ネギが辛い原因は?辛みをとる方法・対策は?水にさらすのが一番?
【カネキ近藤農園監修】ネギが辛いのはなぜなのでしょうか?辛味を抜く方法はあるのでしょうか?今回は、ネギが辛い原因・理由を、辛味成分が多い部分・個体の特徴や辛味を取る方法・対策とともに紹介します。辛味が薄い・強いネギの品種や辛いネギでも美味しく食べられるレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ネギが辛い…なぜ?理由は?
ネギには独特の辛味がありますが、それはなぜなのでしょうか。ネギの辛味の理由となる成分や特に辛味の強い部分などを詳しく解説していきます。
ネギが辛い原因は栄養成分「アリシン(硫化アリル)」にある
ネギの辛味の原因となる成分には、アリシン(硫化アリル)とネギオールという栄養成分によるものです。アリシンは、にんにくや玉ねぎにも含まれる成分で、殺菌作用や血液サラサラ効果などがあります。ネギオールは、ネギの白い部分に含まれる成分で、こちらも風邪などに有効な殺菌・発汗作用があります。
ネギの辛味成分が多い部分・個体の特徴
ネギの辛味成分が特に多い部分と個体差による特徴には、以下のようなものがあります。
・新鮮なネギ…辛みも甘みも栄養成分も高い
・古いネギ…辛味も栄養成分も少ない
・青い部分…辛みも甘みも弱い
・白い部分…根に近いほど辛みも甘みも高い
ネギは収穫して時間が経つにつれて鮮度が落ちる野菜のため、新鮮でみずみずしいネギの方が辛味だけでなく香りや甘みも強く、栄養価も高いのが特徴です。ネギは大きく4つの部位に分かれており、根元に近い白い部分が甘みも辛みも強く、遠くに離れるにしたがって甘みも辛みも薄れていきます。葉っぱの先端はほとんど味はしません。
ネギの辛味を取る方法・対策は?水にさらすと良い?
ネギの辛味を取るには、玉ねぎのように水にさらすとよいのでしょうか。どのようにすれば辛味が取れるのか、方法と対策を紹介するので参考にしてください。
①水にさらす
長ネギを薬味として生食する場合は、そのままでは辛味が強いためカットした後に水にさらしてから食べるのがおすすめです。カットした後にボウルの中で軽くもみ洗いして、氷水に3~5分程度さらすのが良いでしょう。長時間さらすと辛味は抜けますが、栄養も失われてしまうので気をつけてください。
②刻んだ場合は時間を置いてから使う
水にさらすとビタミン類などの栄養価が失われてしまうため、時間があるときは刻んだ後に1時間程度広げて放置しておくのがおすすめです。ネギの辛味成分であるアリシンとネギオールは揮発性の成分のため、カットして時間を置くことで蒸発させることが出来ます。
ただ、アリシンの栄養成分も一緒に蒸発してしまうため、健康成分を逃したくない人は時間を置き過ぎないようにしてください。
③電子レンジなどで加熱する
ネギの辛味成分であるアリシンは熱にも弱いため、辛味を取るには電子レンジで加熱するのもよいでしょう。熱に弱いビタミン類の栄養素も失われる可能性はありますが、電子レンジで加熱するだけなので短時間で辛味を取ることが出来る方法です。生食しない場合は、しっかり加熱すると甘みが出てくるのもネギの特徴です。
④太めに切る
辛味成分のアリシンとネギオールは揮発性の成分のため、薬味のために小口切りやみじん切りにすると空気に触れる部分が多くなることで、アリシンが発生します。太めに切ることで、空気に触れる部分が少なくなるためアリシンの発生が少なく辛味を感じにくくすることができます。
⑤辛みが目立たない料理に利用する
ネギの辛味が苦手という人は、以下のような辛味が目立たない料理に利用するのがおすすめです。
・鍋料理
・焼きネギ
・炒め物
・スープ
ネギの辛味成分は加熱することで和らぐため、焼きネギや炒め物などにするのが良いでしょう。長時間加熱すれば、ネギの甘みやとろみが出てくるため、鍋料理やスープなどに利用するのもおすすめです。また、繊維に沿って縦に切ることで甘みを感じやすいため、白髪ネギにすると小口切りで薬味として使うよりも辛味を感じにくくなります。