アサフェティダとは?別名『悪魔』のスパイス?効能や使い方・レシピを紹介!
アサフェティダを知っていますか?どんな植物なのでしょうか?また、どのような場面で使用するのでしょうか。今回は、アサフェティダの効能や使い方に加え、原産地な特徴を紹介します。<カレー>などアサフェティダを使うレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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アサフェティダ(ヒング)とは?
アサフェティダ(ヒング)というスパイスは、あまり日本では聞き馴染みがない調味料ですが、どのような料理に使われるのでしょうか。まずはアサフェティダの産地について紹介します。
アサフェティダは北アフリカ原産の植物
アサフェティダはセリ科の二年草で北アフリカ原産のスパイスです。現在は中近東やインドを中心に栽培されており、ジャイアントフェンネルという植物の茎から採取される樹脂状の液体を粉末にして用いられます。現在ではヒングとも呼ばれることが多く、この呼称はサンスクリット語に由来しています。
アサフェティダのスパイスが『悪魔の糞』と呼ばれる理由は?
アサフェティダは、中近東やインドを中心に使用されるスパイスですが「悪魔の糞」とも呼ばれています。スパイスの異名とは思えない言葉ですがその理由は何でしょうか。ここでは「悪魔の糞」と呼ばれる理由について紹介します。
アサフェティダのスパイスの臭いが強烈なのが『悪魔』と呼ばれる理由
アサフェティダの最大の特徴はその独特な匂いです。その香りの成分は複数の硫黄化合物を含んでいることから、ニンニクやドリアンに似た独特の香りを放っています。その匂いがあまりにも強烈であることを喩えて「悪魔の糞」と呼ばれるようになりました。
アサフェティダのスパイスは加熱すると臭い・味ともに激変する
「悪魔の糞」と呼ばれるほど強烈な匂いを持つアサフェティダは、加熱によって臭いと味が大きく変化するスパイスです。高温の油で加熱するとにんにくや玉ねぎのような香ばしく甘い香りを醸すため、ネギ属の摂取が禁じられているヒンディー教徒にとっての香味野菜の代用品として重宝されます。
アサフェティダの使い方と効果・効能は?
アサフェティダやヒングとして知られるスパイスは、加熱前の臭気とは裏腹に香ばしい香りを醸し出すことがわかりましたが、効果や効能もあるのでしょうか。ここではアサフェティダを摂取することで得られる効果や効能を紹介します。
①スパイスとしての使い方と効能
アサフェティダはインドではヒングと呼ばれていますが、ヒングが使用されている主なインド料理とヒングによって期待できる効能は以下の通りです。
【料理】
・サンバル
・サブジ
・ポリヤル
・カレー
【効能】
・血流を良くする
・抗菌作用
・胃の調子を良くする
アサフェティダはパウダー状のスパイスですが、他のパウダースパイスとは異なり調理の初めにテンパリングやスターターに使用することが特徴です。使用される料理の具体例としてはカレーをはじめとしてサンバル、サブジ、ポリヤルなどが挙げられ、炒め料理から汁物まで多岐にわたるスパイスです。
サンバルとは南インド食べられているスパイスを使ったスープのことで、和食でいう味噌汁のように料理に供されます。具材はキマメや野菜、タマリンドが使用され、スパイスにはヒング、クミン、マスタードシードが挙げられます。サブジやポリヤルはスパイスを使った野菜の蒸し煮のことで、ポリヤルはココナッツファインを加えて調理することが特徴です。
ネギ属の野菜を摂取できないヒンディー教徒の人にとって、ニンニクや玉ねぎのような香りが加えられるアサフェティダは重宝されます。なお、アサフェティダには胃の調子を高める効果や血流を良くする効果など、健康に良い効果が期待できます。
②精油にしてアロマとしても使える
スパイスとしての印象が強いアサフェティダですが、精油にしてアロマとして香りを楽しむ用途で使うこともできます。アロマとして使う場合の主な効能は以下の通りです。
【効果・効能】
・消化促進
・整腸作用
・神経疲労の解消
消化器系に効果があるとされる植物のため、整腸作用や消化の不良に有効です。そのため、便秘の防止や腹部膨満感の解消に役立ちます。また、神経系の不調に対しても効果があるため、神経衰弱やストレスなど精神的な疲労感にも役立ちます。