梅酒が腐るとどうなる?カビと澱の見分け方は?正しい保存方法も紹介!
梅酒が腐るとどうなるか知っていますか?カビが生えるのでしょうか?今回は、梅酒が腐った時の特徴やカビと似た「濁り」との見分け方にくわえ、カビが生えても飲めるのかを紹介します。腐った梅酒を飲んだ時の対処法や、カビ防止の保存方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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目次
梅酒はカビが生えても飲めるの?腐ったのを飲んだ時の対処法は?
梅酒の保存に失敗して容器の内部にカビが生えた場合、もう飲むことはできないのでしょうか。ここでは、カビの生えた梅酒は飲めるのかどうかや、腐ったものを飲んでしまった時に対処法について説明します。
カビが生えた梅酒は加熱しても飲めない
カビが生えた梅酒はその部分を取り除けば飲めると考える人もいるようですが、毒素が容器全体に回っているので加熱をしても飲むことは出来ません。このためカビの生えた梅酒は、飲まずに処分することをおすすめします。カビの生えた梅酒は、ガーデニングや家庭菜園の肥料として活用することもできます。
ただカビが生えて腐った梅酒を飲んでしまっても食中毒になることは少ない
食中毒の症状として、以下のものがあげられます。
・腹痛
・下痢
・吐き気
・嘔吐
・発熱
カビが生えた梅酒を飲んでも上記のような症状を発症する例は少なく、軽い腹痛や悪心を感じる程度で済む可能性が高いです。しかし上記のような症状が見られる場合や、水分補給が出来ない時は病院で診察を受けることをおすすめします。
カビが生えた梅酒を飲んで注意すべき場合
カビが生えた梅酒を飲んで注意すべき場合は、以下の通りです。
・腹痛がある
・胃痛がする
・下痢をする
免疫力が低い高齢者や持病のある人などが誤ってカビの生えた梅酒を飲むと、上記のような症状があらわれるリスクが高いと言えます。また、赤ちゃんや幼児が誤飲することがないよう、気をつけて保存しましょう。
梅酒が腐りにくいカビ防止の保存方法は?
梅酒を腐ることなく保存するためには作る時から消毒などの対策を取っておくのが大切ですが、正しい保存方法を守ることも重要なポイントです。ここでは梅酒のカビを防ぎ、腐りにくくなる保存方法を説明します。
①手作りの場合は梅の実を抜く
自家製の梅酒にカビが生えないようにする方法の1つに、梅の実を抜くことがあげられます。これは完熟梅を使っていたり梅に汚れが残っていたりすると、カビが生える原因となるからです。梅酒を仕込んでから2~3ヶ月経てば香りや風味は十分に出るので、梅の実を取り除いても問題ありません。
アルコール度数の高いお酒を使い正しく保存している場合は、梅酒に含まれた梅の実を1年入れておいても腐らないケースもあります。しかし1年を超えた梅酒は、梅の実が傷む前に容器から抜いておくのがおすすめです。
②冷暗所で保存する
自家製の梅酒に限らず市販品のものも、冷暗所で保存するのが基本です。酒類は比較的腐りにくい食品ですが、蓋を開け閉めする際に空気中の雑菌が入るリスクがあります。また梅酒の保存容器の多くは透明なガラス製なので、光を通して内部の温度が上昇しやすいと言えるでしょう。
直射日光が当たる窓際などの場所は気温が上がりやすく、雑菌が繁殖しやすいので梅酒を置くのはおすすめしません。また自家製の梅酒を長期保存したい場合は、プラスチック製の容器は避けるようにしてください。これはガラス製の容器と比べると、プラスチックは空気を通しやすく雑菌が繁殖しやすいからです。
(*梅酒の保存場所について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
③火入れして殺菌する
自家製の梅酒を火入れして殺菌するのも、保存性を高める方法の1つです。火入れを行う際には鍋に入れた梅酒を火にかけ、ひと煮立ちしたら消毒済みの清潔な容器に戻しましょう。雑菌の繁殖を抑制し保存期間を延ばすうえでも有効ですが、加熱によって梅酒のアルコールが飛ぶ点は否めません。