ミナミマグロとは?味わいや旬・産地の特徴は?美味しい食べ方・レシピも紹介!
ミナミマグロというマグロを知っていますか?どんなマグロでしょうか?今回は、ミナミマグロの〈旬・味・産地〉など特徴や、血合いなど下処理で美味しい食べ方を紹介します。ミナミマグロを美味しく食べられる人気レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
日本では、遠洋漁業が盛んな静岡の焼津港に天然のミナミマグロがあがってきます。遠洋漁業の基地とも言われる焼津港の漁師は、旬のマグロを追いかけて世界の海で漁を行っています。天然のミナミマグロは南半球の海を回遊しており、世界でミナミマグロの水揚げ量が多い国はオーストラリアやインドネシア、南アフリカなどの南半球にある国々です。
外国で獲れたミナミマグロは、天然物、養殖物も冷凍されて寿司ネタや刺身の材料として日本に輸出されています。
ミナミマグロと他の種類のマグロの違いは?
マグロには大きく分けて5種類ありますが、味や脂の乗り方が違うのでしょうか。ここでは、ミナミマグロと他の種類のマグロの違いについて生息地や味、脂の乗りなどを中心に解説します。
①本マグロ(黒マグロ)
マグロの王様と言われる大型種の、ホンマグロの特徴や味わいについて紹介します。
・生息地 太平洋の温帯・熱帯の低水温の海域で主に北半球の海
・味 コクと旨みがある
・脂のり 多い
マグロの中でも魚体が大きく全長3m、体重300kgにもなるホンマグロは脂の乗り方や部位で、大トロ・中トロ・トロと名前が付けられ異なる味を楽しめるのが特徴です。トロは戦前はアラとして捨てられていましたが、戦後から人気が出て脂のねっとりとした食感や旨みが、多くの美食家を虜にしています。
トロだけでなく赤身にも濃厚な旨みがあることから需要が高く、マグロの中では最も高値で取引されています。また天然のホンマグロは絶滅危惧種に指定されていますが、近年、自然界の資源に影響を与えない完全養殖に成功しており今後は個体数の回復が期待されている状況です。
(*本マグロについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②キハダマグロ
黄色いヒレの先端が特徴的で、やや小さめのマグロであるキハダマグロの特徴や味わいについて紹介します。
・生息地 世界中の温帯・熱帯の海域
・味 クセがなくあっさりした味わい
・脂のり 少ない
キハダマグロはヒレの先端に黄色い部分があるのが特徴で、体長2m、体重170kg程の中型種で高水温の浅い海を回遊していることから脂の乗ったトロはあまり期待できません。生息数が多く、日本でも世界でも漁獲量が一番多いマグロで、ツナ缶の原料やスポーツフィッシングの対象にもなっています。
赤身はピンク色に近く、日本では関西を中心に人気があり、ステーキや刺身として食べられています。
(*キハダマグロについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
③メバチマグロ
大きな目が特徴的で、やや小さめのマグロであるメバチマグロの特徴や味わいについて紹介します。
・生息地 世界中の温帯・熱帯の海域
・味 さっぱりした味わい
・脂のり 少ない
メバチマグロはパッチリとした大きな目が特徴で体長2m、体重150kg前後の中型のマグロです。ホンマグロやミナミマグロほどの良質な脂の大トロは取れませんが、水温の低い深い海域に生息しているため中トロを楽しめます。赤身にも多少の脂がのっていることもあり、カルパッチョや刺身、漬けなどで食べるのがおすすめです。
日本での流通は関東を中心に多く、回転寿司やスーパーの刺身コーナーで見かけるマグロの多くはメバチマグロと言われています。
ミナミマグロの美味しい食べ方は?
ホンマグロの次に脂がのって美味しいとされるミナミマグロですが、どんな食べ方をするとより美味しく食べられるのでしょうか。ここでは、下処理の方法やおすすめの調理法を紹介します。