いちじくの保存法は4つ!常温はNG?方法別の日持ち期間やレシピを紹介!
いちじくの保存方法を知っていますか?今回は、いちじくの<冷蔵・冷凍・乾燥>など保存方法別に日持ち期間の目安やポイントを紹介します。〈ジャム・甘露煮・コンポート〉など、いちじくの保存食レシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
- いちじくの正しい保存方法は?
- 常温保存はおすすめしない
- いちじくの保存方法・期間①冷蔵保存
- いちじくの冷蔵保存の方法
- 冷蔵での保存期間の目安
- いちじくの保存方法・期間②冷凍保存
- ①いちじくを丸ごと冷凍する場合
- ②カットしたいちじくを保存する場合
- 冷凍いちじくの解凍方法
- いちじくの保存方法・期間③乾燥させて保存
- いちじくを乾燥させて保存する方法
- 乾燥いちじくの保存期間の目安
- いちじくの保存方法・期間④ジャムで保存する場合
- いちじくジャムでの保存期間の目安
- いちじくをジャムにして保存する際のポイント
- いちじくジャムのレシピ
- いちじくの保存方法・期間⑤甘露煮で保存する場合
- いちじく甘露煮での保存期間の目安
- いちじくを甘露煮にして保存する際のポイント
- いちじくの甘露煮のレシピ
- いちじくの保存方法・期間⑥コンポートで保存する場合
- いちじくのコンポートでの保存期間の目安
- いちじくをコンポートにして保存する際のポイント
- いちじくのコンポートのレシピ
- いちじくをうまく保存しよう
いちじくの正しい保存方法は?

いちじくは外皮が柔らかいのですぐに傷がついてしまい、そこから痛みが進むデリケートな果実です。また、鮮度も落ちやすいので購入後、数日で食べられなくなってしまったというようなことがないよう、正しい保存方法を知っておきましょう。
常温保存はおすすめしない
いちじくは痛みやすい果物なので、常温保存は向きません。特に室温が上がる夏場は、熟す速度が早く、常温では数日で食べられなくなります。そのため、入手した当日に食べない場合は冷蔵庫に入れるなり、加熱加工するなりが必要になります。
いちじくの保存方法・期間①冷蔵保存

まずは、いちじくを冷蔵保存する方法を紹介します。いちじくは冷蔵庫にそのまま入れてしまうと乾燥してしまいますので、一手間加えます。
いちじくの冷蔵保存の方法
痛みやすいいちじくを、冷蔵保存する正しい方法は下記の通りです。
・いちじくを洗って水気を拭き取ります。
・1個ずつキッチンペーパーに包みます。
・これを2.3個ずつビニール袋に入れて口を閉じてから冷蔵庫に入れましょう。
この方法で保存すると、乾燥と同時にいちじくを冷やすしすぎません。いちじくはしずく型をしているので、冷蔵庫に入れるときにはなるべく重ならないよう、交互に並べるようにしてください。
冷蔵での保存期間の目安
この方法で冷蔵保存した場合、保存期間は3~4日になります。とはいえ、美味しいうちになるべく早く食べるようにしましょう。
いちじくの保存方法・期間②冷凍保存

冷蔵保存よりもいちじくをもう少し長く保存したい場合は、冷凍保存がおすすめです。ただし、常温や冷蔵保存の時と食感は変わってしまいますので、シャーベットのように半解凍で食べるか、加熱加工しデザートにして食べてください。
①いちじくを丸ごと冷凍する場合
いちじくは丸ごと冷凍することができます。皮を剥かずに冷凍することで、鮮度が落ちづらく、栄養の流失も防げます。冷凍の方法は下記の通りです。
・いちじくを洗って水気を拭き取ります。
・1個ずつラップに包んでから、密封できる袋に入れます。
・袋を金属製のバットの上に置き、冷凍庫で保存してください。
いちじくの鮮度を損ねずに冷凍するには、急速冷凍する必要があります。そのために、いちじくは重ならないように並べてから冷凍します。金属製のバットに入れるのも、急速に冷凍するためです。この状態で保存可能期間は1~2ヶ月になります。
②カットしたいちじくを保存する場合
解凍した後に食べやすいよう、いちじくをカットしてから冷凍する方法を紹介します。
・いちじくを洗って水気を拭き取ります。
・皮を剥いて、食べやすい大きさにカットします。
・これを密封できる袋に入れてください。
・袋を金属製のバットの上に置き、冷凍庫で保存してください。
カットしてから冷凍することで、食べたい量だけ食べることができます。この保存方法でも保存可能期間は1~2ヶ月になります。ここでは皮を剥いていますが、薄いので剥かなくても大丈夫です。
冷凍いちじくの解凍方法
丸ごと冷凍したいちじくは、冷凍庫から取り出し表面が溶けてきたら、皮は手で剥くことができます。冷凍したいちじくは、完全に解凍すると水っぽくなるので、半解凍の状態でシャーベット感覚で食べてください。凍ったまま鍋に入れてジャムやピューレに加工したり、半解凍でミキサーをかけ、スムージーにすることもできます。
いちじくの保存方法・期間③乾燥させて保存

