すき焼きの語源・名前の由来は?「すき」の意味や起源・歴史なども紹介!
すき焼きの語源・名前の由来を知っていますか?今回は、〈農具の鋤・杉焼き〉などすき焼きの「すき」の語源・意味を紹介します。〈関東と関西の違い・卵はいつから〉などすき焼きの語源に関する雑学・うんちくも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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すき焼きの語源・名前の由来って?
薄切りの牛肉を醤油と砂糖の甘辛い味付けで食べるすき焼きは、関西・関東で調理法に違いはありますが、日本人のご馳走料理のひとつです。語源や名前の由来も様々あり、知っておくとすき焼きと呼ぶ意味が良く分かります。江戸時代前半の文献にも載っているという歴史の古い、日本の伝統料理であるすき焼きについて詳しく説明するので参考にしてください。
すき焼きの語源は?すき焼きの「すき」はどんな意味がある?
すき焼きの「すき」とは、何が由来となっている語源なのでしょうか。知っておくとためになるすき焼きの始まりや、「すき」に含まれている意味と語源の由来となっているものを3つ紹介します。
語源①農具の鋤(すき)が由来
1つめの由来となる語源は、すき焼きは江戸時代に農夫が農作業の合間に鋤(すき)という道具に肉や野菜を乗せて焼いて食べていたことです。そのため、すき焼きの「すき」を好きと書く人もいますが、この語源の由来に合わせて漢字で書くと鋤焼となります。
鍋ではなく鋤を使っていたのは、江戸時代の日本が肉を食べることを禁止されていたため納屋などに隠れて食べていたからです。
語源②肉を薄く切る「剥身」(すきみ)が由来
2つめ由来となっている語源は、すき焼きに使う牛肉を薄く切っていることが関係しています。薄く切った肉のことを、剥身(すきみ)と呼ぶため、薄く切った牛肉を使う料理という意味ですき焼きという料理名になったというのが由来です。
語源③日本料理の「杉焼き」が由来
3つ目の語源の由来となっているのは、すき焼きよりも歴史の古い日本料理の杉焼きからと言われています。杉焼きというのは、杉の箱の底に塩を塗りつけて肉や野菜を詰めて火にかけ、味噌を溶かして煮込んだものです。箱のまま提供することから、食卓に置いた鍋で肉や野菜を焼いて食べるすき焼きと似ていることが由来となっています。
すき焼きの語源に関する雑学・うんちくQ&A
すき焼きの言語の由来となっていると言われていることは、上記以外にもあります。すき焼きの歴史や関西・関東で異なる理由、すき焼きの雑学・うんちくを紹介します。
すき焼きは明治時代からあった?
動物の肉を食べることが禁止されていた日本が、明治時代に文明開化の象徴として牛肉を食べることが増えたため、すき焼きが始まったのは明治時代とされています。しかし、すき焼きの語源の由来となっている農具の鋤や日本の伝統料理杉焼きのは江戸時代のものであり、文献も残っていることからすき焼きの原点となる料理が誕生したのは江戸時代と言われています。
江戸時代のすき焼きは、牛肉ではなく猪肉や鹿肉などをこっそり食べていたと考えられますが、すき焼きの歴史はとても古く伝統ある料理だということが分かります。
(*明治時代の食事について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)