フィリピン珍味のバロット(ホビロン)とは?アヒルの卵?美味しい?食べ方など紹介!
フィリピンの珍味『バロット(ホビロン)』を知っていますか?味は美味しいのでしょうか?今回は、バロットの正体や味を食べた人の口コミとともに紹介します。バロットの美味しい食べ方や、日本で食べられるかどうか通販情報も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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フィリピンの珍味「バロット」とは?ホビロンと違いある?
世界中には日本では見かけない珍味がよくあります。現地の人は普通に食べていても、別の国の人には受け付けない食品はあるものです。フィリピンにはバロットという料理が夜の屋台で販売されていますが、どのような料理でしょうか。
バロット(ホビロン)はアヒルの孵化しかけの卵で作るゆで卵
バロットは孵化直前のアヒルの卵を使って作るゆで卵のことを指します。元々は17世紀に中国人が広めたことが発祥と言われており、そこからフィリピンを中心に東南アジアで脈々と受け継がれています。フィリピン以外ではベトナムやカンボジアなどでも食べられており、ベトナムではホビロンと呼ばれていますが、違いはなく同じ食材となっています。
作り方は孵化する直前の厚い殻を持ったバロットを選び、太陽の下で5日ほど余熱を行います。米を42度前後まで加熱したらその上に袋に入れたバロットをおき、熱が逃げないように全体を覆ったら3日ほどで完成します。時間がかかるうえ、米の温度を下げないようにして作るのでとても手間のかかる作業と言えるでしょう。
(*世界のゲテモノ料理について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
卵を孵化させてバロットにする理由は?メリットある?
孵化直前の卵を茹でたバロットは、生みたての卵よりも栄養価が高いメリットがあると言われています。高タンパク質なうえ、カルシウムやビタミン類も豊富に含まれていて、妊娠中には妊婦がよく食べることで赤ちゃんがしっかり育つと言われています。また、他にも二日酔い防止や媚薬の効果もあるようです。
ただし、栄養が豊富すぎて胃もたれや頭痛、高血圧の原因となる可能性があるので1日に3個程度が限度です。
バロットの種類
バロットの種類は大きく分けて2つあります。
・バロット
・ペノイ
バロットはアヒルが卵を産んでから16~18日が経過しているので、見た目がひなの形をしています。ペノイの方は、アヒルが卵を産んで9日~12日経過したものです。また、ペノイは無精卵でもあるため、見た目は普通のゆで卵です。バロットの見た目がどうしても無理なようなら、ペノイの方が良いでしょう。
アヒルの卵は日本ではあまり流通されていないため、ペノイを食べても貴重な体験となります。
バロットは受精後18日目が美味とされる
それぞれ好みはあるものの、現地の人からは受精後18日目がおいしく理想のバロットと言われています。バロットが販売されている屋台では16日目や18日目という表示がされていることがあり、アヒルが卵を産んでから16日、18日という意味です。
18日目のバロットは16日目のものより雛が成長している分、くちばしや羽がはっきりしています。そこから2日から3日ほどバロットを作るために時間が経過しているので、屋台に並ぶ頃には19日から21日ほどが経過しています。
バロットはどんな味?美味しい?【口コミ】
見た目は非常にグロテスクで、日本人は拒否反応を示すことがあるバロットですが、食べた人の感想を見てみましょう。バロットの味はどのようなものでしょうか。日本にある食べ物に近い味や、Twitterのクチコミをいくつか紹介します。
バロットは卵と鶏肉の中間の親子丼のような味
日本人の中にもバロットを食べたことのある人は比較的いるようです。味の感想はさまざまで、チキンスープのような味という人や、親子丼のような味という人もいます。普通のゆで卵よりも濃厚な味わいで、食感は鶏肉よりも柔らかく見た目通りまさに鶏肉と卵の中間と言えるでしょう。
ただし、臭いがかなりきつく、ポン酢などの調味料をかなりかけないと食べられないという感想もありました。
Twitterの口コミ
レチョン(左下)とバロット(右下)が絶品やったなぁ。特にアヒルの卵を加熱したバロットは美味かった。フィリピンを訪れた是非。