黄金柑とは?旬の時期・産地や栄養価は?美味しい食べ方・レシピも紹介!

【観音山フルーツガーデン監修】黄金柑はどんな果物か知っていますか?今回は、黄金柑の〈味わい・旬の時期・産地〉など特徴や、発祥の歴史、栄養価・効能を紹介します。黄金柑の美味しい食べ方や〈皮ごとジャム〉など活用レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |その他の専門家 児玉芳典
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創業明治四十四年、和歌山で年以上続く果樹園である観音山フルーツガーデンの六代目です。種類以上のフルーツを取り扱っており、フルーツパーラーも全国で展開しています。「果物語(...
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創業明治四十四年、和歌山で110年以上続く果樹園である観音山フルーツガーデンの六代目です。100種類以上のフルーツを取り扱っており、フルーツパーラーも全国で展開しています。「果物語(くだものがたり)でお客様と地方を元気に。」をキャッチフレーズに取り組んでいます。

目次

  1. 黄金柑とは?
  2. 黄金柑の特徴と発祥の歴史
  3. 黄金柑の味わいは甘い?酸っぱい?
  4. 美味しい黄金柑の見分け方
  5. 黄金柑の旬の時期・産地は?
  6. 黄金柑の旬の時期
  7. 黄金柑の主産地
  8. 黄金柑の栄養価・効能は?
  9. 黄金柑の美味しい食べ方は?皮はどうする?
  10. 黄金柑は4つ切りにして食べるのがおすすめ!
  11. 黄金柑の皮はジャムなどにも活用できる
  12. 黄金柑を使った人気レシピ
  13. ①黄金柑の皮ごとジャム
  14. ②黄金柑の皮だけで作るマーマレード
  15. ③黄金柑の生姜焼き
  16. 黄金柑を食べてみよう

黄金柑とは?

日本は柑橘類の栽培が盛んで、いろいろな品種がありますが、黄金柑という果物を知らない人も多いかもしれません。鮮やかな黄色い見た目で香りのよい柑橘類で、あまり出回っていないので知名度は低いです。ここでは黄金柑について旬や産地、栄養などを紹介します。

黄金柑の特徴と発祥の歴史

黄金柑はミカンより少し小さめの小ぶりのサイズの柑橘類の品種で、直径は4~5cmとピンポン玉より少し大きいくらいです。重さは60~80g程度で、レモンにも似た鮮やかな黄色が特徴です。日本では古くから栽培されていて、明治時代に鹿児島県日置郡で黄味柑として流通していましたが、次第に黄金柑の漢字があてられるようになりました。

詳しい来歴は不明ですが、温州ミカンと柚子の自然交配で生まれた品種と考えられていて、別名をゴールデンオレンジといいます。神奈川県で作られている湘南ゴールドは温州ミカンと黄金柑の交配で作られた品種として知られています。特徴も、湘南ゴールドとよく似ていますが、湘南ゴールドのほうがやや大きいです。

黄金柑は旬の時期でも全国的にスーパーで見かけることはありません。栽培量も少ないので、やや希少価値が高い柑橘類として扱われています。そのため、値段は温州ミカンよりやや高く、およそ1kg1000円前後で販売されていることが多いです。

(*みかんの種類について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

みかんの種類・品種35選!甘い・糖度が高い順ランキングで美味しい銘柄を紹介!

黄金柑の味わいは甘い?酸っぱい?

黄金柑は見た目が柚子やレモンのような黄色なので、酸味が強いイメージがありますが、実際は酸味は控えめでやさしい味がします。香りはとても爽やかでフルーティーで、果汁もたくさんありジューシーです。酸味が少ないグレープフルーツに近い味わいで、特に甘みが濃厚です。

黄金柑の香りは日向夏ともよく似ていますが、甘みは黄金柑のほうが強く感じられます。甘味と酸味のバランスが絶妙な品種で、口に入れると甘みが広がります。後味はさっぱりしているので、たくさん食べてもくどい甘さが残りません。そのまま果肉を食べても美味しいですが、外皮ごとジャムなどの加工しても美味しく食べられます。

Twitterの口コミ

黄金柑初めて食べたけど、これ凄いね!??!!!絶対酸っぱいと思いきや、物凄く優しい味!!柑橘界のお母さんや…

美味しい黄金柑の見分け方

黄金柑を購入するときに役立つ、美味しい黄金柑の見分け方は以下の通りです。

・外皮の色が鮮やかできめ細かくハリがある
・手に取ったとき、ずしっとした重みがある

美味しい黄金柑を見分けるには、まず外皮の状態を確認します。黄金柑は湘南ゴールドに近い品種ですが、湘南ゴールドよりも皮に凹凸があります。外皮に多少凹凸があっても心配いりません。また、小さな傷やシミは黄金柑のとげでできたものなので、あまり気にする必要はありません。

しかし皮にハリがなくしぼんだ様子の黄金柑は鮮度が落ちている可能性が高いので避けましょう。また、手に取ったとき軽いものよりも、しっかり重みを感じるもののほうが美味しいです。手に取ってみて軽いものは果汁が抜けていたり、収穫後時間がたっている場合が多いので、黄金柑を選ぶときは外皮の状態と重みをよく確認するとよいでしょう。

児玉芳典

観音山フルーツガーデン

きめが細かい外皮の方が皮が薄く果汁が多い傾向にあります。また、糖分は水より重いので重みを感じるほうが糖度が高く甘い傾向にあります。

黄金柑の旬の時期・産地は?

ミカンや柚子など、柑橘類の旬は冬のイメージがありますが、黄金柑の旬はいつなのでしょうか。ここでは、黄金柑の旬の時期や産地について紹介します。黄金柑は一年中出回る柑橘類ではないので、ぜひ旬を覚えて美味しい時期に食べてみてください。

黄金柑の旬の時期

黄金柑の旬は3~5月頃で、一般的には冬の終わりの2月頃から春の間流通していることが多いです。収穫時期は2月下旬から始まり、3月から4月頃にピークを迎えます。その後次第に収穫量が減り、ゴールデンウィーク頃に旬を終えます。旬を迎えた黄金柑は果汁が多くジューシーで、甘みも濃厚なので、旬の時期に食べてみてください。

黄金柑の主産地

黄金柑は、もともと鹿児島県を中心に栽培されていましたが、今の主要な産地は愛媛県と静岡県です。かつては神奈川県や高知県でも栽培されていましたが、2017年の農林水産省の「特産果樹生産動態等調査」によると、栽培地域は上記の2県のみとなっています。

2017年の栽培総量は愛媛県で約42トン、静岡県では31トンです。

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