きゅうりが腐る・傷むとどうなる?見分け方は?正しい保存方法も紹介!
【野菜ソムリエ監修】きゅうりが腐る・傷むとどなるか知っていますか?今回は、きゅうりが腐った時の〈臭い・色・見た目〉など見分け方や、〈常温・冷蔵・冷凍〉など保存法別に腐るまでの期間の目安を紹介します。新鮮なきゅうりの特徴や腐ったきゅうりを食べた場合の対処法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
きゅうりは腐ると見た目や色などが変化しますが、全部が腐っているわけではなく、食べても大丈夫な場合もあります。きゅうりが腐る状態と腐ってはいないけれど、劣化した状態について詳しく解説します。
①かなり苦い
きゅうりの苦味は腐って起こる味の変化ではなく、きゅうりに含まれている「ククルビタシン」という成分が苦味の原因です。きゅうりの栽培環境によって、この成分が多く苦味が強くなってしまう場合があります。
苦味成分は少量なら摂取しても問題ありませんが、多く食べてしまった場合は下痢などの症状が出たり、食中毒を起こす場合もあります。きゅうりを食べて、かなり苦いと感じたら食べない様にしましょう。
(*きゅうりが苦い原因について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②中身がスカスカで空洞がある
きゅうりの中身に空洞ができてスカスカになったきゅうりは空洞果と呼ばれ、きゅうりの育った環境が高温・乾燥・日照不足など水分不足で起こる状態です。食べることに問題はありませんが、空洞ができてしまったきゅうりは水分が抜けた状態なので味が落ちています。
③断面が白・赤・黄色など変色している
断面が白くなったきゅうりは時間が経ち、水分が抜けて鮮度が落ちて味も悪くなりますが、食べられます。実が赤くなるのは低温障害によるもので、保管している冷蔵庫の冷たさが原因で凍傷のような状態になり、繊維が劣化して赤みを帯びた状態です。こちらも味が落ちているので、加熱するなど生食以外の食べ方がおすすめです。
断面が黄色くなっているのは収穫から時間が経ち、熟れています。完熟後に収穫され美味しく食べられるきゅうりと異なり、緑色の状態で収穫したきゅうりが時間を置いて熟れた場合は食べられません。
(*きゅうりが白や黄色になる原因について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
④中身が茶色・褐色に変化
きゅうりは、保管していると傷みが進んで行きます。きゅうりの内部が赤や黄色になり、さらに傷みが進行すると茶色や褐色に変化していくのは、かなり傷みが進行している証拠です。すでに腐りかけている可能性があり、無理に食べると食中毒の原因にもなるので注意しましょう。
(*きゅうりの中が茶色い場合は食べられるかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
⑤きゅうりの皮が白い
きゅうりの表面にブルームと呼ばれる白い粉が付いていることがあります。ブルームとは、水分の蒸発を防ぐためにきゅうり自身が出す白い粉のことで、これは外気や虫から実を守るため自然に生成される成分です。食べても体に害はなく、ブルームの付いたきゅうりは表皮が薄く、食べた時の食感は歯触りも良くみずみずしいのが特徴です。
きゅうりの表面に白い粉ではなく、ふわふわとした白い綿のようなものが付いている場合は白カビの可能性が高いでしょう。カビが生えているのは表面だけと思っても、菌が中まで繁殖しています。この白カビが生えてしまったきゅうりは絶対に食べないでください。