レモンハーブは植えてはいけない?理由は?メリットや育て方・使い方も紹介!
レモンバームは植えてはいけないのでしょうか?今回は、レモンバームは植えてはいけない理由や、〈地植え・プランター〉別の失敗しない育て方を紹介します。レモンバームを植えるメリットや、植えてはいけないハーブ3選も紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
レモンバームは植えてはいけないって本当?
鮮やかな緑色の葉とレモンのような爽やかな香りが特徴のレモンバームは、植えてはいけないと言われているようですが、本当なのでしょうか。ここではレモンバームを植えてはいけないと言われる理由について、理由別に詳しく紹介します。レモンバームについて誤解されている点についても紹介するので、参考にしてください。
レモンバームは植えてはいけないと言われる理由は?
レモンバームを植えてはいけないと言われるのには、どんな理由があるのでしょうか。以下に、レモンバームを植えてはいけないとされる理由について紹介します。レモンバームの特徴で誤解されている事柄も紹介するので、参考にしてください。
①繁殖力が強い
ハーブの一種のレモンバームは繁殖力がとても強く、増え過ぎてしまうという懸念から植えてはいけないと言われています。多年草のレモンバームは丈が30~90cmくらいまで成長するだけでなく、強力な根を持ち短期間で繁殖して広がる植物です。
レモンバームを地植えの方法で栽培していると、根が広がって庭がレモンバームで埋め尽くされてしまうおそれがあり、注意が必要です。またレモンバームの生命力の強さが影響して、他の植物が育ちにくくなることもあります。
②寄ってきた蜜蜂に刺される
レモンバームを植えてはいけないと言われるのには、レモンバームに寄って来た蜜蜂に刺されるかもしれないというリスクも理由になっています。レモンバームはたくさんの花を咲かせるハーブでもあり、花には蜜が豊富に含まれています。
レモンバームはメリッサという別名を持っており、メリッサとは古代ギリシャ語で蜜蜂を意味する言葉です。ギリシャなどの地中海地域では蜂蜜の採取を目的に、レモンバームを養蜂植物や蜜源植物として栽培していた歴史があるそうです。
蜜蜂はレモンバームの花の香りや蜜に引き寄せられて何度も近づいてくるので、鑑賞や栽培の作業中に蜜蜂に遭遇して刺されてしまう可能性があります。小さな子どもやペットの他に、蜜蜂に刺されるとアナフィラキシーショックを起こすリスクのあるアレルギー体質の人も、注意が必要です。
③香りを不快に感じる人がいる
レモンバームの香りを不快に感じる人がいることも、植えてはいけない理由の1つになっています。新鮮なレモンバームは香り豊かですが、品質が低下したものは不快な匂いがする可能性があり、匂いが原因となって隣人トラブルが起きてしまうおそれがあります。
elz
@6elz
レモンバームやレモングラスが苦手な人って結構いるようで、自分の周りだとさわやかで好きって人とあれは食べ物が腐った臭いと言う人とはっきりわかれてる。あの香りが腐臭にしか感じない毒素のは確かで、そういう遺伝子でもあるのかなー不思議
④毒性を持つという誤解
レモンバームを植えてはいけないと言われる理由に、レモンバームが毒性を持つ植物だと誤解されているということもあります。レモンバームは毒性が低く、生で食べることも可能なハーブです。また胃腸の調子を整える作用など、体に良い効能があるのもレモンバームの特徴です。
レモンバームティーを飲むと、消化不良や胃の不快感、膨満感などの改善が期待できるといわれています。また妊娠中につわりがある場合にレモンバームティーを飲むことで、症状を和らげる作用もあるとされています。
ただし摂取量によっては妊婦の身体に影響を与える可能性があり、注意が必要です。妊娠中にレモンバームを飲む際には、事前に医師に相談することをおすすめします。
レモンバームを植えるメリットは?
