ガラナとは?実が怖い?味わい・効果や中毒性は?北海道で人気の秘密も解説!
ガラナを知っていますか?果実が目玉のようで怖いと話題になった植物です。今回は、ガラナの実の見た目・飲み物の味わいや効果・栄養成分に加え、ガラナの中毒性についても紹介します。ガラナの実の食べ方や通販商品も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ガラナとは?実や飲料の特徴は?
北海道にはガラナと呼ばれるソウルドリンクが存在しますが、どのような飲み物でしょうか。ガラナの名前は原料となる果実からとられた名前ですが、特徴的な見た目の果実のようです。ここではガラナの飲み物の説明のほかガラナの果実の方も画像とともに紹介していきます。
ガラナは実が目玉のようで怖い・気持ち悪い
ガラナはムクロジ科ガラナ属のつる性植物で、ブラジルのアマゾン川周辺に自生しています。12mから20mほどまでに成長する植物で、葡萄のような房状の実をつけるのが特徴です。熟成すると赤い果実がはじけ黒い種が現れますが、その見た目が目玉のようであることからインターネット上で気持ち悪いと話題となりました。
話題になった流れで北海道にはガラナの実を使用した炭酸の飲み物があるということが話題になり、現在では全国にガラナのドリンクが知られています。
ガラナの実・飲み物の味わい
ガラナの実の味は若干の苦味はあるものの、それ以外の味はないようです。ドリンクになると、フルーティーさはあるものの薬草のような、独特の風味のある甘い味付けになっています。人によって好き嫌いの分かれる飲み物ではありますが、エナジードリンクやドクターペッパーなどの味が好きなら美味しく飲めるかもしれません。
ガラナの実の食べ方・使い方
ガラナの実は、色と味はココアに似ていて、コーヒーを思わせる独特の苦味と香りが魅力です。ガラナの実は日本でも販売されており、通販で購入が可能のため、気になったら購入してみてください。食べ方は外殻を剥いて中の実をそのまま食べるほか、コーヒーミルで粉にしてコーヒーやお酒に入れてのむのもおすすめです。
若干ですが、苦味があることから、好みで砂糖やはちみつを混ぜると美味しく食べられます。また、ガラナでお酒も作ることができます。ホワイトリカーや焼酎に外殻を剥いたガラナの実を30個程度入れて漬けこみます。約一か月程度で出来上がるので、気になったら試してみてください。氷砂糖を加えると甘みのあるお酒に仕上がり、飲みやすくなります。
ガラナが北海道でよく飲まれている理由は?
ガラナが販売されているのは、例外はあるものの基本的には北海道だけのようです。南米の果物の飲み物であるにもかかわらず、北国の北海道で飲まれている理由を紹介していきます。
①コカコーラに対抗してガラナの実が輸入されたため
1950年代、コカコーラが数年後に日本へ上陸するということで、自社の炭酸飲料が売れなくなると考えた全国の炭酸飲料メーカーは、対抗できる飲み物を作ることにしました。ガラナの産地であるブラジルでは、当時コカコーラの売れ行きがあまりよくなく、ガラナの実を使用したドリンクの方が人気でした。
そこに目をつけた日本の炭酸飲料メーカーは在日ブラジル大使館に協力を仰ぎ、ガラナの実を輸入してオリジナル商品を試作、1960年4月に販売を開始しました。
②コカコーラよりも先にガラナが流通し始めたため
興味深いことに1960年以前でも国内でガラナ製品は販売されていました。1920年頃、海外のガラナ飲料や国産のものが販売されていましたが、サイダーやラムネが炭酸飲料の主流だった当時としては高級ドリンクの位置づけでした。
時は経過し、1961年に安価に購入できるコカコーラが日本に本格上陸します。長い間、全国で親しまれていたガラナの人気は落ちていきます。次第に北海道以外ではガラナは販売されなくなってしまいました。
③北海道にコカコーラの進出が遅れたため
これまでの流れでなぜ北海道にだけガラナ飲料が残ったのでしょうか。1960年代はインターネットなどの情報、物流が現在ほど発達していませんでした。本島から離れた北海道ではコカコーラの上陸までに3年かかり、ようやく北海道でコカコーラが登場したころにはガラナが定着していました。
また、北海道は寒いため甘さの強いものが好まれる傾向があります。そのため北海道では現在でもソウルドリンクとして、ガラナが広く受け入れられているようです。