フリーズドライの作り方は?自作できる?原理やメリットなど徹底解説!

フリーズドライの作り方を知っていますか?どのような原理で乾燥させているのでしょうか?今回は、フリーズドライは自宅で作れるのかや、代わりになるドライフードの作り方・自作方法を〈電子レンジ・天日干し・オーブン・ドライフードメーカー〉別に紹介します。フリーズドライを他のドライフードと比較した時のメリット・違いも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. フリーズドライを自宅・家庭で作りたい…
  2. まずはフリーズドライ食品の作り方と原理を知ろう
  3. フリーズドライ食品は昇華の原理を用いて作られている
  4. フリーズドライと他のドライフードの違い・メリット
  5. フリーズドライの自宅で作れるの?作り方・自作方法は?
  6. フリーズドライには専用の機械が必要のため自作は難しい
  7. ドライフードでもフリーズドライのメリットを再現することはできる
  8. フリーズドライの代わりにドライフードを自作しよう!
  9. ドライフードの作り方①電子レンジ
  10. ドライフードの作り方②天日干し
  11. ドライフードの作り方③オーブン
  12. ドライフードの作り方④家庭用ドライフードメーカー
  13. フリーズドライを家庭で作るのは難しい

フリーズドライを自宅・家庭で作りたい…

フリーズドライ食品とは、乾燥していて長期保存が可能で、お湯をかけるだけで温かな料理を簡単に作ることができるものです。自作できれば、好きな食品を長期保存できてとても便利ですが、フリーズドライは自分で作ることができるのでしょうか。

まずはフリーズドライ食品の作り方と原理を知ろう

そもそもフリーズドライとはどのようにして作られるのでしょうか。フリーズドライと似た食品にドライフードがありますが、これらに違いはあるのでしょうか。ここでは、フリーズドライ食品の作り方と、ドライフードとの違い、フリーズドライ食品のメリットを解説します。

フリーズドライ食品は昇華の原理を用いて作られている

水は通常0℃以下では氷、つまり固体で、0~100℃の間では液体、100℃以上になると気体になり水蒸気へと変化します。しかし気圧が下がって真空状態になると、水は温度が100℃に達していなくても沸騰します。そのため食品を真空状態におくと、食品の温度を高く上げなくても、食品中の水分が蒸発して食品が乾燥するのです。

しかし食品をそのまま真空状態において乾燥させると、食品の風味が落ちてしまいます。それを防ぐために、フリーズドライではまず食品を冷凍してから真空状態におき、水分を蒸発させて食品を乾燥させます。水分のあった箇所が小さな空洞になって残り、お湯をかけるとその空洞にお湯が入り込んで、食品がもとの状態に戻るのです。

一般に液体の状態を介さず、固体から気体へと直接変化する現象のことを昇華といいます。フリーズドライでは冷凍して氷になった食品中の水分が、そのまま蒸発して食品が乾燥しているので、まさに昇華が起こっています。昇華の原理を利用して冷凍した食品中から水分を飛ばすため、食品は美味しさを保ったまま腐敗することなく長期間保存することができるのです。

フリーズドライと他のドライフードの違い・メリット

乾燥食品であるドライフードと比較したときの、フリーズドライ食品のメリットは以下の通りです。

・お湯をかけることで、食品の味や食感、色合いを自然な状態で復元できる
・もとの食品と比べて、食品の組織や栄養価がほとんど変化しない

ドライフードとフリーズドライはどちらも、食品中の水分が少ないため軽量で持ち運びしやすく、常温での長期間の保存もできます。しかし、熱風などで乾燥させただけのドライフードは、香りや風味、栄養が食品中の水蒸気とともに飛ばされてしまいます。ドライフードは、食品の繊維が縮んでごわごわとしており、お湯をかけてももとの状態には戻りません。

一方、高い真空度で真空凍結乾燥させたフリーズドライは、食品の味、色、栄養価などをほとんど変化させることなく、お湯をかけるだけでほぼ同じ状態に復元することができます。フリーズドライは食品を高温にさらすわけではないので、食品本来の風味を損なわずに保存することができます。

フリーズドライの自宅で作れるの?作り方・自作方法は?

お湯をかけるだけで美味しく食べられるなど、多くの利点があるフリーズドライですが、自作することはできるのでしょうか。以下で詳しく解説しますので参考にしてください。

フリーズドライには専用の機械が必要のため自作は難しい

ここまで述べてきたように、フリーズドライは食品を冷凍し、昇華の原理を利用しながら真空凍結乾燥させて作ります。フリーズドライ食品を自作するには、専用の真空凍結乾燥機が必要になります。家庭に設置できる比較的小型の真空凍結乾燥機もありますが、とても高価で消費エネルギーも多く、効率がよくありません。

専用の機械を使わずに、冷凍した食品を真空状態におき、昇華を起こさせるのはとても困難であるため、フリーズドライ食品の家庭での自作はほぼ不可能です。

ドライフードでもフリーズドライのメリットを再現することはできる

フリーズドライに似た食品であるドライフードでも、以下のフリーズドライ食品のメリットを再現することが可能です。

・軽量でコンパクトになり、持ち運びが簡便である
・常温で長期間保存できる


ドライフードはお湯をかけても食品をもとの状態に戻すことはできませんが、上記のようなフリーズドライと共通した利点を持っています。味噌汁のような食品もフリーズドライは可能ですが、ドライフードには水分の多い食材は向いていません。ドライフードには水分の少ない野菜や果物、きのこ類が向いています。

フリーズドライ食品は、冷凍することで食材中の水分が凍結し、昇華により蒸発するため、食品中の水分が完全になくなります。しかしドライフードは食品の表面から水分が蒸発して乾燥していくため、食材が分厚いと乾燥に時間がかかり、でき上がるまでに変質・腐敗してしまう可能性があります。大きな食材は薄くカットするなど、手を加えることが必要です。

フリーズドライの代わりにドライフードを自作しよう!

フリーズドライを自作するのは難しいので、比較的簡単にできるドライフードを作ってみましょう。いちごやりんご、マンゴーなどのドライフルーツがよく市販されていますが、家庭でも様々な方法で市販しているようなドライフードを作ることができます。ここではドライフードの作り方を4つ紹介します。

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