てっさ(ふぐ刺し)とは?方言?名前の由来や食べ方・マナーなど紹介!
てっさとは何かを知っていますか?方言でしょうか?今回は、てっさとは何かや名前の由来・語源のほか、〈カロリー・値段〉など特徴もてっちりと違いを合わせて紹介します。てっさの食べ方のマナーも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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てっさとは?ふぐ刺しとは違う?
ふぐ料理には、刺身・唐揚げ・鍋などさまざまな美味しい食べ方があります。ふぐ料理の中で「てっさ」と呼ばれるものは、どのような料理なのでしょうか。ここでは、てっさの値段や呼び名について紹介していきます。
てっさは「ふぐ刺し」の関西地方での呼び名
てっさとは「ふぐ刺し」のことで、大阪をはじめとした関西地方での呼び名です。大阪は国内の中でもふぐの消費量が高く、ふぐ料理には親しみがあります。ふぐ料理は大阪を中心とする関西地方が発祥で全国に広がったとされています。てっさは、ふぐを薄く切って刺身にし職人によって盛り付けられた目でも楽しめる料理です。
他にも、下関や北九州ではふく刺し、長崎県島原地方の方言では、ふぐ料理をガンバ料理と呼ぶようです。
てっさの値段
ふぐ料理は高級なイメージですが、てっさの値段はふぐの種類によって異なります。料亭などで食べるてっさは一人前1000円〜3000円程度ですが、スーパーでは数百円の安価で販売されている場合もあります。ふぐの王様とされるトラフグを使ったてっさは、より値段が高くなるでしょう。
トラフグはふぐの中でも大型で、料亭ではトラフグを提供しているところが多くあります。毒を持つふぐは、免許のある人しか捌くことができないため高価な値段になるようです。料亭の場合は、生きたふぐを注文してから捌く場合も多く、新鮮で美味しいてっさを食べることができるでしょう。
てっさの語源・由来は?てっちりとの違いは?
関西地方では、どうしてふぐの刺身をてっさと呼ぶようになったのでしょうか。ここでは、てっさの由来とてっちりとの違いについて紹介します。
てっさは【鉄砲の刺身】が由来
てっさの由来は、安土桃山時代に遡ると言われています。ふぐは古くから食べられていて、毒のあるふぐを食べて死んでしまう人がいました。豊臣秀吉がいた時代に、ふぐで死者が出ていたことから秀吉はふぐを食べることを禁止していたそうです。秀吉が禁止しているふぐを隠れて食べている人たちが、ふぐを隠語で「鉄砲」と呼び流通させていたと言われています。
鉄砲に当たると死んでしまうことを意味し、ふぐの毒を食べて死んでしまうことに掛けて付けられた隠語です。鉄砲の刺身で「てっさ」と呼ばれるようになり、大阪をはじめとする関西地方の方言として秀吉の時代から現代まで受け継がれてきました。
てっちりはふぐ鍋のこと
てっさと同じようにふぐ料理の名称には、てっちりと呼ばれるものがあります。これは、ふぐ鍋のことを指しふぐの身や白子などふぐを余すことなく贅沢に使った料理です。ふぐからでた旨味たっぷりの出汁が、野菜にも染み込んでとても美味しい鍋に仕上がります。
鍋のスープにはふぐの旨味がたっぷりと詰まっており、てっちりのシメとして雑炊を食べるのもおすすめです。
てっさのカロリー・糖質や栄養価は?
100gあたり | カロリー | 糖質 | 食物繊維 | タンパク質 | 脂質 |
てっさ | 85kcal | 0.2g | 0g | 19.3g | 0.3g |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
上記の表はトラフグのてっさの栄養成分です。てっさのカロリーは低く、さらに低糖質であることがわかります。では、てっさに含まれる栄養素をみていきましょう。
・タンパク質
・ビタミンD
・カルシウム
・ナトリウム
・亜鉛
・リン
・タウリン
・ナイアシン
タウリンはコレステロールの吸収を抑えたり、心臓や肝臓の機能を高めたりする作用があり疲労回復にも効果的と言われています。ナイアシンはふぐに含まれているたんぱく質をエネルギーに変える働きがあり、美肌や冷え性に効果があります。てっさは、他にもさまざまな健康効果や美容効果を期待することができる食材です。