チャービルとは?効果・効能は?保存法・使い方や活用レシピなど紹介!
【野菜ソムリエ監修】チャービルというハーブを知っていますか?チャービルはフレンチで使われることの多い、人気のハーブです。今回は、チャービルの〈効能・使い方・保存方法・味〉など特徴を紹介します。チャービルを使ったレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
チャービルとは?

チャービルは、フランス語ではセルフィーユ、他にもウイキョウゼリやフレンチパセリとも呼ばれるハーブです。チャービルは、メインとして扱われることは少ない料理の脇役的な食材ですが、一体どんなハーブなのでしょうか。
チャービルは香り・甘味が特徴のハーブ
チャービルは、料理やスイーツに多様されているハーブですが、使われていることに気づかないことも多いかもしれません。大抵は一番上に添えられているハーブで、見た目の形もきれいですが、料理やスイーツの味を邪魔しない上品な香りや甘味が特徴です。フレンチパセリなどと呼ばれますが、パセリとは違って香りや味にクセがありません。
こちらは、ゆでたまごに海老、焼きパプリカのマリネ、ケイパー。最後にチャービルを飾り付けます。 pic.twitter.com/7wZZD300rK
— うちぐるめまちぐるめ (@uchi_gourmet) August 14, 2020
𖡿 オレンジタルト 。
— n a m i ≛ (@u_uo0_natural) May 16, 2020
冷凍庫にあったもので
組み立てたタルト。
冷凍庫の中ちょっとスッキリしました✨
チャービルは種から育てた物🌿
可愛さ満点✨
どんどん大きくなって(*˘˘*).。.:*♡#お菓子作り好きな人と繋がりたい #コッタ #タルト #StayHome #おうち時間 #おうちカフェ pic.twitter.com/8ePmx4yRqG
チャービルの種類
チャービルは良い香りのするハーブですが、葉以外の部分も食べることから以下のような種類に分けられます。
・チャービル
・ルートチャービル
チャービルと呼ばれているのは、一般にハーブとして使われる葉の部分で、付け合わせのように使われることがほとんどです。一方のルートチャービルとは根の部分ですが、生でも食べられ、人によっては栗あるいは人参とくるみを合わせたような味だと感じるようです。日本の根菜と同じように、冬場にシチューなどに入れて使用されます。
ルートチャービルは、根を食用として栽培した場合には、葉に毒が含まれるため食用にできません。そのため、葉を食用とするときと根を食用とするときで別々に栽培される変わった食材です。レシピなどにチャービルと書かれている場合は、ルートチャービルではなく葉の方を使用することを覚えておきましょう。
チャービルの値段
スーパーなどで販売されているチャービルの値段は、葉のチャービルの場合は190~350円くらいが相場です。家庭菜園でも育てることもでき、その場合にはタネは200円くらいで購入できます。なお、ルートチャービルは1kgあたりが3000円以上する高級食材です。
チャービルの効果・効能は?

ヨーロッパでは、食材というよりも薬草と認識されているチャービルには、美容と健康に良い効果・効能があります。ここでは、チャービルの効果や効能とはどのようなものかを紹介します。
①整腸効果
チャービルには、お腹の状態を整え、胃腸の消化吸収を助ける効能があります。チャービルが、肉料理などの油っこい料理の付け合わせに用いられることが多いのはそのためです。フランスでは民間療法としてチャービルを消化不良のときに食べる使い方もあります。
②デトックス効果
チャービルにはビタミンCやβカロテンなどの栄養素が含まれており、解毒作用によって体に溜まった老廃物を尿や汗で流し出す効果があります。むくみや肌のくすみ改善にも働きかけ、アンチエイジングやダイエット効果も期待できるでしょう。
③血行改善効果
チャービルをハーブティーなどで煮だして飲んだ場合には、血行をよくする効果が期待できます。鉄分も含まれているため、冷え性だけではなく貧血の改善につながります。全身に血が巡ると新陳代謝がよくなり、ウォーキングなどの前に飲むと運動効果の向上にも役立つでしょう。
④高血圧の予防効果
チャービルにはミネラルの一種であるカリウムが含まれており、塩分の摂り過ぎなどで増えすぎた血液の中のナトリウムを汗や尿と一緒に体外へ排出する効果が期待できます。塩分の摂りすぎは高血圧につながると言われていますが、チャービルを摂り入れることで高血圧の予防もできるのがメリットです。
チャービルの使い方・食べ方のポイントは?