いちじくを乾燥させると、ドライフルーツとして楽しめます。乾燥させることで水分がなくなり、栄養価が凝縮され、効率よく摂取できます。ただし、カロリーもその分高くなりますので、食べ過ぎには注意してください。
いちじくを乾燥させて保存する方法
いちじくを天日に干して乾燥させる方法を紹介します。
・いちじくを水できれいに洗い、水気をしっかり拭きます。
・先の尖っている部分を切り落とし、縦に4等分にして切ります。
・虫が入らない、外に吊るせるネットを用意してください。
・そこに皮を下にして重ならないよう、いちじくを入れていきましょう。
・これを4~5日天日に干せば出来上がりです。
ドライいちじくを作るには、天気の良い日に干す必要があります。雨が当たるとカビてしまうので、室内に取り込んでください。時間がない場合は、120度くらいの低温のオーブンで1時間半、裏返して20分ほど焼き、冷ませばドライいちじくができます。
乾燥いちじくの保存期間の目安
いちじくが乾燥したら、密封できる袋に乾燥剤と入れてから冷蔵庫にで保存してください。この方法で約1週間保存可能です。
いちじくの保存方法・期間④ジャムで保存する場合

いちじくが大量にある場合、ジャムにすればかなり長期間に渡っていちじくを楽しめます。ジャムにすれば、パンにつけたり、ヨーグルトに入れて食べることができます。
いちじくジャムでの保存期間の目安
いちじくをジャムにした場合、瓶をしっかり殺菌しておけば、半年から一年は保存可能です。ただし、自宅で作るジャムには保存料が入っていないので、一度開封した場合は早めに食べるようにしてください。
(*ジャムの保存期間・賞味期限について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
いちじくをジャムにして保存する際のポイント
作ったジャムの保存期間を伸ばすためには、いくつかのポイントがあります。
・砂糖の量を増やしましょう。
・ジャムを入れる瓶や蓋、お玉、スプーンなど道具類は全て煮沸消毒しましょう。
・出来上がったジャムは熱いうちに瓶に入れてください。
・ジャムの入った瓶をさらに鍋に入れて15分ほど煮沸します。
長期間保存する場合、ジャムに入れる砂糖の量は果実の4割以上にしてください。また、雑菌を増殖させないことが重要になるので、ジャムが触れるものは全て、沸騰したお湯の中で15分以上煮沸消毒します。ジャムの入った瓶をさらに煮沸することで、瓶の中を真空にすることができます。
いちじくジャムのレシピ
このレシピは甘みは少なめであっさりしているので、長期保存させる場合には砂糖の量を増やしてください。シナモンが入って、爽やかな風味があります。レシピのまま作った場合は、冷蔵保存で2週間以内に食べきってください。
いちじくの保存方法・期間⑤甘露煮で保存する場合

甘露煮とは砂糖の他に醤油や酢などの調味料を入れ、甘辛く煮詰めたものです。デザートというより、おかずやお酒のおつまみのような仕上がりになります。未熟で皮が硬く、甘くないいちじくは、甘露煮にすると美味しく食べることができます。
いちじく甘露煮での保存期間の目安
いちじくの甘露煮は東北地方の保存食です。そのため、冷凍保存すれば約半年間、楽しむことができます。食べるときは半解凍で食べたり、電子レンジで加熱して食べてください。
いちじくを甘露煮にして保存する際のポイント
いちじくの甘露煮を長期保存させるには冷凍する必要があります。冷蔵保存の場合は1~2週間で食べきりましょう。
・冷蔵保存する場合は、甘露煮を入れる瓶を煮沸消毒しましょう。
・冷凍する場合は密封できる袋に入れて、食べる分だけ取り出せるようにしましょう。
冷蔵保存の場合はジャムと同様で、雑菌が繁殖しないように注意が必要です。冷凍保存の場合は一度に食べ切らなくてもいいように、ジッパーバッグなどに入れて保存しましょう。
いちじくの甘露煮のレシピ
いちじくを下ゆでし、砂糖と酢を入れて2時間煮込みます。一晩寝かしたら保存容器に入れて保存します。大量にいちじくを入手した時に作ってみてください。
いちじくの保存方法・期間⑥コンポートで保存する場合

コンポートとは水に砂糖を入れてシロップを作り、それで果実を煮たもののことです。そのまま食べる他に、デザートの材料にもなります。
いちじくのコンポートでの保存期間の目安
コンポートは砂糖の量がジャムよりも少なく、果物の約10%ほどの量になるため、長期間の保存には向きません。冷蔵保存で2~3週間、冷凍保存で1ヶ月ほどになります。
いちじくをコンポートにして保存する際のポイント
ジャムや甘露煮に比べて、砂糖の量が少ないコンポートを保存するときのポイントは、基本的にはジャムの保存ポイントと同じです。
・コンポートを入れる瓶や蓋、お玉、スプーンなど道具類は全て煮沸消毒しましょう。
・コンポートの入った瓶をさらに鍋に入れて15分ほど煮沸します。
雑菌を繁殖させないため、コンポートを触る道具類は全て煮沸消毒してください。コンポートの入った瓶をさらに煮沸することで、瓶の中を真空になり、脱気殺菌することができます。煮沸処理を施せば、保存期間を約1ヶ月程度まで延ばせます。
いちじくのコンポートのレシピ
いちじくの皮を向いて、水と砂糖、白ワインを入れて20〜30分煮るだけの簡単レシピです。コンポートはもちろん、ピンク色に染まった煮汁も美味しく、アイスクリームにかけたり、炭酸水に入れたりして楽しめます。
いちじくをうまく保存しよう
いちじくは足の早い果物で、常温保存には向きません。そのため、入手日に食べれない場合は冷蔵や冷凍で保存するようにしてください。旬の時期の短いいちじくですが、ジャムやコンポートにしてから保存するとかなり長期間いちじくを楽しむことができますので、ぜひ試してみてください。