あんずの収穫時期・季節や旬はいつ?追熟方法は?摘果時期も紹介!
あんずの収穫時期・季節や旬を知っていますか?いつ収穫すると美味しいのでしょうか?また完熟したあんずの保存方法も気になります。今回は、あんずの収穫時期やその見分け方を紹介します。あんずの収穫後の追熟方法や、美味しい食べ方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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- あんずの収穫時期・季節や旬はいつ?
- あんずの収穫時期は6月中旬〜7月下旬
- ちなみにあんずの摘果時期は5月上・中旬
- あんずの品種別の収穫時期は?
- ①信州大実
- ②信山丸
- ③信陽
- ④信月
- ⑤信州サワー
- ⑥ハーコット
- ⑦ゴールドコット
- ⑧山形3号
- あんずの収穫時期の見分け方は?熟してる状態は?
- あんずの収穫時期は実のおしりの青みが取れたら
- あんずが濃いだいだい色で香りが立っていたら完熟している
- あんずの収穫後の追熟方法とは?
- あんずの収穫後の追熟方法
- 追熟・完熟したあんずの保存方法
- あんずのおすすめの食べ方3選!
- ①あんずジャム
- ②ホットケーキミックスで作るあんずのシンプルケーキ
- ③あんずのコンポート
- あんずの収穫時期を見極めて美味しく食べよう
あんずの収穫時期・季節や旬はいつ?
あんずを収穫する時期や季節はいつ頃なのか、またあんずの旬はいつなのでしょうか。ここではあんずの収穫時期や旬について、育て方や摘果時期もあわせて紹介します。
あんずの収穫時期は6月中旬〜7月下旬
あんずは6月中旬から7月下旬に収穫時期を迎え、果実が黄色く色づいて少し柔らかくなったものを収穫します。生のあんずの旬は2週間程度と非常に短く、あんずはこの時期だけに楽しめる果実のため、収穫時期を見逃さないように注意が必要です。
ちなみにあんずの摘果時期は5月上・中旬
あんずは5月の上・中旬頃に枝に成るあんずを間引いて、大きい実が成るように摘果を行います。摘果は、あんずが成り過ぎて果実の一つ一つが小玉になったり、果実が多く成る年と少なく成る年を繰り返す隔年結果になったりしないために行われます。
あんずの品種別の収穫時期は?
あんずの収穫時期はいつなのか、あんずの品種によって収穫時期に違いがあるのかも気になります。ここではあんずの収穫時期について、品種別に紹介するので参考にしてください。
①信州大実
信州大実は7月上旬から中旬頃が収穫の季節で、円形で重さが80~100g前後あり比較的大きめです。あんずの果皮はやや淡い橙黄色で果肉は橙黄色をしていて、香りが強く酸味が少なめなのが特徴です。中程度の甘みで生食できますが、ジャムの加工に適しています。
②信山丸
信山丸の収穫の季節は7月上旬頃で、出荷は6月下旬頃です。果実の形は短楕円形で重さは40~50g前後で、やや小ぶりのだいだい色です。中程度の甘みで酸味がやや強めながらも生食は可能で、ジャムやシロップ漬けの加工にも適しています。また信山丸は生産数が少なく品質が高いことから、高級あんずとしても人気があります。
③信陽
信陽は見た目の美しさが魅力の一つとされるあんずで、6月下旬から7月上旬頃が収穫の季節です。果実は楕円形で重さは50~60gくらいあり、果皮は赤橙色で果肉は橙黄色をしています。糖度が10~12%くらいと高く甘みの多い信陽は、生食専用のあんずとして親しまれています。
④信月
信月は7月中旬から下旬頃が収穫時期で、短楕円形で重さが80gくらいあり、比較的大きめです。果皮は橙黄色で果肉の色はだいだい色をしていて、糖度が10%前後で中程度の甘みといわれています。信月は生食用に適していて、加工する場合にはジャムにするのがおすすめです。
⑤信州サワー
信州サワーの収穫の季節は6月下旬から7月上旬頃で、果実はかなり大きめで楕円形をしています。あんずの表面も中身も鮮やかなだいだい色で、酸味が少なくほど良い甘みとたっぷりの果汁が特徴です。信州サワーは生食する以外に、シロップ漬けやジャムなどの加工にも適しています。
⑥ハーコット
ハーコットは酸味が少なく甘味が強いので生食用として栽培されているあんずで、7月上旬から中旬頃が収穫時期です。ハーコットの果実は、だいだい色で重さは80~100gくらいです。大きめの楕円形をしていて、7月上旬頃から出荷されます。ハーコットはあまり日持ちしないので、購入後は早めに食べるのがおすすです。
ハーコットの中には見た目も味もプレミアムな杏月と呼ばれるあんずがあります。糖度が12度以上、大玉で120gなど厳しい選定基準をすべてクリアしたあんずを特別なあんずとして、杏月と名付けられています。
⑦ゴールドコット
ゴールドコットを収穫する季節は7月中旬頃で、酸味が少なく糖度が高いので生食できるほかに、ジャムやドライフルーツなどに加工されることもあります。円形をしていて重さ50g前後の中玉サイズで、黄色がかっただいだい色は熟すと赤みが増します。
⑧山形3号
長野県で栽培されている山形原産の山型3号の収穫の季節は6月中旬から下旬、出荷は6月下旬頃からです。果実は円形をしていて60g前後の重さがあり、色は黄色がかっただいだい色をしています。山形3号は甘みがありながらも酸味が強いため、主に干しあんずやジャムなどに加工されます。
あんずの収穫時期の見分け方は?熟してる状態は?
