ポンカンとデコポンの違いは?どっちが美味しい?みかん・いよかんとの違いも紹介!
【藤原農園監修】ポンカンとデコポンの違いを知っていますか?今回は、「ポンカン」と「デコポン」の違いを<見た目・大きさ・味わい・糖度・収穫時期・旬・歴史・生産地・値段>など別に比較して紹介します。「みかん」・「いよかん」・「オレンジ」との違いも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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「ポンカン」と「デコポン」の違いって?どっちが美味しい?
柑橘類はほどよい酸味が楽しめる人気の果物で、生で食べるだけでなくケーキ等にトッピングしても美味しいです。しかし、ポンカンとデコポンは見た目が似ているので違いを知らない人が多数います。見た目以外にも、味の違いはどうでしょうか。ここではポンカンとデコポンの違いを紹介します。
「ポンカン」と「デコポン」の違い・見分け方は?
柑橘類であるポンカンとデコポンの見た目や味は似ていますが、よく見ると異なる果物です。見た目や味だけではなく、生産地や歴史、旬の時期も違います。ここでは、ポンカンとデコポンの見分け方について紹介します。
①見た目・大きさの違い
ポンカンとデコポンの見た目や大きさの違いは以下の通りです。
【ポンカン】
・外皮:薄くてやわらかい
・形:凹凸なし
・大きさ:120g~150g
・種:あり(多め)
ポンカンは、デコポンに比べて小さめな果実です。また、デコポンと比べると外皮も薄くて柔らかいのが特徴で、ポンカンは触るとつるっとした光沢があります。
藤原良太
藤原農園
写真のようにへたの部分につまんだような筋が入っているのもポンカンの特徴です。
【デコポン】
・外皮:分厚い
・形:ヘタの部分飛び出た形
・サイズ:200~280g
・種:ほとんどない
デコポンは外皮がとても分厚いですが、ポンカンと同じで内皮は柔らかいので簡単に食べられます。そしてデコポンの1番の特徴は名前の通り、頭が飛び出た形をしているため判別がつきやすいです。また、ポンカンに比べてサイズが大きく、存在感があります。
②味わい・糖度の違い
ポンカンとデコポンの味わいや糖度の違いは下記のとおりです。
・ポンカン
ポンカンは他の柑橘類に比べて香りがとても良いのが特徴です。糖度の規定はありませんが、温州みかんよりも甘いと言われており、酸味よりも甘みの方が強い果実です。
・デコポン
デコポンは本来、不知火という品種で、不知火の中で糖度13度以上酸度1度以下の条件を満たし、かつJAを通して出荷したものを指します。デコポンは強い香りや甘い味わいがあり、ポンカンと比べると酸味が少しあります。基準を満たしていない果実や、JAを通さずに販売される果実はデコポンとは呼ばれず、不知火という名前で販売されていることが多いです。
③収穫時期・旬の違い
柑橘類は通年スーパーに並んでいますが、ポンカンとデコポンの収穫時期・旬は少しずれています。
・ポンカン
ポンカンはデコポンよりも早めである12月~1月に収穫します。そこから貯蔵して酸味をまろやかにする期間を1~2か月設けるため、一番美味しい旬の時期は1月~2月頃と言われています。
・デコポン
デコポンを含む不知火は2月~3月に収穫し、そこから1~2ヶ月の貯蔵期間を経て旬は2月~4月頃となります。貯蔵することで酸味がまろやかになり、旬の時期にはとても美味しい果実となります。
(*デコポンの収穫時期について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
藤原良太
藤原農園
ポンカンもデコポンも過熟による果皮障害を防ぐためにやや酸味が残っている状態で収穫し、その後貯蔵によって甘味と酸味のバランスを整えることが多いです。