マグロとカツオの違いは?一緒の種類?見た目・栄養・味など比較!
マグロとカツオの違いを知っていますか?種類は一緒の出世魚でしょうか?今回は、マグロとカツオの<見た目・栄養・味>などの違いを比較して紹介します。<ヨコワ・サバ>などマグロやカツオと似た他の魚も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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マグロとカツオの違いはある?種類は一緒で出世魚?
マグロとカツオは刺身でも定番の赤身魚ですが、種類は一緒で出世魚なのでしょうか。まずはじめに、マグロとカツオの分類について紹介します。
マグロとカツオは分類が異なる別の種類の魚
マグロとカツオの生物学上の分類は以下の通りです。
・マグロ:スズキ目サバ科マグロ族マグロ属
・カツオ:スズキ目サバ亜目サバ科カツオ属
両者は同じスズキ目サバ科に分類されるものの、それ以降の分類が異なります。マグロはサバ科ですが、それ以下の分類はマグロです。一方、カツオはマグロよりサバに近いもののカツオ属に分類されます。いずれも広い分類で見ればサバの仲間ですが、マグロとカツオは分類が異なる別の種類の魚であると言えます。
ただシーチキン(ツナ)にはマグロ・カツオどちらも使われている
マグロとカツオは分類上は異なる種類の魚ですが、缶詰で定番のシーチキン(ツナ)にはマグロとカツオの両者が原料として使われているので、パッケージの原材料表記を確認してみましょう。ちなみに、世界ではツナTunaというとマグロを意味するのが主流で、カツオはSkipjack tunaと呼ばれています。
マグロとカツオの違いを比較!
缶詰などの加工品において、マグロとカツオは混在するほど似た味や食感ですが、そのほかの食べ方であれば明確な違いを感じられるはずです。マグロとカツオの違いについて、見た目や栄養価、味などの観点から解説します。
①見た目・大きさ
まず、マグロとカツオの違いについて見た目から確認してみます。上の画像がマグロ、下がカツオですが、マグロは背びれや腹びれが黄色いのに対し、カツオは黒い背びれと腹びれを持ちます。また、カツオの腹部には体に対して平行に走る黄色の線がありますが、マグロにはそのような線はありません。
続いて、大きさや重さについて比較してみましょう。マグロはクロマグロやキハダマグロなどのいくつかの種類が存在しますが、総じて言えるのはどれも大型の魚に分類されることです。クロマグロなどでは最大3m、400kg以上の個体も確認されており、寿命も長く20年以上生きるとされています。
一方で分類上サバに違いカツオは、マグロほどは大きくなく全長1m、体重は20kg前後であることがほとんどです。また、寿命もマグロに比べると短く、大型のものであっても6~10年と言われています。
②栄養
100gあたり | マグロ | カツオ |
エネルギー | 115kcal | 108~150kcal |
たんぱく質 | 26.4g | 25g~25.8g |
脂質 | 1.4g | 0.5~6.2g |
DHA(n-3系多価不飽和脂肪酸) | 3,200mg | 970mg |
鉄分 | 1.1mg | 1.9mg |
※含有量は日本食品標準成分表および水産庁公表データを参照しています。(※1)
上記はクロマグロの赤身とカツオの栄養価について比較したもので、DHAはクロマグロの脂身と戻りガツオの数値を記載しています。カツオの栄養価に幅があるのは、漁獲時期の違いによるものです。春に釣れるカツオは初ガツオと呼ばれて脂分が少なく赤身が強い一方で、秋に釣れるカツオは戻りガツオと呼ばれ、初ガツオに比べて脂分が多いのが特徴です。
カロリーやたんぱく質量、鉄分量についてマグロとカツオを比べると、同じサバの仲間なだけあって大きな違いは見られません。脂質は、赤身のマグロ、初鰹、戻りガツオで比べると戻りガツオが最も豊富に含まれます。
DHAは、動脈硬化予防や高血圧改善などの健康効果が期待されている成分です。戻りガツオのDHA量も非常に高いと言えますが、クロマグロの脂身は100gあたり3,200mgと圧倒的に豊富です。
(*マグロとカツオの栄養価と効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)