あんずの収穫時期を見分けるには、どんな方法があるでしょうか。ここでは、あんずの収穫時期の見分け方や熟しているあんずの状態について紹介します。
あんずの収穫時期は実のおしりの青みが取れたら
あんずの収穫時期は、あんずの実のおしりの青身が取れて黄色く色づいているか、また果実が少し柔らかくなっっているかが目安です。収穫時期を見分けるには、あんずの果皮の色以外にも芳醇な香りが立ち始めているかなどに注目するのもポイントです。未熟なあんずの果実や種子を食べると食中毒になるおそれがあるので、注意する必要があります。
あんずが濃いだいだい色で香りが立っていたら完熟している
まろやかな甘酸っぱさが楽しめる完熟のあんずは、だいだい色が濃く芳醇な香りが漂っています。また完熟で質の良いあんずは皮全体にハリがあって、果皮に傷のないのも特徴です。完熟のあんずを選ぶときは、ふっくらと丸みのある、実が締まったものを選ぶことをおすすめします。
あんずの収穫後の追熟方法とは?
収穫したあんずの追熟は、どのようにするのでしょうか。ここではあんずを収穫した後の追熟について、方法・手順などを詳しく紹介します。
あんずの収穫後の追熟方法
収穫した後のあんずを追熟させる方法・手順やポイントは、以下の通りです。
1.あんずを新聞紙で包む、もしくはポリ袋に入れる
2.涼しい場所に置いて保存する
完熟していないあんずは、常温で保存することによって追熟させます。新聞紙やポリ袋であんずを覆って涼しい場所に数日置いておくと、あんずの果皮の色や果実のかたさに変化が出てきます。果皮のだいだい色が濃くなり、実に少し柔らかさが感じられたら食べ頃です。
追熟・完熟したあんずの保存方法
完熟した柔らかいあんずは冷蔵庫の野菜室での保存がおすすめです。パック入りのあんずは、パックのまま乾燥しないようポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。熟したあんずは傷みやすいので、果実同士を2段重ねなどにせず、なるべくゆったりと1段で置くようにしましょう。また柔らかくなったあんずは日持ちしないので、早めに食べ切ってください。
通販で購入したあんずがクール便で届いた際は、外気との温度差で結露が発生してあんずが傷まないように注意が必要です。箱のふたを開けて空気を入れ替え、直射日光や高温多湿を避けて保管してください。
あんずのおすすめの食べ方3選!
ここでは、あんずのおすすめの美味しい食べ方を紹介します。長期保存できるものや缶詰を活用して簡単に作れるものも紹介するので、参考にしてみてください。
①あんずジャム
甘酸っぱい生のあんずと砂糖だけで作れる、濃厚な味わいのあんずジャムです。砂糖を振りかけたあんずをじっくりと煮込むレシピで、あんずを瓶に詰めて沸騰させる脱気処理をしておくと、未開封で1年間ぐらい保存が可能です。
②ホットケーキミックスで作るあんずのシンプルケーキ
ホットケーキミックスを活用するシンプルなあんずのケーキです。加工品のシロップ漬けのあんずを使用していますが、生のあんずのコンポートで作ることもできます。生地を混ぜてあんずをのせて焼くだけの簡単レシピで、次の日には甘みが落ち着いてさらに美味しくなります。
③あんずのコンポート
煮込まず短時間で簡単につくれるあんずのコンポートで、ヨーグルトのトッピングなどにも重宝します。火にかける時間を短くすることで、あんずのしっかりとした食感が残ります。甘さが足りない場合はシロップに砂糖を足して煮詰めてください。
(*あんずの食べ方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください)
あんずの収穫時期を見極めて美味しく食べよう
あんずには様々な種類があり、品種によって歯ごたえや酸味、甘みが違います。酸味の穏やかなものは生食に向いていて、酸味の強いあんずは干してドライフルーツにしたり、ジャムやシロップ煮などに加工することで美味しく食べられます。紹介したあんずの収穫時期やおすすめのレシピなども参考に、美味しくあんずを食べてみてください。