ししとうの種は食べれる?黒・茶に変色してる場合は?取り方や栄養素なども紹介!
【管理栄養士監修】ししとうの種が食べられるか知っていますか?実はししとうの種には栄養が豊富に含まれています。今回は、ししとうの種が黒・茶に変色している場合や辛さとの関係性など紹介します。また、種の取り方に加え、賞味期限の見分け方なども紹介するので、参考にしてください。
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ししとうの種は食べられる?
ししとうの料理をする時に種は取るべきなのか、取る必要がないのか迷ったことはありませんか。料理によっては、種のツブツブが気になるので取るという人もいるかもしれません。
結局のところ、ししとうの種は取るべきか、取る必要がないのか、食べた時に体に悪影響を及ぼすことはないのか、そのような疑問に思うことを説明していきます。
食べても問題ない
ししとうはピーマンに似ているので習慣的に種を取るという方もいるようですが、結論から言えばししとうもピーマンも種は食べることができます。
ピーマンの種はししとうに比べ大きいので食感が悪くなりますが、ししとうのものは小さいので、丸ごと肉巻きにしたり、串に刺して焼いたりする場合、種は取らずとも問題なく食べることができます。もちろんししとうの種が体に悪影響を及ぼすこともありません。
栄養も豊富に含む
ししとうの種は体に悪影響を及ぼすどころか、栄養価が非常に高く、できるだけ摂取したい部分です。具体的にどんな栄養素が含まれているのかというと、βカロチン、ビタミンC、ナイアシン、カリウム、食物繊維、ビタミンP、クロロフィル、カプサイシンなどです。
βカロチンには抗酸化や免疫力強化の作用があるので、老化防止や美肌効果が期待できます。ししとうは小さい実ながら、ビタミンCの含有量も豊富で、疲労回復に効果があり、シミ防止効果もあるので、特に女性には嬉しい栄養素です。
また、カリウムには体内の余分なナトリウムを排出し、むくみを防止したり、血圧を下げる効果もあります。カプサイシンは唐辛子にも含まれる成分で、新陳代謝の促進に効果的です。
竹本友里恵
管理栄養士
ししとうは果肉部分だけでなく種にも栄養が豊富に含まれているため、捨てずに食べた方が体に良いです。食べにくい場合は揚げ物や炒め物にして丸ごと食べたり、マヨネーズで味付けして味をまろやかにするなど工夫してみましょう。
(*ししとうの栄養価と効果・効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ししとうの種が黒・茶に変色している場合は?
ししとうの種が黒かったり茶色だったりすることがあります。これはどうして起こるのでしょうか。また、食べても大丈夫なのでしょうか。
食べられるが鮮度は落ちている
新鮮なししとうの種は白色です。黒かったり茶色に変色している種は鮮度が落ちて変色しているのです。ただし、実が腐っているわけではないので、黒や茶色の種の場合は取り除けば問題なく食べることができます。
ししとうの種の数と辛さの関係は?
ししとうを食べると、10本に1本くらいの割合で辛いししとうがあります。それは種が辛くなっているということでしょうか。それなら、種を取り除けば辛く無くなるのでしょうか。
辛さの原因は胎座(種の付け根の部分)
辛くなったししとうは種を取ったところで実も辛いです。ししとうの辛味成分のカプサイシンは種よりも、胎座(ヘタの部分)で作られるので、辛味が苦手な人は、ししとうの胎座を取り除いた方が良いでしょう。
なぜ、ししとうに辛いものと辛くないものがあるのかというと、ししとうが青唐辛子を改良して作られた植物だからです。ししとうの遺伝子の中には唐辛子の遺伝子が残っており、栽培中に何かのストレスがかかると辛さ成分のカプサイシンが増えてしまうのです。ストレスとは水や肥料が不足したり、温度が高すぎたりすることによって生じるようです。