なすは塩もみ後に洗う?やり方やアク抜きなどのメリットも紹介!
なすは塩もみをした後に洗うのでしょうか?今回は、なすを塩もみした後に洗うのかや、<アク抜き>などのメリットについて紹介します。家庭で使う定番野菜でもある、なすの塩もみのやり方やレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
なすは塩もみした後に洗う?
なすだけでなく野菜を塩もみすると水分が出てきますが、塩もみ後は洗った方が良いのでしょうか。まずは、なすの塩もみ後は洗う必要があるのか、塩もみしない場合は洗うのかどうかについて解説します。
なすを塩もみ後に洗うかは好みの塩加減で決める
なすを塩もみした後に洗うかどうかは、好みの塩加減で決めてください。塩もみ後にちょうどよい塩加減になっている場合、洗う必要はありません。塩を入れすぎてしょっぱくなってしまった場合は軽く流しても良いですが、塩もみ後に洗うと水っぽくなってしまうことがあります。
漬物などはそのまま他の調味料と和えて食べることを考えて、塩分の摂り過ぎにならないよう塩の分量を調節するようにしてください。炒め物など洗う工程がなくそのままなすを調理する場合は、その後に味付けをすることを考慮して、塩もみをする際に塩を入れ過ぎないようにしましょう。
塩もみをする前のなすは洗う必要あり
塩もみ後のなすは洗う必要がありませんが、塩もみをする前のなすはスーパーで袋に入っているかなど関係なく必ず洗うようにしてください。なすはごぼうやじゃがいものような根菜に比べて土が付いていることもなくキレイに見えますが、畑で育った以上、野菜には土壌由来の細菌があります。そのため、野菜には必ず細菌が付いていると言っても過言ではありません。
全ての細菌に食中毒の原因があるわけではありませんが、細菌の種類によっては加熱でも死滅しません。細菌だけでなく、農薬を落とすという意味でも、どのような調理をするときでもまずはなすを洗ってから使うようにしましょう。
なすの塩もみによるメリットは?アク抜きができる?
なすは塩もみ前は菌を取り除くために洗うこと、塩もみ後は洗う必要がないことが分かりましたが、塩もみによって得られる効果にはとのようなものがあるのでしょうか。なすの塩もみをすることによる、メリットを5つ紹介します。
①アク抜きができる
なすを塩もみすることで、アク抜きの効果があります。なすのアクとなる成分は、ポリフェノールなので身体に害があるわけではありませんが、苦味やえぐみを感じやすい野菜です。なすを塩もみすると、苦みやえぐみの原因であるポリフェノールが含まれる水分が出るため、アク抜きの効果が得られます。
なすのアクの原因であるポリフェノールは、なすの皮付近に多く含まれているため、皮を剥いて食べる焼きなすなどに調理する場合は塩もみによるアク抜きをしなくても大丈夫です。それ以外の料理の時は、塩もみをしてアク抜きをすることで、なす本来の味を邪魔せずに美味しく食べることが出来ます。
(*なすのアク抜きが必要かについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください)
②なすの変色を防止できる
なすを塩もみすることで、アク抜きによって酸化するのを防ぐ効果とナスニンを安定させる効果によって変色を防止出来ます。変色したなすは見た目が悪くなってしまうため、キレイな色味のまま仕上げたい漬物や煮物にする場合は、塩もみをしておくのがおすすめです。
なすは切った後そのまま置いておくと切り口が茶色に変色してきますが、これはなすに含まれるポリフェノールオキシダーゼという酵素が酸化するのが原因です。また、なすの鮮やかな紫色はナスニンという色素によるものですが、水溶性のため調理をすると色素が落ちて色が薄くなってしまいます。
(*なすの変色について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
(*なすの色止めについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
③消化しやすくなる
