ピーマンの種・わたは食べられる?毒はない?取る理由や活用レシピも!
【管理栄養士監修】ピーマンの種やわたはいつも捨てていますか?果たして、食べられるのでしょうか?今回は、ピーマンの種に含まれる毒についてや、種が黒い・茶色い場合でも食べられるのかを解説します。ピーマンの種・わたに含まれる栄養や種を使ったレシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてください
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ピーマンの種・わたは体に悪い?取る理由は?
食べられないからと捨ててしまうピーマンの種やわたですが、本当に食べられないのでしょうか。知られていないだけで本当は食べられるなら余すところなく食べたいですよね。実際は食べられるのかどうか、ご紹介します。
ピーマンの種・わたは食べても問題ない
ピーマンの種は食べても問題ありません。ピーマンは明治時代にヨーロッパから日本に伝わったのですが、ヨーロッパでは、当時から今に至るまでピーマンを丸ごと食べています。食べ方も伝わったようですが、日本では丸ごと食べる食べ方は定着しなかったようです。
管理栄養士トントン
管理栄養士
日本で栽培が当たり前になり、食卓で広く食べられるようになったのは、第二次大戦後なので、実は日本ではまだまだ歴史の浅いピーマン。日本に入ってきた時期や国はアメリカ、ヨーロッパなど色々な説があります。
毒の心配もない
ピーマンの種には毒が含まれているという話を聞いたことがあると思います。ピーマンにはアルカロイドと言われる天然の毒が含まれていますが、この毒は虫などからピーマンが身を守るためにある毒です。
しかし、人間のような大きな動物が食べても特に影響はなく、体の中で分解されてしまいます。また、アルカロイドは熱を加えると消えてしまうので、気にする必要はないといえるでしょう。
取ることが多い理由は種・わたの苦味が強いため
ピーマン独特のあの苦みこそ、毒のアルカロイドといわれていますが、種の部分にもアルカロイドがあり、実の部分より多く含まれるため、苦みは強くなります。そのため、調理時に取ることが多いのです。
ピーマンの実は、まだ生で食べられますが、苦味が苦手な場合、わたの部分は避けた方がいいでしょう。火を通すことで苦みも和らぐので苦みが強いと感じたらしっかり加熱するようにします。
ピーマンの種が黒い・茶色の場合は食べられる?
買ったピーマンを切ってみたら種が黒く変色しているので腐っていると思い、捨ててしまったという経験はありませんか?種の変色は傷んでいるだけと言うわけではありません。ピーマンの種の元々の色の可能性もあるのです。ピーマンの成長によって種も変色していきます。
鮮度が落ちている場合もあるが食べられる
種が黒や茶色に変色している理由は何でしょうか。ピーマンは唐辛子の仲間です。そのため、熟成する過程で実が黄色や赤に変わっていくのですが、種の色も少しずつ変色していくのです。種が変色しているなら、実は完熟して甘みが増している可能性があります。
本当に傷んでしまっているときもありますが、ぬめりや水分などが出ていない場合は食べても特に問題はありません。反対に種が白くてもカビが生えているようなら取り除きます。
黒くなる理由は以下のようなものがあります。
・収穫の時期が遅めだった
・育成時に気温が高かった、もしくは寒冷地だった
・土質の関係
・古くなっている
購入してすぐに変色しているなら育成環境によるものが多く、ピーマンの種の元々の色と言うことになります。しかし、購入から時間が経っているなら傷んでしまっている可能性があるので、取り除いた方がいいでしょう。
(*ピーマンの種が黒い・茶色の場合について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ピーマンの種やわたに栄養はある?
ピーマンの種やわたにはどのような栄養があるのでしょうか。ピーマンは緑黄色野菜で実も栄養は豊富ですが、ピーマンの実の部分には存在せず、種の部分にしかない栄養もあるようです。いろいろな体に良いものが含まれていますから、ご紹介します。