卵を常温に戻す理由は？時間は何分？一晩はNG？早く時短する方法も紹介！

お菓子の初心者向けのレシピでは特に、卵を常温に戻すとの表記をよく見かけます。レシピ通りに卵を常温に戻してはいても、その理由を理解している人は少数派かもしれません。ここでは卵を常温に戻した方がよい理由と、必要な時間について説明します。

お菓子作りの際に卵を常温に戻すように記載されているのは、それが仕上がりに影響すること理由でしょう。しかし卵を常温にせずにお菓子作りをする時と、どのように違うのかが気になるところです。ここでは、卵を常温に戻す理由について詳述します。

お菓子作りの際に卵を常温に戻すのは、他の材料と温度を同じにすることでよく混ざるようにするためです。お菓子作りの際はバターも常温に戻してから薄力粉などと混ぜますが、そこに冷たい卵を加えると温度差によって混ざりにくくなってしまいます。生地をしっかり混ぜておかないと分離してしまい、食感が悪くなるので注意が必要です。

卵を常温に戻す際にあたり、室温に配慮することも大切です。時間はあくまで目安で実際に手で触って確かめるようにするのが基本ですが、季節による違いを覚えておくと効率よく調理ができます。ここでは、卵を常温に戻すまでにかかる時間について説明します。

夏の場合は卵を冷蔵庫から取り出して、室温で30分程度が基本です。真夏の場合は20分を過ぎた段階で卵を触り、確かめてみましょう。室温に戻ると卵の殻に水滴がつくので、それを目安にするのもおすすめです。ただし冷房が強い部屋で様子を見る際には、もっと時間がかかります。

冬の場合は冷蔵庫から取り出した卵を、室温で1時間程度戻すのが最適です。暖房が入っている部屋に卵を置いておく場合は、時々殻を触って水滴がついていないかを確かめるのがポイントです。ちなみにお菓子作りの場合の室温は21～25℃をさし、一般的な常温である15～25℃より高めとなっています。