タルタルソースとは?名前の由来や意味・語源は?発祥・起源や味わいも紹介!
タルタルソースの名前の由来を知っていますか?タルタルソースとは、チキン南蛮やフライによく使われるソースです。今回は、タルタルソースの名前の由来や意味・語源に加え、発祥の地や起源を紹介します。市販商品のおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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タルタルソースとは?
タルタルソースは揚げ物料理のソースとしてだけでなく、野菜と組み合わせた副菜などの様々な料理でよく使われています。ここではタルタルソースの材料や作り方、特徴的な風味について解説します。
タルタルソースは細かく砕いた卵と野菜を混ぜて作られる
タルタルソースは、細かく砕いた卵とみじん切りの野菜を混ぜて作ります。マヨネーズをベースに、酢やレモン汁で風味を調え、ソース状に仕上げます。材料の野菜は、玉ねぎ・ピクルス・パセリを使用するのが一般的です。その他にも、刻んだオリーブやケッパー、きゅうりやらっきょうなどといった野菜を使うこともあります。
また、味のアクセントとして、タラゴンやチャイブなどのハーブや、ブラックペッパーやマスタードなどのスパイスを加えるレシピもあります。隠し味として砂糖を加えるとまろやかな味わいになり、だしや醤油を少し足すことで和風の味付けも可能です。マヨネーズの量や、卵を潰す際に食感を残す加減によって、なめらかさやボリューム感などの仕上がりに差が出ます。
タルタルソースの味わい・香り
タルタルソースはマヨネーズと卵の濃厚な味わいに加えて、野菜やハーブの爽やかな香りが特徴的なソースです。酢やレモン汁を使うためほのかな酸味があり、揚げ物料理にもよく合います。また、玉ねぎやピクルスなどの野菜の歯ごたえのある食感も楽しめます。
マヨネーズをベースとしたまろやかな口当たりは子供にも人気があり、野菜が苦手な子供もタルタルソースをつけると食べやすくなるようです。コクと酸味と清涼感のある香りをもつタルタルソースは、お酒との相性も抜群です。子供から大人まで楽しめる味わいのタルタルソースは、家庭料理で大変重宝するでしょう。
Twitterの口コミ
今日の晩ごはんは、チキン南蛮でした!
美味しいです🥰💕💕💕💕
宮崎に行きたくなりました!
ママお手製タルタルソースにピクルスが入っている所も大好き!好き!
タルタルソースの名前の由来や意味・語源は?
タルタルといった言葉は印象に残る語感ですが、単語の意味は想像が付き辛いものです。タルタルソースの意味や語源、名前の由来はどのようなものなのでしょうか。
タルタルソースの意味・由来はアジアの遊牧民の名前まで遡る
タルタルソースの由来は、アジア圏から東ヨーロッパにかけて広範囲に勢力を伸ばした、アジア系の遊牧民であるタタールと呼ばれる民族の名前であるとの説が有力です。タタール族は日本や中国などの漢字圏では、韃靼(だったん)とも呼ばれています。
ヨーロッパ諸国ではタタールの発音が古代ギリシアのタルタロスに似ていることから、アジア系の遊牧民を総じてタルタルといった呼称が定着したようです。この呼び名の由来から転じて、タルタルソースには異国風のソースの意味も込められています。
タルタルの語源は、フランス語でTartare、ドイツ語ではTartarと表記される単語です。英語では表記は同じようにTartarですが、ターターと発音されます。タタールの表記はTatarであり、タルタロスはTartarosと表記されることからも繋がりがうかがえます。
タルタルソースの発祥・起源は?
世界中で親しまれているタルタルソースは、どのような起源を持つのでしょうか。タルタルソースの発祥の地や元となる料理、日本における歴史について詳しく解説します。
タルタルソースの発祥・起源はフランスとされる説がある
タルタルソースの発祥や起源は、フランスとされる説があります。フランス料理ではタルタルステーキに添えるソースとして、タルタルソースが流行しました。タルタルステーキは、タルタルの由来であるタタール民族の郷土料理のタタールステーキが起源とされています。
タタールステーキとは、細かく角切りにした生の牛肉や馬肉に玉ねぎやピクルスと香辛料を混ぜ合わせ、生の卵黄を乗せた料理です。このタタールステーキの調理法がヨーロッパに伝わった際にタルタルステーキと呼ばれ、現在まで親しまれています。
また、19世紀の料理本にはソース・タルタルの記載が複数あります。内容は現在のレシピとは異なりますが、それらを参考にフランスの料理人がレムラード・ソースを考案しました。これがタルタルソースと同様であると定義されたことが、タルタルソースの起源をフランスとする説を裏付けています。
タルタルソースが日本で市販されたのは昭和41年
タルタルソースは昭和41年に日本で初めて市販されましたが、庶民の食卓に浸透するまでには少し時間がかかりました。日本における西洋料理は、戦前は高級レストランを中心に提供されていたためです。終戦をきっかけに大衆的な洋食が急速に広がりはじめると共に、タルタルソースも一般に普及したと言われています。
当時は、日本では手に入りづらく馴染のないピクルスの代用としてらっきょうや漬物を使用することで、日本人の口に合うソースとして作られていました。身近な材料で簡単に作れるレシピは、主婦の間で広まる一因となったと考えられます。
また、タルタルソースの濃厚で複雑な味わいが、ボリュームのある洋食に少しかけるだけで足るソースとして流行したとも言われています。