聖護院大根とは？味わい・栄養や旬の時期など特徴は？歴史や食べ方のおすすめも紹介！
大根の品種「聖護院大根（しょうごいんだいこん）」を知っていますか？かぶのように丸い大根で、京野菜の一種です。今回は、「聖護院大根」の〈味わい・食感・見た目〉など特徴や、歴史・旬・収穫時期や産地なども紹介します。〈煮物・千枚漬け・おでん・ステーキ〉など「聖護院大根」の食べ方・レシピや通販商品のおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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聖護院大根（しょうごいんだいこん）の特徴は？どんな品種？
大根にも色々な種類がありますが、しょうごいんだいこんと読む聖護院大根は住んでいる地域によってはなじみが薄い品種かもしれません。ここでは、聖護院大根はどんな品種かについて、特徴も交えて説明します。
聖護院大根はブランド京野菜の一種
聖護院大根は京都の伝統野菜の1つで、ブランド京野菜に指定されています。実の直径は15cmから20cmのものが多く、重さは一般的な青首大根に比べて重めで、2kgから4kgにもなります。京野菜に分類される大根は7種類あるものの、この聖護院大根の生産量が最も多いです。
普通の大根に比べると見た目が丸くて大きいことから丸大根と呼ばれることもあり、現在では改良品種も流通しています。聖護院大根の改良種の中でも、淀で栽培されたものは淀大根と名付けられているそうです。
聖護院大根の歴史は江戸時代に遡る
聖護院大根の歴史は1816年から1830年ころ、つまり江戸時代後期から始まっているとされています。京都の聖護院地域では当時、長大根である宮重大根を栽培していました。その宮重大根から採種したもので栽培をくり返しているうちに、短い大根ができるようになったのです。
それが聖護院大根の原形とされており、長大根である宮重大根より栽培しやすかったことから、やがて短い大根の生産が主流となっていきました。その歴史が現代まで続いているのです。
聖護院大根の味わい・食感
聖護院大根は一般的な青首大根と比べると、煮崩れしにくく甘味が強いとされています。聖護院大根の肉質は柔らかく、子供が生食できるほど辛味も少ないので、京漬物にも用いられている品種です。また加熱すると甘味がより強くなるので、煮物やおでんの具材に使われることも多いです。
Twitterの口コミ
聖護院大根のお椀仕立て。丸々太った聖護院大根をふろふき大根のように昆布と一緒に煮ました。薄めのだしを張ったお椀にごろんといれて、柚子味噌をのせます。口の中でほろほろと崩れる柔らかい聖護院大根と柚子味噌の組み合わせ、師走の忙しい時期にほっと癒されるひととき。#スープ365
聖護院大根の値段・価格
スーパーではグラム数によって変動はあるものの、青首大根1本は98円から198円程度で販売されています。しかし聖護院大根は、1つ400円前後の値段がつくのが一般的です。青首大根に比べると重いことも高めの値段が付く理由と言えますが、ブランド京野菜であることも高価な理由と言えるでしょう。
（＊大根の種類について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。）
聖護院大根の栄養価と効果・効能は？
聖護院大根に含まれている栄養成分は、以下の通りです。
・食物繊維
・ビタミンC
聖護院大根も他の大根と同様に、水分が多い根菜です。聖護院大根は不溶性食物繊維が豊富なので腸内環境を改善し、便秘の解消だけでなくデトックス効果も期待できます。またビタミンCが豊富なことでも知られており、抗酸化作用による美肌やアンチエイジング、生活習慣病の予防などにも効果があるようです。
聖護院大根の旬・収穫時期や産地は？
ブランド京野菜である聖護院大根は、その他の地域で流通する機会が少ない大根ともいえます。産地や収穫時期も、限定的なのではないかと疑問に思う人もいることでしょう。ここでは聖護院大根の主な産地と、旬を含めた収穫時期について説明します。