味噌の種類別の違い・特徴は?地域でも様々?選び方・使い分けのポイントを解説!
味噌にどんな種類があるか知っていますか?今回は、味噌の種類別の違いを〈原料・味・色〉に分類して紹介します。〈米味噌・麦味噌・豆味噌〉の地域別の種類や、味噌の選び方・使い分け方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
⑤越後味噌:新潟
精白した丸米を使っているため、米粒が味噌の中に浮いたように見える味噌が、新潟で作られる越後味噌です。赤色辛口の味噌で、塩分は高めながら、塩味の中にもさっぱりとした麹の甘味と香りが感じられます。
味噌の地域別の種類②麦味噌
麦味噌は九州や四国、中国地方で主に生産されている味噌です。大豆に麦麹をつけて、発酵させるため、麦の香ばしい香りが特徴的です。甘口味噌と辛口味噌に分類されます。
①瀬戸内麦味噌:愛媛県、山口県、広島県
瀬戸内海を挟んだ3つの県で作られる瀬戸内麦味噌は、麹歩合が高く塩分が低い、さっぱりとした甘味の辛口味噌です。発酵期間は1〜3ヶ月と比較的短く、焼き味噌にすると、麦の香りが引き立ちます。
②長崎味噌:長崎県
長崎味噌は褐色甘口の味噌で、その名の通り長崎県で生産される味噌です。長崎を含む九州は大麦の生産が盛んだったことから、米味噌よりも麦味噌の生産が広まったと言われています。
③薩摩味噌:鹿児島県
薩摩味噌は鹿児島県で作られる、淡色で甘口の味噌です。麦味噌の中では、比較的短期間の熟成で作られます。麦の香りが際立っており、味噌の中に麦の粒が残っているのが特徴です。
④伊予味噌:愛媛県
愛媛県で作られる伊予味噌は、麹歩合が高く、塩分の低い甘口の味噌です。この地方に伝わる伝統的な製法で作られ、麦麹の独特の香りと、甘味の中にあるコクと旨味も楽しめます。
(*麦味噌について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
味噌の地域別の種類③豆味噌
豆味噌は豆麹を使うため、原料は大豆と塩のみになることが特徴です。主に愛知、岐阜、三重の中京地方で作られており、甘口、辛口の分類はありません。
①東海豆味噌:愛知・岐阜・三重
東海豆味噌は愛知・岐阜・三重で作られているため、「三州味噌」という名前でも呼ばれています。1〜2年近くの長い熟成期間によって、大豆の濃厚な旨味とともにわずかな旨味と渋味が感じられる、独特な味噌になります。色は濃い赤褐色をしており、ひと目見ただけで東海豆味噌と判断できる程です。