じゃがいも斑点の原因は?黒い・茶色いのは食べれる?中・皮ごとに紹介!
じゃがいもに黒い・茶色い斑点がある原因を知っていますか?食べれるのでしょうか?今回は、じゃがいもに点々がある〈中身・皮・茹でた時〉別の原因や、腐っている場合の見分け方を紹介します。じゃがいもの黒い斑点を防ぐ保存方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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- じゃがいもに黒い・茶色の斑点が…食べても大丈夫?
- じゃがいもの黒い・茶色い斑点は取り除けば基本的に食べれる
- ただしじゃがいもが腐っている場合は注意
- じゃがいもに黒い斑点がある原因は?【中身】
- ①酸化
- ②フェノール化合物と鉄の反応
- ③中心空洞症
- ④黒色心腐病
- ⑤褐色心腐病
- ⑥輪腐病
- ⑦黒あし病
- ⑧ゼブラチップ病
- じゃがいもに黒い斑点がある原因は?【皮】
- ①そうか病
- ②皮目肥大
- ③黒あざ病
- じゃがいもに黒い斑点がある原因は?【茹でた時】
- フェノール化合物と鉄の統合が原因
- じゃがいもの斑点が紫・ピンクの場合は?
- 高温・黒色心腐が原因の可能性が高い
- 取り除けば食べれるが腐っていないか注意しよう
- じゃがいもの斑点を防ぐ保存方法は?
- じゃがいもの黒い斑点の原因を知ろう
じゃがいもに黒い・茶色の斑点が…食べても大丈夫?
じゃがいもに黒や茶色の斑点があると気になってしまい、障害や問題があるのか心配になりますが、このような状態になっても食べられるのでしょうか。ここでは、じゃがいもに黒い斑点や茶色の斑点があっても食べられるのか紹介します。
じゃがいもの黒い・茶色い斑点は取り除けば基本的に食べれる
じゃがいもの黒い・茶色い斑点は取り除けば基本的に食べれます。斑点がじゃがいもの内部に広がっているかどうかを確認し、傷んでいない健康な部分を利用することが重要です。安全に食べるために外観や触感を確認し、障害が見られたら注意深く取り扱いましょう。この斑点の詳しい原因や斑点が出たじゃがいもを食べる際の注意点は、後ほど詳しく説明します。
ただしじゃがいもが腐っている場合は注意
じゃがいもが腐っている場合は問題があり注意が必要です。腐っている特徴については、以下の通りです。
・嫌な臭いがする
・茶色い液体が出る
・カビが生える
・芽が多く出ている、大きく伸びている
・えぐみのある味がする
腐っている食品や物体は通常、微生物の増殖による化学変化が進行するため、嫌な臭いがします。この臭いは通常、腐敗に伴う有機物の分解や異常な微生物の活動によるものです。茶色い液体が出ているのは、腐った物体が水分を失いその過程で異常な液体が出ているためです。またじゃがいもが腐ると、異常な成長や芽が見られることがあります。
腐った食品は通常、化学変化によって味が変化し、特に苦くえぐみのある味がすることがあります。これは、微生物の活動や物質の分解によるもので、通常の新鮮な状態とは異なる味です。じゃがいもの黒い・茶色い点々の斑点は取り除けば基本的に食べれますが、食べる際は注意が必要です。
(*じゃがいもが腐るとどうなるかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
じゃがいもに黒い斑点がある原因は?【中身】
じゃがいもの中身に黒い斑点がある原因は何なのでしょうか。ここからは、じゃがいもの中身にある黒い斑点の正体について紹介します。
①酸化
【酸化とは】
じゃがいもの酸化は、じゃがいもが傷つけられると、細胞内の酵素が酸素と反応して起こる現象です。特にポリフェノールオキシダーゼ酵素が関与し、じゃがいも内のポリフェノール色素が酸素と結合して茶色や灰色に変色します。この変色は見た目や食感を損ない、栄養価も低下するのが特徴です。
酸化反応はじゃがいもが切られたり調理されたりする過程で加速し、品質の劣化を引き起こします。保存や調理の際に酸素への露出を最小限にすることで、酸化を抑制し、新鮮で美味しい状態を維持することができます。
【食べる際の注意点】
酸化した障害のあるじゃがいもを食べる際の注意点は、変色した部分を切り落とし、異常な臭いや風味に気を付けることです。加熱することで、一部酸化した部分が反応を受け、色が戻りやすくなることもあります。しかし新鮮な部分を優先して消費し、アレルギーがあれば慎重に摂取するようにしてください。
②フェノール化合物と鉄の反応
【フェノール化合物と鉄の反応とは】
じゃがいものフェノール化合物と鉄の反応は、ポリフェノールオキシダーゼ酵素により引き起こされるものです。切られたり傷ついたりしたじゃがいもは、フェノールが酸素と結合して酸化され、茶色の化合物が形成される可能性が高いです。この反応は酸素が存在する状況で進行し、じゃがいもの色や風味に影響を与えるという問題を引き起こします。
