栗の状況別の保存方法・期間は?常温・冷蔵・冷凍の日持ちするコツやレシピのおすすめを紹介!
【野菜ソムリエ監修】栗の保存方法を知っていますか?今回は、<皮付き・茹で・焼き>栗の<常温・冷蔵・冷凍>での保存方法・ポイントや、保存期間の目安を紹介します。栗の賞味期限切れの見分け方や、〈甘露煮・シロップ漬け〉など保存食別の賞味期限の目安も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
焼き栗を冷凍で保存する場合のポイントを紹介します。
・粗熱をとる
・密閉容器に入れる
・固めに焼く
焼き栗を冷凍保存する場合は、解凍したときの食感を保つため少し固めに焼いておくのがおすすめです。冷凍した場合の保存期間は約2ヶ月と長いので、栗がたくさんあるときや長期間保存したい時には冷凍保存が適しています。
冷凍した焼き栗の解凍方法
冷凍した焼き栗の解凍方法のポイントを紹介します。
・水分を含ませたタオルで包む
・電子レンジで加熱する
焼き栗を解凍する場合は、そのまま電子レンジに入れると中の水分が飛んでしまいぱさついた食感にあることがあるので、濡らしたタオルなどで包んでから電子レンジで加熱します。また、加熱しすぎると中が焦げてしまったり、食感が悪くなるので少量を解凍してみてから加減を調整してください。
栗の保存食にした場合の賞味期限は?
栗は様々な保存食に調理することができますが、その場合の保存期間、賞味期限はどうなるのでしょうか。保存食レシピの具体例とそれぞれの保存期間を見ていきましょう。
①栗の渋皮煮・シロップ漬け
保存期間の目安 | |
常温保存の場合 | 1年 |
冷蔵保存の場合 | 1週間~1年 |
冷凍保存の場合 | 6か月~1年 |
栗の渋皮煮は、未開封で煮沸消毒済みの瓶詰のものなら、常温保存でも1年程度日持ちします。しかし、開封して少しずつ食べ進めているものならほとんど日持ちはしません。冷蔵保存の場合も同様で、未開封で真空状態にしておけば1年程度日持ちします。そのため、少量ずつ瓶で小分けにしておけば長期保存もできます。
冷凍保存は、栗がとても柔らかくなってしまうのであまり向きませんが、一粒ずつラップで包むか密閉容器に入れてしっかり空気を抜いておけば最長で1年程度は日持ちします。おいしく食べられるのは1か月ほどで食べる前日くらいに冷蔵庫で解凍した栗なので常温か冷蔵がおすすめです。
春日爽花
野菜ソムリエ
渋皮には、ポリフェノールの一種である『タンニン』が含まれています。えぐ味がありますが強い抗酸化作用を持ち、老化やがん防止に効果があると考えらえれています。
②栗の甘露煮
保存期間の目安 | |
常温保存の場合 | 1週間~2週間 |
冷蔵保存の場合 | 2週間~3週間 |
冷凍保存の場合 | 6か月 |
甘露煮は常温の場合1~2週間の日持ちですが、煮沸消毒した瓶に詰めしっかり空気を抜いて密閉状態にできれば最長3か月程度は日持ちするので、長期保存したい場合は滅菌・脱気を徹底して瓶詰してください。また、冷蔵の場合も同様に保存期間が延びるので、気を付けるようにしましょう。
冷凍保存はさらに期間が延びますが、栗が重ならないように平らにしてジッパー付きの保存袋などに入れることが重要です。煮たときのシロップも一緒に冷凍するようにしてください。
③栗金団
保存期間の目安 | |
常温保存の場合 | 2日~4日 |
冷蔵保存の場合 | 5日 |
冷凍保存の場合 | 1か月 |
栗きんとんは涼しい時期の常温保存で2~4日、冷蔵で5日程度日持ちしますが、食べた残りなどは保存期間も短くなるので注意が必要です。冷凍保存の場合小分けにラップなどで包み、さらにジッパー付き保存袋などに入れて保存します。冷凍保存は長期になると霜が付いたりして風味や食感が悪くなるので、なるべく早めに食べることがおすすめです。
(*栗きんとんの賞味期限について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
栗を種類別にうまく保存して美味しく食べよう
食べ方や保存方法がさまざまな栗なので、難しいと感じるかもしれませんが、栗の状態や種類別にうまく保存すれば長くおいしく食べることができるので、取り入れてみてください。