玉ねぎの収穫後の吊るし方は?ネット・紐で簡単?保存向きな場所なども解説!
【Awaji Hapinico Farm監修】玉ねぎを収穫後に吊るす理由を知っていますか?吊るすことで保存性が良くなるんです。今回は、玉ねぎの〈紐・ネット〉での正しい吊るし方を、場所・環境のポイントとともに紹介します。〈雨・ゴキブリ〉など吊るす際の懸念点も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
①雨の日はそのままで大丈夫?腐らない?
玉ねぎが腐った場合は下記のような状態になります。
・ガスのような臭いがする
・卵が腐ったような臭いがする
・柔らかくぶよぶよしている
・ヌルヌルしている
・触ると崩れてしまい形を保っていない
・芽が伸びてシワシワになっている
・白い実が茶色に変色している
玉ねぎを干している時に雨が降ってきて玉ねぎが濡れてしまうと、カビたり腐ったり傷む原因になる可能性があります。しかし、ベランダや軒先など干してある場所に屋根があるなら、雨に濡れないのでそのままで大丈夫です。ただし激しい雨や台風の場合は、屋根があっても玉ねぎが濡れてしまうかもしれないので、一時的に室内に取り込みましょう。
また梅雨時や夏の間は湿度が高く、風通しのいい場所に干しておいても完全に乾燥できず、カビることがあります。また、夏は温度も高く、玉ねぎが腐りやすい環境になるため、期間限定で冷蔵庫で保存してください。
(*玉ねぎの腐った状態について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
あゆきゃん
Awaji Hapinico Farm
また、玉ねぎは直射日光にも弱い野菜です。日光に当たり、玉ねぎの温度が上昇すると、中の水分が蒸れて、腐りやすくなるので注意してください。
②ゴキブリなど虫は寄ってこない?
ゴキブリは玉ねぎが大好物で、毒餌の成分に玉ねぎが使われるほどです。そのため玉ねぎを放置しておくと、ゴキブリは臭覚が発達しているので、その匂いに誘われて寄ってきてしまいます。ゴキブリを寄せ付けないためには、玉ねぎをみかんなどのネットやストッキングに入れてから、ベランダの物干しなど高いところに吊るすようにしましょう。特に、そのまま段ボールに入れたままでの保存は避けましょう。
ゴキブリの幼虫は羽がなくて飛ぶことはないので、この方法なら小さいゴキブリがネットの中に入り込むことはありません。それでもまだ心配な場合は、ゴキブリの苦手な香りのみかんやレモンなど、柑橘系の果物の皮と一緒に吊るしてください。
③吊るすのが向かない玉ねぎの種類もある
玉ねぎの中には新玉ねぎの状態で、収穫されてすぐに食べる方が向いているものと、貯蔵性が高く長期保存に向いているものがあります。特に早生種の玉ねぎは水分が多く、保存には向かないので、収穫後なるべく早く食べましょう。反対に中晩生種や晩生品種は長期保存が可能な品種で、中晩生種は9月から10月頃、晩生品種は12月から1月まで保存できます。
ただし長期保存に向いた品種でも、肥料を与えすぎると、実が大きくなりすぎて腐ることもあります。味も落ちて貯蔵性が悪くなるので、栽培する際には気をつけてください。
(*新玉ねぎの保存について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
あゆきゃん
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また、収穫の際に、軟腐病等、病気に感染してしまった玉ねぎは正しく保存ができても、腐敗が進み吊るしたところから落ちてしまいます。吊るす前の玉ねぎの状態を確認し、吊るすことを推奨いたします。
玉ねぎを吊るす場所がない…どうする?
玉ねぎの吊るし方や吊るす時の注意点を説明してきましたが、住居がマンションやアパートなどで、吊るす場所がない場合もあるでしょう。その場合の玉ねぎを室内に保存する方法を紹介します。
玉ねぎは室内でもダンボールで大量保存できる!
風通しが良くて湿気が少なく、屋根のついた玉ねぎを干すのに最適な場所がない場合は、下記の要領で玉ねぎを室内に保存しましょう。
1. 玉ねぎを新聞紙に1つずつを包む
2. それをダンボールに余裕をもって入れる
3. もし傷んだ玉ねぎが見つかったらすぐに取り除く
玉ねぎを新聞紙で包むのは、他の玉ねぎと直接触れないようにするためです。玉ねぎは湿気があると、カビたり腐ったりしてしまいます。玉ねぎの湿気を吸い取るためにも、新聞紙は役立ってくれます。
新聞紙に包んだ玉ねぎをダンボールにぎっちり詰めてしまうと、風通しが悪くなり傷みやすい状態になるので、隙間を空けるようにしてください。また傷んだ玉ねぎは新聞紙に包んでいても他のものに移るので、傷みに気づいた時点で取り除き、被害を最小限に留めます。
ダンボールで保管する以外にも冷蔵庫で保存する方法もあります。野菜室は湿度が高い為、冷蔵室での保存を推奨します。その場合も、玉ねぎは1つずつ新聞紙に包んでからジップロックなどに入れて保存するようにしてください。その際の注意点は、玉ねぎの発芽を促すエチレンガスを発生させるりんごと一緒に保存しないことです。
(*玉ねぎの保存について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
玉ねぎの正しい吊るし方を知っておこう
玉ねぎはしっかり乾燥させることで長期保存が可能です。そのためにはベランダなど屋根のついた風通しの良い場所に吊るしましょう。ゴキブリなどを避けるためにはネットに入れ、みかんの皮などを吊るしてください。玉ねぎを吊るす場所がない場合、新聞紙に包んでダンボールに入れておくこともできます。正しい保存方を実践して、美味しい玉ねぎを味わいましょう。