レモンバームを植えることによって得られるメリットには、どんなものがあるでしょうか。ここからは、レモンバームを植えることによるメリットについて紹介します。レモンバームを活用できる料理についても紹介するので、参考にしてみてください。
①蜜蜂が花粉を運び他の植物の受粉を促す
蜜蜂に好まれるレモンバームを植えていると、蜜蜂が運ぶ花粉が他の植物の受粉を促してくれるというメリットがあります。受粉が必要な果樹などのそばにレモンバームを植えることによって、レモンバームに引き寄せられて訪れた蜜蜂の動きが、果樹の受粉の助けになってくれます。
②観賞用として楽しめる
レモンバームを植えると、観賞用として楽しむことが出来るというメリットもあります。レモンバームには様々な品種があり、黄色い斑入りの葉のものや、明るい黄緑色の葉を持つものなどがあります。
また夏の終わり頃になると淡い黄色やピンク、白色の小さな花を咲かせるのもレモンバームの特徴です。可愛らしいレモンバームの花は、茎の先端に4~12輪くらい輪生します。
③料理に活用できる
料理に様々な活用方法があることも、レモンバームを植えるメリットの1つです。良く知られるものにはハーブティーがあり、新鮮なレモンバームに熱湯を注ぐだけで爽やかなハーブティーを楽しむことが出来ます。レモンバームをはちみつ漬けにするのもおすすめで、紅茶やヨーグルトなどの香りや甘み付けに重宝します。
レモンバームは肉にも魚にも良く合い、料理を美味しくするだけでなく肉や魚の生臭さを消してくれるハーブです。またレモンバームをサラダやスープなどに加えることで、料理の風味が良くなります。
バターにレモンバームを混ぜ込んでハーブバターにしたり、塩と合わせてハーブソルトにしたりなど調味料のアクセントとしての使い方もできます。料理に様々な使用方法があるレモンバームを植えると、好きなときに使うことが出来て便利です。
レモンバームの失敗しない育て方は?注意点は?
栽培方法 | 鉢植え(プランター) | 地植え(庭植え) |
栽培環境・日当たり | プランター・水耕 | 日当たり・風通しの良い場所 |
水やり | たっぷり | 乾燥していたら |
肥料 | 緩効性肥料 | ボカシ肥料 |
種まき・植え付け・植え替え | 3~4月・9~10月 | 4月上旬~5月下旬・10月 |
その他 | 病害虫に注意 | 葉の色が悪い場合は薄めた液体肥料を与える |
レモンバームは日当たりの良い環境を好みますが、夏の直射日光や高温は苦手なので注意しましょう。レモンバームを土に植えて育てる場合は、プランターでの栽培がおすすめです。
水はたっぷりと与えますが、根腐れを予防するために、水の溜まりやすい環境にならないよう注意する必要があります。手軽な水耕栽培にするもおすすめで、レモンバームをコンパクトに育てられるとともに繁殖のし過ぎも抑制できます。
レモンバームは栄養価の高い土壌を好むハーブなので、肥料は定期的に与えるようにしてください。緩効性肥料は植え付け前に土に混ぜ込んでおく以外に、生育期の3~6月の間に株元に巻きます。液体肥料を使用する場合は、1週間から10日に1回の頻度で与えましょう。
レモンバーム以外の植えてはいけないと言われるハーブは?
レモンバーム以外に植えてはいけないと言われるハーブには、どんなものがあるでしょうか。以下に植えてはいけないとされる、レモンバーム以外のハーブを紹介します。それぞれのハーブの特徴も詳しく紹介するので、参考にしてください。
①竹・笹
生命力が強い竹や笹など竹の仲間の植物は、植えてはいけないと言われています。竹の仲間の植物は繁殖力が旺盛で成長するスピードも速く、群生するという特徴もあります。地植えの竹の繁殖で近隣に迷惑がかかる可能性もあるので、住宅街の庭で竹の仲間を育てることはお勧めしません。
(*たけのこが成長するとどうなるかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②オレガノ
植えてはいけないと言われるハーブにはオレガノもあり、非常に繁殖力が強いオレガノを地植えの方法で栽培すると、増え過ぎる可能性があり注意が必要です。レモンバームと同様に、オレガノを育てる場合も、地植えではなくプランターで栽培する方法がおすすめです。
(*オレガノの植え方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
③ローズマリー
針のような形の葉と青や紫色の小花が特徴のローズマリーも、植えてはいけないと言われるハーブに挙げられます。成長は比較的遅めですが、長年育てていくうちに木質化してボリュームのある低木に成長します。ローズマリーを地植えで育てる場合は、大きくなり過ぎないように適切な剪定をしながら育てることが必要です。
プランターでローズマリーを植えることも可能ですが、根の張りが強くすぐにプランターの中が密になってしまうので、大きめのプランターで育てるのがおすすめです。またプランターで育てたローズマリーは、様子を見ながら1~2年ごとに植え替えを行いましょう。
レモンバームは植えてはいけないと言われる理由を知ろう
生命力が強くて旺盛に繁殖するレモンバームは、地植えにすると増え過ぎることから植えてはいけないハーブの1つとされています。レモンバームを育てる方法は、増え過ぎの心配が必要ないプランター栽培や水耕栽培の方法がおすすめです。紹介した失敗しない育て方や注意点も参考に、レモンバームの栽培を楽しんでみてください。