同時に、鉄との反応も起こり、茶色や黒色の色素が生成されることがあります。これはじゃがいもが鉄と接触することで引き起こされる現象で、例えば包丁で切ることで生じるものです。
【食べる際の注意点】
フェノール化合物と鉄の反応により変色したじゃがいもを食べる際、変色部分を切り取り、新鮮な部分を利用しましょう。高温での調理によってフェノール化合物と鉄の反応が抑制され、変色が軽減されますが、風味や栄養が低下します。異臭や異常な味がする場合は注意が必要です。
③中心空洞症
出典: @nanagon_2525514
【中心空洞症とは】
じゃがいもの中心空洞症は、収穫後にじゃがいもの中央に空洞ができる病気や障害です。通常、成長不均等や水分供給の過剰が原因で発生します。じゃがいもが急速に成長する際、水分の吸収が不均等に行われ、中央部分が空洞になる病気です。
【食べる際の注意点】
中心空洞症のじゃがいもは、見た目に空洞があることがありますが、食用するには問題がないため安心して摂取できます。味や栄養に影響はなく、加熱調理をしても問題はありません。
④黒色心腐病
出典: @ginji_1010
【黒色心腐病とは】
黒色心腐病の障害があるじゃがいもは、じゃがいもの中央部がポリフェノール酸化酵素の作用で黒色に変色する病気です。主に湿度管理が不足したり、収穫後の保管が不適切だったりすると発生しやすいです。
【食べる際の注意点】
黒色心腐病のじゃがいもを食べる際の注意点は、変色部分を切り取り、新鮮な部分を利用することです。この病気は見た目に影響を与えますが、食用には問題がありません。加熱調理しても安全ですが、品質は低下します。
⑤褐色心腐病
【褐色心腐病とは】
じゃがいもの褐色心腐病は、通気不足や高温多湿な保存環境でじゃがいもが収穫後に発生する病気です。これは主に真菌によって障害が起きるもので、じゃがいもの内部組織が崩れて褐色に変色し、品質を損なう可能性があります。
【食べる際の注意点】
褐色心腐病のじゃがいもを食べる際の注意点は、変色した褐色部分を切り取り、新鮮な部分を利用することです。この病気は見た目に問題を与えますが、食用には問題がありません。加熱調理しても安全ですが、品質は低下します。
⑥輪腐病
出典: @fumi_fumi_mama
【輪腐病とは】
じゃがいもの輪腐病は、輪切りにすると表面が褐色で、かさぶた状の隆起や崩れが生じる病気です。バクテリアによる感染が原因で、輸送や貯蔵中に発生しやすいといわれています。じゃがいもの外観や食感に悪影響を与えます。
【食べる際の注意点】
輪腐病のじゃがいもを食べる際は、変色や隆起がある部分を切り取り、健康な部分を選びましょう。見た目に問題がある場合は、避けるか、選別することが重要です。
⑦黒あし病
【黒あし病とは】
じゃがいもの黒あし病は、土壌中の真菌による病気です。じゃがいもの根部が黒ずみ、葉が枯れているのが特徴です。
【食べる際の注意点】
黒あし病のじゃがいもを食べる際の注意点は、黒ずんだ根部や枯れた葉を避け、健康な部分を選べば問題はありません。感染が進行すると品質が低下する可能性があります。加熱調理しても安全ですが、見た目に注意して選別し、変色が進んでいる場合は避けるようにしましょう。
⑧ゼブラチップ病
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【ゼブラチップ病とは】
じゃがいものゼブラチップ病は、バクテリウムによる病気で、じゃがいもの葉や茎に独特の斑紋が現れます。感染するとじゃがいもが斑紋模様のチップ状に変色し、加熱すると異臭が発生することがあります。この異臭は有害であり、感染部分を摂取すると健康に悪影響を及ぼす可能性があり危険です。
【食べる際の注意点】
ゼブラチップ病のじゃがいもを食べる際の注意点は、障害のある斑紋模様の部分を切り取り、健康な部分を利用することです。障害の斑紋模様がある部分を切り取れば、問題なく食べることができます。
(*じゃがいもの中身が黒い原因について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください)
じゃがいもに黒い斑点がある原因は?【皮】
じゃがいも皮に黒い斑点がある原因は何なのでしょうか。ここからは、じゃがいもの皮に見られる黒い斑点ができる原因について説明します。
①そうか病
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【そうか病とは】
じゃがいものそうか病は、土壌中のストレプトマイセス属の細菌によって引き起こされる病気です。じゃがいもの表面にコルク質の褐色の斑点やくぼみができます。感染は土壌中のバクテリアがじゃがいもに付着することにより発生し、主に酸性の土壌で発生しやすいです。
【食べる際の注意点】