チャービルは、健康に良い効果があることが分かりましたが、実際に使ってみるときにはいくつか注意点があります。ここでは、チャービルの使い方や食べ方のポイントを紹介します。
加熱せず仕上げに使う
チャービルは加熱せずに、下記の料理などの仕上げに使うのがおすすめです。
・ケーキ
・脂っこい魚・肉料理
・サラダ
・パスタ
・スープ
・卵料理
チャービルは加熱すると香りが落ちる上に栄養価も落ちてしまうので、生の状態で使用しましょう。パセリと同様に使えて、パセリよりも風味が良いので、パセリを使うような料理であればチャービルに変えても基本的に問題ありません。ケーキや料理の最後に飾りとして添えるか、サラダに具材としてちぎって入れるなどの食べ方がおすすめです。
春日爽花
野菜ソムリエ
チャービルは葉の見た目がパセリに似ているので「グルメのパセリ」と呼ばれることもあります。パセリの置き換えとして使うことで風味が増すので、代用というよりはグレードアップが期待できます。
セリアレルギーの人は使わない
チャービルはセリ科の植物で、セロリ・パセリ・三つ葉・明日葉などと同じ仲間です。セロリなどのセリ科の植物でアレルギー症状を起こしてしまう人の場合は、チャービルを食べた場合にも呼吸困難などを引き起こしかねないので、使わないように注意しましょう。
チャービルの保存方法は?

チャービルはそこまで一度に多くの量を使わない場合もあり、新鮮なチャービルを買ってきたものの一度の料理で使いきれない場合もあるでしょう。ここでは、そのような時に役立つ鮮度を落とさずに保存する方法を紹介します。
チャービルは冷蔵保存がおすすめ
チャービルを保存する場合は、下記のポイントを守って冷蔵保存してください。
・軽く水で洗う
・水気は落としすぎない
・密閉できるビンまたはタッパーにふんわり入れる
乾燥も風味が落ちる原因となるため、ビンやタッパーの中に軽く水気がある状態で保存すると良いでしょう。チャービルは冷凍すると風味がなくなってしまうため、冷凍庫での保管はおすすめできません。
春日爽花
野菜ソムリエ
チャービルは家庭菜園で育てることができます。しかし暑さと乾燥に弱いため直射日光の当たらないあたたかい場所で育てるとよく育ちます。家庭菜園する事でとれたての風味の良いチャービルを使って料理をすることができます。
チャービルを使ったレシピ
栄養価が高いチャービルは、新鮮なうちに食べきるのがおすすめです。ここではチャービルが余ってしまった時にも役立つレシピを紹介するので、参考にしてみてください。
①オムレツ
オムレツの生地にもチャービルなどのハーブをを混ぜることで、上品でさわやかな味に仕上げたレシピです。見た目の彩りも良く、トマトを添えるとより華やかになります。
②マグロのレアステーキ
マリネにしたマグロを軽く焼いて、チャービルを添えて飾り付けたレシピです。マスタードを添えると一味違った美味しさになるので、好みに応じて足してみてください。
③キャロットサラダ
チャービルは脇役的な食材として使われがちですが、サラダの具材として使うこともできます。サラダに使うことで、チャービルの持つ栄養素をしっかりと摂れます。味にクセがないため、どんなドレッシングでも合うでしょう。
④チャービルのスープ
チャービルを沢山消費したい時には、こちらのレシピのようにスープにするのもおすすめです。ただし、熱を加えすぎると香りが飛んでしまうため、チャービルを加えてからは加熱しすぎないように注意しましょう。
⑤タルタルソース
チャービルは、タルタルソースに混ぜて使うのもおすすめの使い方です。タルタルソースを作るのが面倒な場合は、マヨネーズに混ぜるだけでも普段とは違ったハーブの良い香りが味わえます。
チャービルを使ってみよう
チャービルとはどのような食材か、その種類や値段、使い方も併せて紹介しました。チャービルは栄養価も高く、料理に取り入れやすい食材で、とても優秀なハーブであることが分かりました。チャービルを加えることで食事の彩りも良くなるので、ぜひ積極的に摂り入れてみてください。