梅酒が腐るとどうなる?カビと澱の見分け方は?正しい保存方法も紹介!
梅酒が腐るとどうなるか知っていますか?カビが生えるのでしょうか?今回は、梅酒が腐った時の特徴やカビと似た「濁り」との見分け方にくわえ、カビが生えても飲めるのかを紹介します。腐った梅酒を飲んだ時の対処法や、カビ防止の保存方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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目次
梅酒が腐ったかも…?
梅酒はアルコール度数が高いので、自家製でも腐ることはないと考えている人も少なくないようです。10年ものの梅酒なども販売されているものの、自宅で長期間保存していると異変を感じることがあるかもしれません。ここでは、梅酒は腐ることがあるのか説明します。
正しく保存すれば梅酒が腐ることは少ない
賞味期限 | 未開封 | 開封後 |
梅酒(紙パック) | 約2年 | 6ヶ月~10ヶ月 |
梅酒(瓶) | 約2年 | 1~2年 |
梅酒(手作り) | 30年 | 約2年 |
梅酒が腐る場合の原因
梅酒が腐る場合の原因は、以下の通りです。
・梅酒の溶菌に雑菌が付着していた
・梅に汚れがついたままだった
・梅のヘタをとりきっていなかった
・洗った梅や容器の水分をとりきれていなかった
・容器の消毒をしていなかった
・容器のフタをしっかり閉めていなかった
・保存場所に問題があった
・仕込みの際に梅とアルコールと砂糖の比率がずれた
上記のように梅酒を入れる容器や材料の扱い失敗すると、腐る原因となるので注意が必要です。特に梅とアルコールと砂糖の失敗しにくい比率は、1:2:0.5が基本となります。正しい材料や手順で作り、保存場所にも配慮すれば梅酒は腐ることの少ないアルコール類です。
梅酒が腐るとどうなる?見分け方は?カビが生える?【画像】
自家製の梅酒は、作り方や保存に失敗したことが原因で腐る可能性はあります。梅酒が腐ったときの特徴を知っておくと、飲めるかどうかが見極めやすくなるでしょう。ここでは、腐った梅酒の見分け方を説明します。
①見た目
梅酒が腐ると見た目に以下のような特徴があらわれます。
・梅酒の表面に白い膜がはる
・梅にカビが生えている
・容器の内側に黒いカビが付着している
自家製の梅酒にカビが発生した時は、容器の消毒や梅に雑菌がついていたことが失敗の原因として挙げられます。アルコール度数の高いホワイトリカーを使っても、カビの原因菌を殺菌することはできないので、瓶の煮沸消毒に失敗しないように配慮が必要です。またアルコール度数が35℃以下のものを使うと傷みやすいので、注意しましょう。
②味わい
梅酒が腐ると味わいに以下のような特徴がみられます。
・酸味を感じる
・舌がしびれる
自家製の梅酒はアルコール度数の高いお酒を使っていても、作り方や容器の消毒を失敗すると腐って味わいに変化があらわれます。仮に自家製の梅酒を口にして、上記のような味わいを感じたら飲むのはやめておきましょう。ただし氷砂糖を少なめにして梅酒を作ると酸味が強くなるので、その場合は見た目や臭いも合わせて傷んでいるのか判断してください。
③臭い
梅酒が腐ると臭いに以下のような特徴があらわれます。
・酸味臭がある
・刺激臭がある
梅酒が腐ると上記のような鼻にツンとくる刺激臭が発生するので、このような時は飲むのは控えるようにしてください。いつもの梅酒の香りとは違うと感じたら少し舐めてみて判断することもできますが、なるべく口にせずに処分する方が安心です。
梅酒のカビではなく「濁り・澱」の場合も?
出典: @makkyo2
梅酒のカビと、濁りや澱(おり)を見分けるポイントは以下の通りです。
・白い濁りがみられる場所
・刺激の強い酸味臭の有無
・味に違和感を感じるかどうか
カビは酸素がないと繁殖できないため、梅酒の空気に面した場所に生える特徴があります。このため、白い濁りが容器の底にみられる場合は、梅の実のペクチンによる濁りや澱の可能性が高いと言えるでしょう。
ペクチンの含有量が多い完熟した梅や、半熟の梅を使って梅酒を作った際にも濁りや澱が出やすくなります。梅酒に青梅を使うのが一般的なのは、皮の表面が固くて濁りにくいからです。また、氷砂糖の代わりにはちみつや黒砂糖を使うとミネラル分によって濁りが出やすく、特有の風味や見た目が楽しまれることもあります。