ピーマンの種・わたは食べられる?毒はない?取る理由や活用レシピも!
【管理栄養士監修】ピーマンの種やわたはいつも捨てていますか?果たして、食べられるのでしょうか?今回は、ピーマンの種に含まれる毒についてや、種が黒い・茶色い場合でも食べられるのかを解説します。ピーマンの種・わたに含まれる栄養や種を使ったレシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてください
目次
ビタミン類が豊富
ピーマンの種の部分は主にビタミン類が豊富で、ビタミンCが多く含まれています。
ビタミンCは風邪予防や美肌効果が期待されることで知られていますね。ビタミンCは加熱すると壊れてしまいますが、ピーマンに含まれているビタミンPのおかげで加熱しても壊れにくいので、炒めて食べても効果は得られます。
また、緑黄色野菜に含まれるβカロテンも豊富で、βカロテンは体内に取り込むことでビタミンAに変換され動脈硬化や疲労回復にも一役買います。
更にピーマンにはビタミンB6も豊富で、口内炎や舌炎などの皮膚のトラブルの抑制、うつ病やイライラする、女性のPMSにも効果があるとされています。ピーマンのビタミン類は実にも含まれていますが、種の方が栄養が高く、丸ごと食べた方が効率よく一日の摂取量を摂ることができます。
ピラジンはわた・種のみに含まれる
ビタミンの他にもピラジンと呼ばれるピーマンの種の部分にしか含まれない成分が含まれており、この成分は血中の老廃物を除去することで血行を促進させ、脳梗塞や薄毛の予防ができるとされています。冷え性の改善にも役立ちますから、男女ともに嬉しい成分です。
(*ピーマンの栄養価や効能について詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。)
ピーマンの種も使った丸ごとレシピ5選!
ピーマンの種も丸ごと食べられるレシピを5つご紹介します。取るのが手間で散らかるピーマンの種ですが、丸ごと食べられるならそういったこともありませんね。いつも作っているものもピーマンの種を取らずに入れてしまいましょう。
ピーマンの丸々生姜煮
種も丸ごと食べられて濃い目の味付けで食べやすいです。
1.ピーマンに爪楊枝で穴をあける
2.煮汁の材料を鍋にかけ、ピーマンを入れる
3.弱火で15分ほど煮たら冷まして味をなじませる
新鮮なピーマンならではのピーマンの生姜煮です。チューブの生姜を使うと包丁も使うことなくできてしまいます。通年安く手に入るピーマンですが、冬に食べると体が温まります。味が濃い目なので作り置きにして早めに食べるのもおすすめです。
管理栄養士トントン
管理栄養士
今回のレシピもすぐに作れる美味しそうなものがいっぱいあります。その中でも、生姜のチューブを使えば、包丁が不要で手も汚れにくく、ピーマンの栄養を丸々摂取できるこの調理法はオススメです。調理法は同じで、味付けを変えるだけで、色々なアレンジが出来そうですね。苦味を抑える為に、味付けは濃口がオススメです。
ピーマンの種ごと天ぷら
インパクトがすごいピーマンのてんぷらです。
1.ピーマンのヘタを取り除く
2.空気抜きの為に切り込みを入れる。
3.小麦粉をまぶしたあとバッター液に入れて衣をつける
4.170度の温度で4分ほど揚げる
空気抜きのための切り込みは入れないと破裂で油が非常にはねるので必ず入れましょう。縦に割って揚げるピーマンのてんぷらは取り切れない種が油の中に浮いてしまう、油はね激しいですが、これならその心配はありませんね。
和風ピーマンの肉詰め
種を取らずに作るピーマンの肉詰めです。
1.ピーマンを縦半分に割る。種はとらない
2.ひき肉や玉ねぎなどを混ぜ、中身を作る
3.ピーマンに詰めていく
4.内側の方を下にして蒸し焼きにする
5.反対側も蒸し焼きにして、焼けたら大根おろしとポン酢をかける
ひき肉の方から焼いていくことでひき肉とピーマンがはがれずに焼けます。ピーマンの代表的なレシピですが、タネを取らずに焼くことで栄養が丸ごと摂れます。