卵の種類と選び方!鮮度を見分ける方法や色による栄養価の違いなど紹介!
【半澤鶏卵監修】鶏卵の種類を知っていますか?栄養価など色による違いが気になりますよね。今回は、〈地卵・ヨード卵〉など鶏卵の種類や色の違いがある理由を、栄養価が変わるのかとともにを紹介します。 新鮮な卵の選び方やブランド卵のおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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鶏の卵の種類には何がある?
日頃何気なく購入している卵ですが、卵の中には殻の色が異なるものや、ブランド卵など様々な種類が存在します。この記事では、鶏の卵の種類にはどのようなものがあるのか、また、それらにはどのような違いがあるのかなどについて詳しく紹介します。
①一般的な卵
スーパーで一般的に売られている白い卵は、主に、ホワイトレグホン系の交配種の鶏の卵です。早熟で産卵能力に優れているため、世界中で最も広く飼育されています。最近では赤色の卵も多く売られていますが、これは主に、ロードアイランドレッド系の交配種の鶏の卵です。卵の色は鶏の品種に依存するため、いずれの卵も栄養価に大きな違いはありません。
半澤清彦
半澤鶏卵
半澤鶏卵で飼育している鶏は純国産鶏種もみじと、純国産鶏種さくらです。日本で卵を産む鶏の約96%は上記のような海外から輸入した「外国産鶏種」ですが、日本国内で選抜交配し育種改良された鶏種を“純国産鶏種”といい、わずか4%しか存在していません。卵かけご飯は日本の文化です。その卵かけご飯にぴったりで、日本人の嗜好に合うのが純国産鶏種の卵です。
②地卵
地卵は以下のように、その土地で飼育された鶏から産まれた卵のことを指します。
・赤城のたまご
・桜桃小町
・青梅の地玉子
・小岩井農場たまご
・筑波地たまご
農林水産省が定めた環境下で飼育された鶏を地鶏と言い、その土地で産した卵を地卵と呼びます。地鶏と呼べる条件には、在来品種の血統を50%以上持った鶏であるということが挙げられ、飼育方法などは日本農林規格で決められています。
③ヨード卵
ヨード卵とは、海藻や白身魚を与えた鶏から産まれた卵です。一般的な卵に含有されるヨード分はごくわずかですが、ヨード卵には通常の20倍ものヨード分が含まれています。
鶏の餌に使用される魚粉は赤身魚が多いのに対し、ヨード卵を産む鶏に与えられる餌は白身魚のみが使用されるため、卵の臭みが少ないことが特徴です。
④有精卵
有精卵は雄鶏と雌鶏を同じ空間で飼育して生まれた卵で、温めるとヒヨコが生まれる可能性があるものを指します。有精卵には旬があることが特徴で、体内での成熟期間が長くなる2〜4月が旬とされています。対して、1年中市場に流通している無精卵に旬は存在しません。
卵の種類によって殻の色に違いがあるのはなぜ?栄養価も違う?
卵には白い殻のものや赤い殻のものなど、様々な色のものが存在します。それでは、卵の種類によって殻の色に違いが生じるのはなぜでしょうか。ここでは、殻の色の違いが生じる理由や、それらの栄養価の違いについて詳しく解説します。
卵の色は鶏の種類によって変わる
卵の色は、卵を産む鶏の種類によって変わります。卵の色を決める鶏の種類は以下の通りです。
【白色の卵】
・ジュリア
・ジュリアライト
【赤色の卵】
・ボリスブラウン
【ピンク色の卵】
・ソニア
日本で最も一般的に流通している白色の卵は、ジュリアやジュリアライトと呼ばれる鶏種から産まれたものです。いずれの品種も、比較的少ない量の餌で沢山産卵することから、養鶏業界で最も広く飼育されています。
ボリスブラウンは、アメリカのハイライン社が開発した褐色の鶏で、赤色の卵を産む鶏の中で最もメジャーな品種です。卵の色にはプロトポルフィリンという色素が深く関わっており、羽毛の色が褐色もしくは黒っぽい品種の鶏から分泌されます。ボリスブラウンは羽毛が褐色で、プロトポルフィリンを分泌するため赤色の卵を産卵します。
淡いピンク色の卵を産む鶏はソニアと呼ばれる、白い鶏と赤い鶏を交配して産まれた品種です。羽毛も白色と赤色が混在した、まだら模様であることが特徴です。
ただし卵の色の違いによる栄養価の差はない
卵は鶏の品種によって様々な殻の色が存在しますが、これらの違いによる栄養価の差はありません。赤い卵が流通し始めた頃は白い卵よりも高価であったことが、赤い方が栄養価が高いと誤解を生んだ一つの原因とされています。
この価格差は、鶏の産卵数や飼育にかかるコストから生じたもので、栄養価の差によるものではありません。近年では、鶏の品種改良が進み産卵数の差が少なくなってきたため、徐々に価格差はなくなっています。