すき焼きの語源・名前の由来は?「すき」の意味や起源・歴史なども紹介!
すき焼きの語源・名前の由来を知っていますか?今回は、〈農具の鋤・杉焼き〉などすき焼きの「すき」の語源・意味を紹介します。〈関東と関西の違い・卵はいつから〉などすき焼きの語源に関する雑学・うんちくも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
すき焼きに生卵を付けて食べる理由も諸説ありますが、1つはすき焼きを食べ始めた江戸時代よりも歴史の古い、軍鶏鍋に似せているという説です。軍鶏鍋は今の関東風のすき焼きで、野菜と鶏肉を煮込んで卵を絡めたもので、脂の少ない軍鶏を濃厚に食べるための工夫だったとされています。
もう1つは、熱々のすき焼きをそのまま食べると火傷するため生卵を絡めて一旦冷やすという役割のためです。今でもご馳走とされているすき焼きですが、昔も高級食材だった牛肉と卵を合わせておめでたい席で食べる料理として親しまれていたことも理由にあります。
すき焼きは関東と関西で異なる?
関西では牛脂を使って鍋で肉を焼き、砂糖と醤油で味付けをする調理法が主流で、すき焼きの歴史でもある鋤で焼くというのを受け継いだ京都のすき焼き屋から広まったと言われています。しかし、関西は調味料や具材は同じでも割り下を使って鍋で全て煮込んで作るのが主流です。
これは、関西ですき焼きが流行した際に関東では味噌味の牛鍋が流行していたことが関係しています。関東大震災があった際に、牛鍋屋の多くが被害を受け閉店したことで、牛鍋とすき焼きを掛け合わせて出来たのが関東のすき焼きです。
(*関西と関東のすき焼きの違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
韓国を起源とする説は嘘?
日本では、仏教の影響で1200年もの間、肉食禁止令がたびたび出されていました。牛肉を食べるのが習慣になったのは江戸時代ですが、この頃は日本で牛肉を調達することが出来ませんでした。そのため、欧米や韓国から仕入れていたことが、すき焼きは韓国が起源と言われている理由です。
しかし、上記でも説明したように、すき焼きは様々な名前の由来がある日本で誕生した歴史ある日本の伝統料理です。
すき焼きの語源・名前の由来を抑えよう
すき焼きの語源や由来を知ると、昔から親しまれていた日本の伝統料理であることが分かります。関西・関東で調理方法の違いはありますが、歴史や由来を知りそれぞれの美味しさを楽しんでください。