宮重大根とは?歴史や旬の時期など特徴は?食べ方・レシピのおすすめも紹介!
大根の品種「宮重大根」を知っていますか?青首大根のルーツとされる品種です。今回は、「宮重大根」の〈味わい・食感・見た目〉など特徴や、歴史・旬・収穫時期や産地なども紹介します。〈たくあん〉など「宮重大根」の食べ方・レシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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宮重大根の特徴は?どんな品種?
大根は有名な産地のものも含めて、実は100種類以上の品種があります。その中に宮重大根がありますが、聞いたことのない人が多いでしょう。宮重大根がどのような大根なのか、この項では特徴や品種を紹介します。
宮重大根は青首大根のルーツとされる
大根は地場も含めて品種が多様であるものの、スーパーなどでよく見かける大根のほとんどが青首大根と言われる大根で、生産量は全体の9割以上になります。実は宮重大根は、その全国に広く販売されている青首大根のルーツとされる伝統ある大根です。
宮重大根の歴史は江戸時代に遡る
宮重大根の栽培の歴史は、江戸時代にまでさかのぼることができます。当時、尾張の殿様が春日村宮重で食べたふろふき大根をたいそう気に入り、献上されるようになりました。この話が広がり、伝統ある大根として江戸時代からしばらくは人々に食べられるようになったのです。
しかし、昭和20年代以降に病気による問題や人々の好みが変わったことで白首大根にそのシェアの座が渡り、生産量は一旦減少します。その後、病気に弱い宮重大根のウィークポイントをカバーするべく改良されました。現在は、宮重大根の特徴である食感や甘味の良さが引き継がれた青首大根として、再び全国で食べられています。
また、宮重大根純種子保存会の力により、完全ではないものの昔の宮重大根に近い大根も復活しています。
宮重大根はよく売られている一般的な品種
出典: @kanechoku
宮重大根はよく売られて値段も安定している青首大根の一種で、一般的な品種です。青首大根は、上部は薄っすらとした緑色から下に向かって白くなっていき、形は円筒形です。対して宮重大根は、色目としては同じで形は若干太目でずんぐりしていると言われます。
このように若干の違いはあるものの、宮重大根は青首大根のルーツということで、市場に出回っている大根の半分以上はこの系統に属しているそうです。
宮重大根の味わい・食感
宮重大根は、水分が多く食感がシャキシャキしていると人気です。甘めのためサラダにもよく使われますが、煮崩れしにくく煮物にも適しています。また、漬物や切り干し大根などに加工しても美味しく食べられます。今の青首大根の食感や味と似ているので、様々な料理に活用することができるでしょう。
Twitterの口コミ
今年の大根第1弾は、宮重大根。昨今の青首大根の親みたいな品種。大根の風味がある感じ。母ちゃん「知ってるよ、昔はそうだったもん」。
(*大根の種類について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
宮重大根の旬・収穫時期や産地は?
大根はスーパーでいつも見かけるため、旬がわかりにくい野菜の一つです。青首大根と同じになる宮重大根の旬や収穫時期はいつになるのか、産地もあわせて説明します。
宮重大根の主産地は愛知県
歴史の項で説明した宮重大根の発祥の地となる春日村宮重は、今の愛知県の清須市です。愛知県が宮重大根の主産地となり、さらに清須市の特産品となっています。ちなみに元々愛知県は野菜の生産が盛んで、宮重大根は八名丸さといもや天狗なすなどと一緒に県が認定している愛知の伝統野菜35品目のひとつです。