そうか病のじゃがいもを食べる際の注意点は、褐色の斑点やくぼみがある部分を選別し、健康な部分を利用することです。感染はじゃがいもの外観に影響しますが、食用には支障がありません。加熱調理することで、安全に問題なく食べられます。
②皮目肥大
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【皮目肥大とは】
じゃがいもの皮目肥大は、栽培中に肥料の過剰な施肥や、土壌中の栄養不足などが原因でできる病気です。じゃがいもの皮にでこぼこや盛り上がりが生じるのが特徴です。
【食べる際の注意点】
皮目肥大のじゃがいもを食べる際の注意点は、でこぼこや盛り上がりがある部分を切り取り、健康な部分を選んで利用することです。通常は見た目の問題であり、食用には問題がありませんが、皮の処理には注意が必要です。適切に洗浄して皮を正しく剥くことで、美味しく安全に食べることができます。
③黒あざ病
【黒あざ病とは】
じゃがいもの黒あざ病は、じゃがいもが感染した際に皮膚に黒い斑点やあざができる病気や障害です。これは通常、農薬や保存中の湿度管理の不足などが原因で発生します。
【食べる際の注意点】
黒あざ病のじゃがいもを食べる際の注意点は、黒い斑点やあざ・変色のある部分を選別し、健康な部分を利用することです。この病気は見た目に悪影響を与えますが、食用には支障がありません。皮を剥いてしまえば、中身は通常通り食べることができます。
じゃがいもに黒い斑点がある原因は?【茹でた時】
じゃがいもを茹でたときに、皮に黒い斑点がある原因は何なのでしょうか。ここからは、茹でたじゃがいもに黒い斑点ができる原因について紹介します。
フェノール化合物と鉄の統合が原因
【フェノール化合物と鉄の統合とは】
じゃがいもを茹でる際に、フェノール化合物と鉄が統合する現象は、じゃがいもの内部のポリフェノール酸化酵素が酸素と反応して酸化されて鉄と結合することによって起こります。この反応により、じゃがいもが黒色に変色します。
【食べる際の注意点】
フェノール化合物と鉄が相互作用して変色したじゃがいもは、病気や障害があるわけではないため、食べても問題はありません。見た目が気になる時は、変色した部分を取り除いてください。
じゃがいもの斑点が紫・ピンクの場合は?
じゃがいもの斑点が紫やピンクの場合は、何か問題があるのでしょうか。ここからは、じゃがいもの斑点が紫・ピンクになる原因について紹介します。
高温・黒色心腐が原因の可能性が高い
じゃがいもの皮に紫やピンクの斑点が見られる場合、高温や黒色心腐の病気や障害がある可能性が高いです。
高温環境では、じゃがいもが過剰に成長し、皮が色素沈着することがあります。黒色心腐は、じゃがいもが酸化すると皮が変色する障害です。これらの症状は主に環境ストレスや保存中の問題によるもので、防ぐためには適切な温度と湿度管理が必要です。
(*じゃがいもの中がピンク色の場合について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください)
取り除けば食べれるが腐っていないか注意しよう
紫やピンクの斑点があるじゃがいもは、取り除けば食べられますが、腐っていないかを注意深く確認しましょう。このような斑点は、じゃがいもがストレスや環境の変化に対応する一環として生じることがあります。しかし斑点が表面だけでなく深部にも広がっている場合、腐敗の兆候があり、病気や障害などの問題が起きている可能性があります。
購入時には外観や触感でじゃがいもが健康であるかを確認し、斑点が異常な範囲に広がっていないかを見極めることが重要です。じゃがいもを保存する際は湿度や温度の管理に気を配り、定期的に状態を確認して、異常が見られた場合は早めに取り除くなどの対策が効果的です。
(*じゃがいもが腐るとどうなるかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
じゃがいもの斑点を防ぐ保存方法は?
じゃがいもの斑点を防ぐためには、温度や湿度を適切に保ち、通気性のある袋やバスケットに入れて光が当たらない冷暗所に保存することが重要です。湿度が高すぎると腐敗しやすく、通気性のない袋では湿気がこもりやすくなります。また、高温や光にさらされるとじゃがいもが急速に老化し、斑点ができやすくなります。
定期的に確認して新鮮な状態を維持するためにも、傷ついた部分や変色が見られたら、すぐに取り除きましょう。保存環境の管理と定期的な点検は、じゃがいもの品質を保つために欠かせません。
(*じゃがいもの保存方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
じゃがいもの黒い斑点の原因を知ろう
じゃがいもの黒い斑点の主な原因は、高温や湿度の変化によるストレス・腐敗菌や真菌の感染・保存中の傷や傷みなどです。これらの要因が組み合わさると、皮膚に黒い斑点が現れることがあります。この記事を参考に、じゃがいもの黒い斑点の原因を知りましょう。