栗の種類・品種は?産地・旬・見た目の特徴は?美味しい見分け方のコツを紹介!
【野菜ソムリエ監修】栗の種類について知っていますか?日本の種類だけでも40種類あります。今回は、<利平・小布施栗・ぽろたん>栗の種類や種類別の産地・旬・見た目などの特徴を写真とともに紹介します。栗の美味しい見分け方のコツも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
⑤国見栗
・旬の時期:成熟期9月上旬
・産地:北海道南部から九州全域
国見栗は丹沢と石鎚の交配種で、重さが25g前後、外皮の色は綺麗な褐色をしています。イガも実も大きく、実の形は曲面が長く下部が小さいのが特徴です。実は粘質で大味のうえ甘みもやや少なく、蒸してもほくほく感があまりないので、主に加工用にされます。
⑥ぽろたん
・旬の時期:成熟期9月上旬
・産地:熊本県、茨城県
ぽろたんは重さが30gと大き目で形は丸っこく、お尻の部分が小さいといった特徴を持っています。外皮は国見や丹沢と似た褐色をしていて、ほくほくとした食感と甘みもあり、栗きんとんにも最適の栗です。また、和栗は皮が剥きにくいものが多いのが難点とされていますが、名前の由来になった、渋皮がぽろっと剥ける点がこの栗の最も大きな特徴です。
⑦利平栗
・旬の時期:成熟期9月中旬
・産地:埼玉県、熊本県、東京都
利平栗は重さが25g~28g前後と大き目で、皮は光沢のある濃い褐色をしています。ふっくらと丸い形をして、頭部に産毛がたくさん生えているのが外観の特徴です。外皮が硬く剥きにくいのですが、渋皮は剥きやすいの様です。甘味が強いため「栗の王様」と呼ばるほど美味しい栗なのですが、1本あたりの収穫量が少ないため、市場単価は高い品種です。
⑧銀寄栗
・旬の時期:成熟期9月下旬
・産地:愛媛県、熊本県、兵庫県
銀寄栗は重さが20g~25g前後で、他の栗に比べ丸く重みのある見た目と、平べったく横に広い形をしています。皮は艶があり、底の境界部分がくっきりと分かれて見える特徴があります。栗らしい風味と、ほんのりとした甘さの栗です。
銀寄栗の種類の中には小布施栗と呼ばれる栗もあり、実が採れるまでに10年以上もかかるため、高級栗とされています。
⑨石鎚栗
出典: @gingermamama
・旬の時期:成熟期10月上旬
・産地:北海道南部から九州全域
石鎚栗は重さが20~22g前後で、丸みを帯びた形と皮の面積が広いのが特徴です。外皮の色は浅い茶色でツヤがあり、実は粉質で甘味も香りも美味しい味がします。晩成種ですが、実成が早く保存性にも優れているため、加工品によく使われる品種です。