ちくわぶは関西のおでんにないって本当?地域別の違い・特徴も紹介!
ちくわぶは関西であまり見かけた記憶がない人がいるのではないでしょうか?実は関西人はちくわぶが嫌いなわけではなく、認知度が低いのです。今回は、ちくわぶの関西における認知度が低い理由や、同じく関西の特徴的な「はんぺん」についても紹介します。〈北海道・関東〉など、おでんの地域別の特徴も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ちくわぶとは?関西にはないって本当?
寒くなってくるとおいしいおでんですが、地域によって入れるものは違うようです。その中でもちくわぶは、関西のスーパーでは販売されておらず、購入しにくい食材です。関東に住んでいたら本当なのか疑いそうですが、なぜ関西では販売されていないのでしょうか。ここでは関西でのちくわぶがなぜ売っていないのかや、各地域のおでん事情について紹介します。
(*ちくわぶについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ちくわぶは関西のおでんにはない!
関東では一般的に食べられていることの多いちくわぶですが、関西では知らない人が多いようで、さらに知っていても嫌いだと感じている人もいるようです。まずは関西など全国でのちくわぶの認知度についてみてみましょう。また、関西で食べられていない理由は何でしょうか。
ちくわぶの関西など全国での認知度
そもそもちくわぶの全国的な認知度はそれほど高くはなく、ちくわぶが食べられているのは比較的限られた地域のようです。Jタウンネットによるちくわぶの認知度に関する調査の結果は以下のようになっています。
北海道(42.1%)、宮城県(50%)、山形県(50%)、福島県(60%)など、東北各県では、「食べてた」派が多かった。
茨城県(53.8%)、栃木県(50%)、群馬県(62.5%)、埼玉県(83.9%)、千葉県(70%)、東京都(60.1%)、神奈川県(65.3%)など、関東各県は「食べてた」派が圧倒的に多い。
甲信エリアの山梨県(70%)、長野県(50%)も「食べてた」派優勢と言える。
一方、「見たことはある」派のクリーム色は、全国に広がっている。「見たことはある」ということは、食べたことはないけど......という意味だろう。
「見たことはある」派は、岩手県(100%)、秋田県(57.1%)、新潟県(56%)、福井県(60%)、岐阜県(70%)などで優位に立っている。福岡県(47.8%)、佐賀県(57.1%)、熊本県(80%)など、九州各県もこの仲間と言える。
ところが、「全く知らない」のオレンジ色は、関西中心にまとまっている。京都府(61.5%)、大阪府(45.6%)、兵庫県(61.9%)、奈良県(60%)など、近畿地方は「全く知らない」派が優勢だ。「全く知らない」とは、見たこともないということだ。「なに、それ?ちくわとどう違うの?」と聞かれることもしばしば、らしい。
「全く知らない」派は、静岡県(50%)、愛知県(53.6%)、三重県(50%)といった東海エリアや、鳥取県(66.7%)、島根県(100%)、広島県(53.8%)といった中国エリアにも多かった。香川県(85.7%)、愛媛県(71.4%)など、四国にも見られる。
上記からも分かる通り、ちくわぶを食べたことがない人が多い地域は西日本が中心で、食べられている地域は東京をはじめとした関東が中心となっています。
ちくわぶが関西のおでんにない理由を考察
関西でちくわぶがない理由としては、関東との出汁の違いが挙げられます。普段から昆布出汁を使うことが多い関西地域ですが、おでんもあっさりとした薄味の出汁を使います。そのため味のついていないちくわぶは関西の出汁と相性が悪く、さらに小麦粉で作られたちくわぶはつゆを濁すことから関西では昔から避けられたようです。
また、はっきりしないものが嫌いな関西の人々の感覚では、ちくわなのか麩なのかがはっきりしないちくわぶが受け入れられづらいということも理由としてあるようです。
ちくわぶの他に関西の「はんぺん」も特徴的?
関西のおでんと関東のおでんの違いの中には、ちくわぶの有無以外にもさまざまな特徴があります。その中でもはんぺんは全国で広く地域に沿った商品が作られているだけに、関東のはんぺんとは違ったものも販売されています。どのようなはんぺんが食べられているでしょうか。
①あんべい
あんべいとは、主に京阪地域で食べられるハモやシログチを原料としたもので、伸ばした後にお湯で煮て作ります。関西ではこうした練り物の種類が多くあり味も濃く、薄口のつゆともよく合います。なお、あんぺいは関西地域では夏の風物詩として冷やして食べることも多いようです。