カレーの冷凍がまずい...原因は?対処法や解凍法・アレンジも紹介!
カレーの冷凍がまずい原因を知っていますか?今回は、カレーの冷凍がまずい〈食中毒・分離・ぼそぼそ〉などの原因や、ジップロックなどを使う保存方法を紹介します。冷凍したカレーのまずくならない解凍方法や、美味しく食べる方法・アレンジレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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カレーの冷凍がまずい…
子供から大人まで人気のカレーは一度に沢山作る人も多く、余ったときや忙しい日のお助けメニューとして冷凍しておきたい人も多いです。しかし、冷凍したカレーはまずいと感じてしまう人もいます。ここではまずいと感じる原因や、おすすめの保存方法、解凍の仕方のコツや美味しく食べる方法、レシピを紹介します。
カレーの冷凍がまずい原因は?
家庭料理として人気の高いカレーですが、なぜ冷凍するとまずいのでしょうか。ここでは、冷凍したカレーがまずいと感じてしまう原因について詳しく説明します。
①野菜の水分が抜けたから
冷凍したカレーがまずいのは、野菜の水分が抜けてしまったからです。以下は、冷凍に不向きな野菜です。
・人参
・大根
・茄子
・レタス
・ごぼう
・じゃがいも
・さつまいも
これらの野菜は冷凍や解凍をすることで、野菜の細胞が壊れて水分が抜け、食感も変わってきてしまいます。特にじゃがいもなどの根菜類は、ぼそぼそとした食感になってしまうのでまずいと感じる原因になります。
②解凍時に分離したから
冷凍したカレーは、解凍時に分離するとまずくなります。主に水分量が関係しており、カレールーに含まれる油分と野菜の水分が、解凍する中で分離してまずいカレーになってしまいます。水分を多く含むじゃがいもや人参等の野菜を使用していることや、熱いカレーの蒸気の水分が凍って容器に残り、解凍時に余分な水分として出てしまうのが原因です。
③傷んだ・腐ったから
解凍したカレーがまずいときは、保存や、解凍する過程で傷んだり腐っている可能性があります。以下に腐ったカレーの特徴を説明します。
・糸を引いている
・通常よりとろみが強い
・表面に白い膜や泡がみえる
・白や緑の斑点がみられる
・酸っぱいにおいがする
・口に入れると舌が痺れたり酸味を感じる
まず糸を引いたり斑点があるなど、見た目からあきらかにいつもと違う場合はカビている可能性が高いです。一部だけ取り除いても全体にいき渡っていることもあるので危険です。においや、酸味を伴う場合も腐っている可能性が高いので注意しましょう。
カレーの腐敗で特に注意が必要なのが、ウェルシュ菌という食中毒を引き起こす原因となる菌です。この菌の怖いところは100度で6時間加熱しても死滅しないことで、カレーは空気を嫌うウェルシュ菌が生きやすい特徴がそろっています。食中毒をおこすと、腹痛や下痢などの症状を発症し場合によっては重症化することもあるので十分に気をつけましょう。
(※腐ったカレーの特徴や食べた時の対処法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
カレーのまずくならない冷凍方法・期間は?
