砂糖が固まる理由は?解消方法はある?防止法・対策や固まらない保存のコツなど解説!
砂糖は固まる理由を知っていますか?砂糖には賞味期限がありませんが、保存方法を間違えると固まって使い辛くなります。今回は、砂糖の固まる原因、固まった際に戻す・解消方法を紹介します。砂糖の固まるのを防止する保存方法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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砂糖が固まる理由は?賞味期限切れ?
砂糖は固まったり、虫が湧いたりするのに、賞味期限が記載されていません。それは何故なのでしょうか。砂糖が固まる原因と、賞味期限が記載されていない理由を解説していきます。
砂糖が固まる原因は乾燥と湿気
砂糖の結晶は元々くっつきやすい性質をもっています。工場出荷時の砂糖は、結晶同士の結合を防ぐためのコーティングとして、水分を含む糖蜜が吹きかけられています。時間が経つとこの糖蜜の水分が抜けて、結晶同士がくっつきやすくなるのです。また、湿気も砂糖が固まる原因の一つです。
砂糖が水分を吸うことで、表面のコーティングが溶けてくっつきやすくなります。それが再び乾燥することでくっついた状態が固定され、湿気と乾燥を繰り返すことで固まりが次第に大きくなります。このような性質があるので、砂糖が湿気で固まるのを防ぐために乾燥剤を使って保存をすると、逆に砂糖が脱水で余計固まってしまうのです。
砂糖に賞味期限はない
食品衛生法で定められている賞味期限は品質が十分に保てる期間、消費期限は安全に食べられる期間を指しますが、砂糖は腐ることがないので賞味期限、消費期限の表示がありません。固まってしまった砂糖は、品質的には問題ないのです。では、なぜ腐らないかと言うと、砂糖には浸透圧による脱水作用があるからです。
浸透圧とは濃度を一定にする作用のことで、生物の細胞に浸透圧作用のある物質が触れると、細胞内の水分を吸収します。腐敗の原因となる細菌は砂糖に触れると、浸透圧による脱水で死んでしまうのです。ただし、砂糖は腐敗こそしませんが、保存方法を間違えると固まったり、虫が湧いたりするので注意しましょう。
(※砂糖の賞味期限について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
砂糖が固まった場合に戻す解消方法は?
一度固まってしまった砂糖は、もう元のさらさらの状態に戻すことは出来ないのでしょうか。砂糖の結晶は元々くっつく性質なので、その結合を取れば元に戻すことができますので、その方法を紹介していきます。
①適量の水を与える
乾燥して固まってしまった場合に、水分を適量加えることで砂糖を元のサラサラの状態に戻す方法です。
【湿らせたキッチンペーパーを被せる】
①キッチンペーパーを水で濡らしてよく絞る
②湿ったペーパーを砂糖の容器の蓋の裏に貼る
③容器に蓋をして3~4時間放置する
【水を霧吹きで一噴きだけかける】
①蓋のできる容器に入った固まった砂糖に霧吹きを一噴きかける
②容器に蓋をして3~4時間放置する
どちらも少量の水を加えることがポイントです。砂糖が固まるのは乾燥と湿気が原因なので、乾燥している場合でも水を加えすぎると逆に固まります。また、水を加えてすぐには効果が出ないので、3時間から4時間ほど待って効果が出ているか確かめて下さい。
②電子レンジで温めて水分を飛ばす
砂糖が湿気を吸いすぎてしまった場合は、電子レンジで乾燥させましょう。
①耐熱皿に砂糖を入れる
②砂糖の量に合わせて電子レンジにかける(目安は200gで500w、1分)
③容器に入れて蓋をする
ただし、電子レンジのかけすぎで脱水しすぎると砂糖はくっつきますし、温度が上がりすぎると結晶が溶けて固まって逆効果になるので注意が必要です。まずは、500wで30秒~1分くらいでかけてみて、常温に戻し、少し時間をおいて効果がなかったらもう一度かけてみる、という風に様子をみながら水分を飛ばしていきましょう。
また、電子レンジにかけた後は、必要以上の脱水を防ぐために容器にしっかり蓋をしましょう。
③食パンを使う
食パンで適度な湿気を与える方法です。
①食パンをちぎり密閉容器に入れる
②固まった砂糖を密閉容器に入れる
③砂糖の上にさらにちぎった食パンを入れる
④5時間から6時間経過したら取り出す
乾燥による脱水で固まった砂糖が、食パンの水分を吸うことでサラサラの状態に戻ります。砂糖と食パンを入れることでカビが生えたり、食パンが虫の餌となり虫が湧くリスクがあるので、長時間一緒に入れずに、砂糖がサラサラになったら取り出して容器をしっかり密閉しておきましょう。
④キャベツの葉を使う
脱水して固まった砂糖にキャベツの葉を使って湿気を与える方法です。
①固まった砂糖を密閉容器に入れる
②キャベツの葉を入れる
③常温の場所で一晩から二晩放置する
キャベツの葉を入れる量は、固まった砂糖1カップに対して1/2枚ほどを目安にして入れましょう。また、放置する時間は、水分を与えることが目的なので葉が萎びてきたら取り出して大丈夫です。こちらも虫が湧くリスクがあるので、容器はしっかり密閉しましょう。