽの栄養価・効能は?

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