カレーを冷凍するとまずくなるという見解もありますが、まずくならない冷凍方法、期間はあるのでしょうか。おいしく食べる冷凍方法の手順や期間について紹介するので、参考にしてください。
①野菜をみじん切りやすりつぶしてから冷凍する
野菜入りのカレーを冷凍したいときは、野菜をみじん切りやすりつぶして冷凍するとよいです。じゃがいもや人参などの野菜は、冷凍すると解凍したときに水分が抜けてもたついた食感になり美味しくありません。人参はみじん切りにし、じゃがいもはすりつぶすことで食感を損ねることなく食べられます。
②しっかり加熱する
カレーを冷凍するときは、十分に加熱をしましょう。加熱が不十分だと菌の増殖が起こりやすくなります。見た目でしっかり沸騰していると分るくらいまで温めることが大切です。またウェルシュ菌は空気を嫌います。鍋底からしっかりと混ぜて空気に触れさせることで、酸素がいき渡り、ムラなく火を通すことが出きます。
③素早く粗熱をとる
カレーを冷凍保存するときは、素早く粗熱を取りましょう。手順は以下のとおりです。
1.フライパンの上に保冷剤を並べる
2.カレーの鍋を保冷剤の上に乗せ、水をそそぐ
3.鍋の横側も保冷剤で覆う
このように鍋の周りを保冷剤で囲むことで急速に粗熱を取ることができます。途中で全体に空気をいき渡らせるようにかき混ぜながら行うことでさらに早く冷ませます。その他にも、金属製のバットの上に熱いカレーを入れ、濡れ雑巾などを下に引いて冷ます方法もおすすめです。
④小分けして密閉保存する
カレーを冷凍保存するときは、小分けにして空気が入らないよう密閉保存するのもおすすめです。手順は以下のとおりです。
1.ジップロックにカレーをそそぐ
2.ジップロックの空気を抜き、平らにする
3.保存袋のカレーを冷まして粗熱を取る
4.冷凍庫で保管する
ジップロックに入れるカレーの量は8割ほどを目安に、空気をしっかりと抜くことがポイントです。急速に粗熱を取るために、保存袋に入れたカレーはバットなどに乗せ、濡れ布巾や氷水で冷やしましょう。
冷凍したカレーは1ヶ月程度日持ちする
冷凍したカレーは1か月程度、日持ちします。常温保存や、冷蔵保存と比較すると菌の繁殖もしにくい環境で、食中毒の危険性も少なくなるのでおすすめの保存方法です。冷凍保存するときは、しっかり加熱して素早く粗熱を取り、野菜の大きさや保存の仕方に注意しましょう。
カレーの冷凍がまずくない解凍方法は?
冷凍したカレーは解凍方法にも工夫はが必要です。ここでは、カレーの冷凍がまずくない解凍方法について説明します。
①自然解凍
冷凍のカレーを自然解凍する手順は以下の通りです。
1.冷凍カレーを冷凍庫から冷蔵庫へ移す
2.鍋や耐熱容器にカレーを入れる
3.鍋やレンジで再加熱する
再加熱する半日から一日前に、冷凍庫から冷蔵庫へ移動して自然解凍する方法です。この方法は冷凍前との味の変化も少なく、簡単で失敗するリスクも少ないのでおすすめです。しかし、時間はある程度かかるので急ぎの時にはあまり向きません。そのような時は次の方法を試してみてください。
②流氷解凍
冷凍カレーを流水解凍する手順は以下の通りです。
1.ボウルに多めに水を入れる
2.ジップロック等に入った冷凍カレーを入れる
3.耐熱容器や鍋に移し替え、再加熱する
流水解凍は自然解凍に比べて時間の短縮にもなります。しかし流水の中で一定時間以上放置すると、菌が増殖する可能性があるので注意が必要です。夏は5分、冬は10分~15分を目安に解凍してください。
(※冷凍カレーの解凍方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
冷凍したカレーを美味しく食べる方法は?アレンジレシピ3選!
冷凍カレーを使用したアレンジレシピを3つ紹介します。時短で本格的なカレーうどんが作れるレシピや、じゃがいもなどの食材をつぶした冷凍カレーを活かして作れるコロッケやドリアのレシピを紹介します。参考にしてみてください。
①カレーうどん
常温解凍または流水解凍したカレーと鶏肉を鍋で温め、出し汁と白だしで味を整えたカレーうどんのレシピです。仕上げに水溶き片栗粉でとろみをつけ、鰹節でさらに香りを出すのがポイントです。蕎麦屋で食べるような本格的なカレーうどんを短時間で作ることができます。
②カレーコロッケ
冷凍のカレーで作るカレーコロッケのレシピです。適当な大きさに切ったじゃがいもを耐熱容器で加熱し、カレーと混ぜ合わせて油で揚げます。カレーの具材はあらかじめ潰しておきましょう。カレーの量が多すぎると、コロッケの形が崩れやすいので注意してください。
③カレードリア
冷凍カレーで作れるカレードリアのレシピです。バターと炒めたごはんに小麦粉、牛乳を加え、耐熱皿に移します。上から、カレー、チーズをかけてトースターで3~4分焼いたら完成です。ごはんとカレーは熱々のうちにトースターで焼くのがポイントです。
カレーの冷凍がまずい原因を知ろう
カレーの冷凍がまずい原因は、じゃがいもなどの野菜の水分が抜け、食感や風味が変わってしまったことや、正しい保存方法をせずに腐ってしまった可能性があげられます。保存するときは急速に冷まし、具材を細かくすりつぶしたり、空気を入れないよう密閉して保存しましょう。紹介したアレンジレシピを参考に最低でも1か月以内には食べきりましょう。