娼婦風パスタ「プッタネスカ」とは？名前の意味や味わいは？アラビアータと違いを比較して紹介！

プッタネスカとはイタリアで作られる最も古いパスタソースの一種です。人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」でも取り上げられ、トニオさんと呼ばれる料理人が作った「娼婦風パスタ」としても知られています。この記事ではプッタネスカの名前の由来や作り方などを紹介します。

プッタネスカはトマトとアンチョビ、オリーブなどを合わせたマリナーラソースに唐辛子を加えたもので、ナポリ発祥のパスタであるといわれています。ここではプッタネスカの名前の由来やその味わいについて説明します。

マリナーラがイタリア語で「漁師風」を意味するのに対し、プッタネスカとは「娼婦風」という意味です。名前の由来は諸説あり、忙しい娼婦は海の食材も山の食材も一緒に炒めて作っていたのが始まりという説や娼婦が客にふるまったのが起源であるという説もあります。

さらに、娼婦の体力回復のために作られたパスタであるという説や、唐辛子の刺激が娼婦に例えられているとするものもあり、プッタネスカの由来は多岐に渡るようです。

プッタネスカとは素材の味が活かされたシンプルなソースで、トマトの酸味や唐辛子の辛味、アンチョビの塩味が楽しめる素朴で癖になる味であるといわれています。ナポリでは魚介類の入ったパスタにはパルミジャーノ・レッジャーノなどのチーズをかけず、炒めたパン粉を用いているため、あっさりとした味わいが特徴です。

アラビアータとは、唐辛子・にんにく・トマト・オリーブオイルのみで作る、辛味の効いたシンプルなパスタです。辛さが際立つ味わいなことから、アラビアータには「怒りんぼ」という意味があります。プッタネスカは、アラビアータの材料にさらにアンチョビやケッパーを加えているため、辛味以外の旨味や酸味の効いた味に仕上がっている点が両者の大きな違いです。

(＊アラビアータについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

プッタネスカとは、トマトやオリーブ、アンチョビなどイタリアの家庭で常備されているような食材で作られており、イタリアでは定番のパスタです。ここではプッタネスカの材料や、基本的な作り方を紹介します。