砂糖に賞味期限はない?なぜ腐らないのかやサラサラ状態で保存する方法など紹介!
砂糖に賞味期限はないと知っていますか?今回は、砂糖になぜ賞味期限がないのか・腐らないのかなど理由を紹介します。砂糖が固くなる原因やさらさら状態のまま保存する方法に加え、使用すべきでない状態も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
砂糖の賞味期限はいつまで?表示はどこ?
砂糖はごく一般的な甘味料で、料理やお菓子作りなどに幅広く使われますが、開封した砂糖はすぐには使い切れず、長期間にわたって保存する事もあります。そんな時に気になる砂糖の賞味期限や、表示の有無などを解説していきます。
砂糖に賞味期限がない理由
スーパーなどで一般的に売られている砂糖には賞味期限の記載がありません。厚生労働省と消費者庁により定められている食品表示法、農林水産省により定められているJAS法により規定されている為です。高温多湿な状況など、適さない状況で保管しない限り成分に大きな変化が起きないので、長い期間にわたり同じ砂糖を使用しても問題はありません。
スティックシュガーも砂糖と同じ理由で賞味期限が記載されていません。大きなかたまりが無くさらさらとしていれば使用できます。塩に関しても日の経過による変化が極めて少ない食品なので、賞味期限が定められていないので、賞味期限切れを気にせず使用できます。(※1)
砂糖はなぜ腐りにくいの?
では砂糖は何故期限切れが無く、腐りにくいのでしょうか?その理由を食品に含まれる水分の関係を併せて示し、日持ちする理由を解説します。
水分をほぼ含まず雑菌が活動できないため
砂糖は水分をほぼ持たず、他の食品から水分を吸収する特徴があります。食品中に含まれる水分は「自由水」と「結合水」という二種類に分けられています。自由水は食品中に含まれる成分と結合していないので、菌が繁殖する際に使用できる水分です。結合水はその逆で、既に食品中の成分と強く結合しているので、菌の繁殖時に使えないという特徴があります。
食品の長期にわたる保存には自由水の割合を減らす事が不可欠になります。ですが、砂糖はそもそも自由水をほぼ持っていません。逆に他の食品から自由水を奪う性質があり、砂糖漬けなどを中心とした保存食作りに活かされるほどです。その為、菌は砂糖の中で活動できないので腐りにくいでのす。
時間が経つと固く塊になって使いづらくなる
砂糖は未開封の状態であれば湿気に晒されずに保存できますが、適切な保存をしないと塊ができやすくなります。塊が出来る原因は基本的には湿気と乾燥で、結晶化しやすい環境で保存しつづけるとより大きな塊になるので、何らかの対策が必要です。
砂糖は開封後から湿気の影響を受け、水分を吸収しやすい特徴から、高温多湿の環境下で砂糖の保存を行うと多量な湿気を含むことで塊になり、その後乾燥する事で固い塊になります。さらに湿気はカビを発生させやすく、日持ちしづらくなります。
砂糖の中でも一般的な上白糖の結晶化を防ぐのが砂糖の粒の表面を覆う「転化糖」由来の糖液です。転化糖は果糖とブドウ糖が原料ですが、乾燥が原因で転化糖由来の糖質と上白糖の粒が結晶化し、塊になってしまいます。
(*砂糖が固まる理由について詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。)
固い砂糖を元に戻す方法は?
カチカチに固まってしまった砂糖を元のさらさらな状態に戻すには、どのような方法があるのでしょうか。開封後すぐにできる五つのやり方を説明します。
①グラニュー糖を入れる
グラニュー糖が持つ以下の特性を利用する事で、砂糖が固まりになる事を防ぎます。
・一般的な砂糖に比べ、吸湿性が低い
・グラニュー糖も期限切れが無い
・グラニュー糖の方が結晶の粒が大きい
・転化糖がコーティングされていない
粒が大きいほど少しの水分では湿らず結晶化しません。結晶化しやすい上白糖に混ぜる事で粒同士の接触を防ぐので、固まりが出来る前に、砂糖が入っている保存容器に少量混ぜ込んでおくだけでも違います。
(*グラニュー糖の特性について詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。)