そら豆が旬の時期はいつ?一番美味しい季節や選び方のポイントなど解説!
【管理栄養士監修】そら豆が旬の季節はいつか知っていますか?一番美味しい季節はいつなのでしょうか?だいたい冬が明けるくらいに出回りますよね。今回は、そら豆の旬や選び方のポイントを解説します。旬におすすめのレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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そら豆はどんな野菜?
一般的に、塩茹でして食べることの多い独特の風味が印象的なそら豆ですが、名前の通り、空に向かってそそり立つように実を実らせることから、こう名付けられました。初めに、そら豆はいつ頃から食べられてきたのかなど歴史を見てみましょう。
そら豆の歴史
原産地は北アフリカです。そら豆の歴史は古く、4,000年も前に古代エジプト、ギリシャ時代に栽培されていました。ギリシャでは、花びらに黒い斑点が出来ることから死の象徴であり、不吉なモノとして忌み嫌われ、葬儀にも使われていたようです。さらに、そら豆の中空の茎は冥界と繋がっていて、死者の魂が入っていると信じられていました。
日本に伝わったのは奈良時代(8世紀頃)だと言われています。中国からシルクロードを通り、伝わったそうです。中国の四川ではそら豆を発酵させて豆板醤がつくられています。日本では、ギリシャとは対照的に飢饉の際にお米の代わりに炊かれたり、味噌に代用されるなど、重宝されていたようです。
そら豆の品種
日本で主に出回っているものは、「一寸そら豆」です。艶のある濃緑で一粒3cm程と大粒かつ、柔らかで甘みがあるのが特徴です。その他に粒の赤い「初姫」という品種もあります。さやの色も大きさも一寸そら豆と大差ないのですが、食べるとホクホクした食感とコクと甘みがあり、そら豆の味として評価が高いです。
ヨーロッパでは「フェーブ」という名前で、サヤが長いものや粒に赤みがかったものがあります。味自体は、一寸そら豆と似て柔和で甘みがありますが、日本産のモノと比べると粒が少し小ぶりなものが見かけられます。
最近はそら豆豆苗というものも出回っています。一般的な大豆の芽の豆苗に比べてそら豆の豆苗は、豆が大きいので芽も太く大きいため歯応えがあり、風味も強いと言われています。
通常の豆苗よりも大きく、見た目も映えるのでパスタの具材や炒め物にしても良いでしょう。生のままでも食べられますが、茎が太めなのでそのまま食べるとゴワゴワします。クセが無く栄養価は高いのでスムージーに適しています。
そら豆の主産地
都道府県 | 生産量 | 割合 |
鹿児島県 | 3790t | 29.1% |
千葉県 | 2660t | 15.8% |
茨城県 | 1560t | 9.3% |
愛知県 | 1080t | 6.4% |
長崎県 | 490t | 3.2% |
鹿児島県が堂々の第1位に君臨し、なんと全国割合が約1/3近くも占めています。しかも、温暖な気候が特徴がゆえ旬も少し早くから出回ります。鹿児島県のそら豆なら、他の産地より早く美味しい旬のそら豆が手に入るということですね。
さらに第2位の千葉県も高い生産量を誇る県として、名を馳せています。鹿児島県と並び、10年以上2位以上の順位を維持し続けています。
(*そら豆は栄養成分も豊富です。栄養価・効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
そら豆が旬の時期は?一番美味しいのはいつ?
そら豆がスーパーや八百屋に置いてあるのは、いつの時期なのでしょう。美味しく食べることの出来る季節に正解はあるのでしょうか。
そら豆の旬は初夏(4月〜6月)
そら豆は一般的に、春に開花し、初夏に収穫されます。そのため、旬の時期は4月から6月だと言えるでしょう。鮮度が落ちるのも早い野菜なので、取扱いにも注意して愉しみたい野菜ですね。
kay.
管理栄養士
そら豆は空気に触れるとすぐに鮮度が落ちてしまいます。調理の際はさやから出したらすぐに食べるようにしましょう。一度に使い切らない場合は、固めに茹で、冷凍庫に保存しておくといいですよ。
冬・春でも収穫されている
そら豆は、15〜20℃が適切な生育温度で、冷涼な気候を好みます。従って、日本の中でも寒い地域では3月に種まき、7月に収穫されます。しかし、地域によってはビニールハウスなどを使わずに冬場から露地物のそら豆が収穫されることもあるそうです。比較的温暖な鹿児島県では、収穫が12月超えたあたりからとかなり早めに収穫されます。