鯉こくはまずい？洗い/うま煮など鯉料理を食べた人の口コミも紹介！

地域によってはあまり馴染みのない、鯉こく・鯉の洗いなどの鯉料理をまずいと言う人もいます。好き嫌いなどの個人差もありますが、鯉料理がまずいと感じてしまうのはなぜなのか解説していきます。

鯉料理がまずいと言われてしまうのは、鯉は淡水魚のため臭みを強く感じることがあるためです。これは魚のニオイではなく池や川の微生物や泥などによるものですが、海水魚にはないため臭いと感じます。鯉こくは淡水魚である鯉を使用した長野県の郷土料理で、鯉を輪切りにして味噌で煮た料理です。

他の地域では食べないため、まずいと聞く淡水魚である鯉を食べるのに躊躇する人もいますが、綺麗な川で育つ鯉に臭みはありません。また、時間をかけて煮込むことで鯉の臭みも消えて甘露煮のようになり、白身の鯉のふんわり感と脂の味わいが楽しめます。

まずいと言われている鯉ですが、実際に鯉こくを食べたことがある人はまずいと言っているのでしょうか。鯉こくがまずいのか美味しいのか、味わいについての口コミを紹介するので参考にしてください。

鯉料理には、鯉こく以外にも洗い・うま煮・刺身などがあります。それぞれどのような味わいなのか、食べたことがある人の口コミを紹介するので参考にしてください。

鯉こくなどの鯉料理は好き嫌いもあり、まずいと言われてしまうことがあるのが事実です。しかし、味わい以外にも鯉料理を食べるデメリットがあるので紹介します。

鯉には寄生虫がいることがあり、代表的なものには顎口虫や肝吸虫などが挙げられます。顎口虫は人間のの体内では成虫にはなれないようですが、幼虫のまま体内を移動して皮膚や脳、眼球などに到達する寄生虫です。肝吸虫は肝臓に寄生して、肝機能障害を引き起こしてしまいます。

これらの寄生虫は鯉を生で食べることで感染する危険があるもので、沼や川で釣ったものにはいる可能性があります。綺麗な清流や食用として養殖された鯉には寄生虫の心配は少ないですが、地域によっては餌から侵入することもあるので鯉料理が好きでも生で食べることは避けるのが無難です。

鯉毒とは鯉の胆嚢にある毒で、摂取すると下痢や腹痛、嘔吐などの症状が現れます。魚体が大きい鯉は胆嚢のサイズも大きくなるため、1匹分でも体に害が及んでしまうほどの毒を含むことが多いです。中国では、同じコイ目のソウギョを食べての死亡例もあり、腎不全や肝機能障害など重篤な症状を引き起こすこともあります。

鯉の胆嚢はかつて、鯉料理ではなく鯉胆という生薬として滋養強壮や眼精疲労に効果的と用いられてました。しかし、鯉毒での重篤な症状が出るリスクを考えると鯉料理が好きでも鯉の胆嚢は食べない方がいいでしょう。

地域によっては食べることの少ない鯉料理ですが、どのようなものがあるのでしょうか。定番の鯉こくとおすすめの鯉料理を紹介するので、参考にしてください。

鯉こくは鯉の一番伝統的な食べ方で、赤味噌や白みそなど地域や店によって違いはあるようですが時間をかけてじっくり煮込んで味を入れるのがポイントです。味噌を入れる前に鯉を煮込み、アクを取ることで臭みのない美味しい鯉こくになります。

鯉のうま煮は、こまめにアクと脂を取りながら丁寧に煮込むことで濁りなく透き通ったタレに仕上がります。出来上がってすぐでも美味しいですが、一度冷ますと身が締まり味が染み込むのでより美味しいです。

鯉の洗いはわさび醤油でも美味しいですが、酢味噌で食べると鯉の身の甘みがより引き立ちます。酢味噌を付けて食べるのではなく和えておくことで、味が馴染んでより濃厚な味わいになっておすすめです。

（＊鯉の洗いの味について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。）

地域によってはあまり馴染みのない鯉こくなどの鯉料理ですが、臭みやまずいと感じるかは個人差があります。しかし、鯉料理でしか出せない味わいが好きという人もいるので、食べたことがない人はぜひ一度試してみてください。