なすには食物繊維が含まれているため、塩もみしてから調理することで食物繊維が柔らかくなって、消化しやすくなる効果があります。食物繊維を柔らかくしておくことで煮物や炒め物はより柔らかく仕上がり、漬物のような加熱していないなすでも消化しやすくなるので、消化不良を起こしやすい子供にもおすすめです。
また、なすには抗酸化作用も豊富で悪玉コレステロールの値を下げる効果もあるため、生活習慣病の予防にも効果的な野菜とされています。子供だけでなく高齢者にもおすすめの野菜なので、食べやすく消化しやすい方法で摂取するようにしてください。
④日持ちしやすくなる
なすはカットすると変色してしまうため、そのままの状態で保存するのがベストですが、使いきれない場合は塩もみしておくと日持ちさせることが出来ます。また塩もみすることで、傷む原因であるなすの水分が抜けるため、保存性が高まり日持ちしやすくなります。
塩の浸透圧によって腐敗菌の活動が抑えられるので、カットしたなすを日持ちさせたい場合は塩もみしてください。漬物が他の料理と比べて長く日持ちするのは、塩もみすることで腐敗菌の活動が抑えられているためです。
(*なすの保存方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
⑤味がしみこみやすくなる
なすを塩もみすることで、浸透圧によって水分が抜けるため味が染み込みやすくなります。特に和え物やサラダのような調味料を絡めるものは、あらかじめ塩もみしておくと味が薄まらないので、味がボケることなく美味しく食べることが出来ます。時間が経っても汁気が出にくくなるので、お弁当のおかずになすを使う際にも、調理前に塩もみするのがおすすめです。
なすの塩もみのやり方は?
アク抜きや日持ちをさせる効果など、なすを塩もみをすることで得られるメリットはたくさんあります。なすの塩もみをする方法と細かいポイントについて、詳しく紹介します。
1.なすを水でキレイに洗う
2.ヘタを取ってカットする
3.カットしたなすをボウルに入れて塩をまぶす
4.塩が全体にまわるように混ぜ合わせる
5.全体に回ったら、力強く押すように塩を揉みこんでいく
6.なすから水分が出て柔らかくなってきたらしっかり水気を絞る
なすを洗うときは、傷が付くと変色の原因となるため優しく洗うのがポイントですが、ヘタの部分に汚れや菌が溜まりやすいので注意してください。塩はなす1本に対して小さじ1/2程度ですが、入れ過ぎるとしょっぱくなってしまうため少しずつ加えるようにしましょう。初めは弾力のあるなすが、塩の浸透圧で水分が抜けてきて次第に柔らかくなってきます。
なすから出た水分が残っていると料理が水っぽい仕上がりになってしまうので、きちんと絞り切るようにしましょう。料理に合わせて半月切りや縦切りなどの食べやすい大きさにカットして、皮は剥かずにそのまま使うことができます。
なすを塩もみした後のおすすめのレシピは?
塩もみをしたなすを美味しく食べるには、どのような味付けが良いのでしょうか。塩もみした後のなすを使ったおすすめのレシピを紹介するので、参考にしてください。
①なすのシンプル漬物
塩だけでなく昆布茶も入れて揉むことで、漬け込み時間もなく簡単に美味しい漬物になります。塩もみすることで日持ちするので、作り置きとしても時間のない朝食やお弁当にもおすすめです。
②塩もみなすの簡単おつまみ
クックパッドでつくれぽ100以上の人気メニューは、なすを塩もみして調味料と和えるだけで作れるのに、美味しくて箸が止まらない一品です。お好みで、食べる直前に鰹節や一味唐辛子をかけてください。
③ごま油香るなすのじゃこ和え
塩もみしたなすにごま油で炒めたちりめんじゃこを加えるだけで、いつもの浅漬けが香ばしく仕上がり、ご飯に合うおかずになります。塩もみの効果によって日持ちするので、常備菜としてもおすすめです。
なすを塩もみ後に洗うかは塩加減で決めよう!
なすを塩もみした後は、塩加減によって洗うかどうかを決めてください。塩もみすることで、日持ちを良くしたりアク抜き効果があったりとメリットも多いので、美味しく食べるための下処理として、調理前に塩もみするのがおすすめです。今回紹介した、塩もみしたなすを使ったレシピも作ってみてください。