ファットスプレッドとは?マーガリンと違いは?健康への害や危険性についても紹介!

ファットスプレッドとは何か知っていますか?今回は、ファットスプレッドの名前の意味や〈規格・定義・使い方〉など特徴をバター・マーガリンとの違いを比較して紹介します。〈トランス脂肪酸〉などファットスプレッドの危険性・健康への害も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. ファットスプレッドとは?
  2. ファットスプレッドの名前の意味
  3. ファットスプレッドの規格・定義
  4. ファットスプレッドとバター・マーガリンの違いは?
  5. ①バターの規格・定義とファットスプレッドとの違い
  6. ②マーガリンの規格・定義とファットスプレッドとの違い
  7. ファットスプレッドの危険性は?健康に害あり?
  8. ①トランス脂肪酸を多く含む
  9. ②カロリーが高く太る
  10. ファットスプレッドはバター・マーガリンと微妙に違う

ファットスプレッドとは?

ファットスプレッドという言葉を知ってはいても、正確な定義を答えられる人は少ないかもしれません。ファットスプレッドとは何なのか、名前の意味や規格・定義について詳しく解説していきます。

ファットスプレッドの名前の意味

ファットスプレッドは英語でfat spreadと書き、fatは脂肪、spreadは広げる・広がるという意味です。ファットスプレッドは「脂肪分を含んだ塗るもの」の意味で使われ、パンやクラッカーなどに塗るのが一般的とされています。

ファットスプレッドの規格・定義

ファットスプレッドは農林水産省のJAS規格により以下のように定義されています。

・主成分は植物性油脂である
・油脂が80%未満
・乳脂肪分が40%未満かつ油脂中50%未満
・油脂及び水分の合計は80%以上


ファットスプレッドとは植物性食用油から科学的に脂肪固形分を生成し作られたものです。規格上は果実やチョコレートなどの風味を加えることが可能となっており、ファストスプレッドと書かれたマーガリン状のものやチョコレートクリームなどがこれに当たります。

ファットスプレッドとバター・マーガリンの違いは?

ファットスプレッドと混同されがちなバターやマーガリンですが、いずれも国が定めた規格や定義があるため、明確に分類することができます。ここでは、ファットスプレッドとバターやマーガリンはどのように違いがあるのかを説明します。

①バターの規格・定義とファットスプレッドとの違い

バターは厚生労働省の成分規格において下のように定義されています。

・主成分は牛乳からできる動物性油脂である
・乳脂肪分が80%以上
・水分が17%以下


バターとファットスプレッドの決定的な違いは主成分で、バターは牛乳由来の動物性油脂、ファットスプレッドは植物性油脂でできており全くの別物と言えます。バターとファットスプレッドの原料の違いから、一般的には牛乳が使われているバターの方が高価です。

バターは牛乳が原料ということからコクがあり、加熱調理に用いると香りが引き立ち旨みも出ます。一方のファットスプレッドは水分が多いため、加熱調理には向いていません。ただし、ファットスプレッドは溶けやすく柔らかいため、バターに比べてそのままでもパンなどに塗りやすい特徴があります。

②マーガリンの規格・定義とファットスプレッドとの違い

マーガリンは農林水産省のJAS規格により下のように定義されています。

・主成分は植物性油脂である
・油脂が80%以上
・乳脂肪分が40%未満
・水分が17%以下


マーガリンとファットスプレッドの主成分はどちらもコーン油や菜種油などの食用油のため、ファットスプレッドはマーガリンと似ていますが、規格は異なります。マーガリンは、もともと高価なバターの代用品として作られたもので、食用油に乳脂肪などを加えバターに似せて作られた食品です。

マーガリンは柔らかいためパンなどに塗りやすく、溶かすと食用油と同じように加熱調理に用いることもできます。ファットスプレッドに比べるとマーガリンの方が油脂量が多いのが特徴です。

(*マーガリンの原料について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)

マーガリンの原料とは?石油は嘘?体に悪いと言われる理由・真嘘を解説!

ファットスプレッドの危険性は?健康に害あり?

バターに比べるとファットスプレッドやマーガリンは、健康への危険性があると耳にしたことがある人もいるでしょう。なぜそう言われているのかを解説するので参考にしてください。

①トランス脂肪酸を多く含む

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